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復讐の魔法  作者: 時雨
第1章 10年前から現在
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第2話

あれからどれくらい経ったのだろうか

トラックはずっと嵐の中を走っている

アークは少し不安だった

いや、正しく言えば、彼の家族全員が不安だった

彼らが不安だという理由は、リチャードの持っている魔方陣の書物である

リチャードの持っている書物は、この国の命運をかけたものらしく、それを近くにある国の隠れ家で解読しなければならないらしい

だが、あらゆる権力者が魔方陣の書物を狙っている為、実績や信頼の高いコーディの傭兵団に護衛を任したのだ

「・・・や・・・ボウヤ!」

アークは、ハッと起きた

「着いたよ。中へ入りなさい」

アークを起こした男はシモンズという傭兵団の男だった

少々、年を取っており、黒い髭を蓄えている

「お~・・・中々、顔だちの良い坊ちゃんじゃないか」

シモンズは人懐っこい笑みを浮かべながら、アークの頬を指で押した

そして、シモンズはアークの頭を撫でた

「おっと!こうしていると、コーディの若僧に怒られちまう」

シモンズはポケットにあった煙草を取りだし、火をつけた

紫煙が宙に舞う

「自己紹介が遅れたな」

シモンズは煙草の吸殻を靴の底で消し、捨てた

「俺の名前は、シモンズ。傭兵団では、副団長を務めているが、オッサンって呼ばれているから、適当におじちゃんとかで呼びな」

アークは頷いた

シモンズはアークを連れ、隠れ家の中に入った

中へ入ると、豪華なシャンデリアが天井に吊るされており、床は大理石みたいな物でできていた

シモンズは呆れたような顔をした

「隠れ家がこんなに豪華でいいのかよ」

「貴族の館とカムフラージュするためだ」

すぐ横の階段からコーディが降りてきた

「ふーん、そうなんすか」

「シモンズ、エントランスの所を警護してくれ。私は、2階を見回りしてくる」

シモンズは頷き、エントランスを見回りに行った

コーディはアークを見た

「アーク君、君はもう寝ると良い。疲れただろう。お兄さんと同じ個室と案内するよ」

アークはコーディに抱っこされ、兄のいる個室へ案内された

「それでは、おやすみ。アーク君」

コーディはその場を去り、警護に戻った

アークはそのまま部屋の中に入った

だが、アークは知らなかった

これが悲しい復讐劇の始まりだとは・・・・

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