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第3話
突然、悲鳴が聞こえた
悲鳴は、隠れ家内を響かせた
アークはベッドから飛び起きた
隣のベッドを見ると、エドガーがいなくなっていた
「父さん・・・母さん・・・」
アークは不安になり、悲鳴が聞こえた場所まで走って行った
隠れ家内を走り回っても、悲鳴の主はどこにもいない
その時、アークは書斎の扉が開いているのに気付いた
アークは恐る恐る、書斎の奥へと入って行った
血生臭い匂いが鼻にこびり付き、吐き気がした
そして、アークは悲鳴の主を見つけた
アークは足が崩れ、涙が出た
血塗れで惨殺された父と母の姿が書斎の本の山の上にあった
そして、本の山の奥から黒いローブの人物がいた
黒ローブはアークに手を伸ばし始めた
アークは咄嗟に地面に落ちていたガラス片を使って、黒ローブの右大腿部を2連続刺した
黒ローブは呻き声を上げ、アークの襟をつかみ、アークを投げ飛ばした
アークは床にぶつかり、全身に激痛を感じた
視界が薄れていく、もう何も見えない
アークはそのまま、気を失った