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第1話
風が髪をたなびかせている
それは、まるで旗のようだった
嵐の中、とある一家は視界が悪い道を、ひたすら歩いていた
「もう少しだ・・・もう少しで新しい家に辿り着く・・・」
父親がそう言うと、皆は頷いた
10,20分歩き続け、トラックが見えてきた
一家はトラックの中に入ると、武装した男たちが3人いた
その内の一人が笑顔で父親に近付いた
「嵐の中、御足労頂いて、申し訳ありません。私、傭兵団団長を務めます、コーディ・マクラウドと申します」
コーディは父親に手を差し伸べた
父親はその手を握り、握手した
「この度はどうも、魔方陣研究家のリチャード・コロネルです。そして、こちらが妻のアレクシア」
アレクシアは深くお辞儀をした
「そして、この子たちは私の息子、エドガーとアーク。双子です」
コーディは腰を低くして、エドガーとアークに笑みを向けた
「こんにちは、私は君たちを護衛する人だ。むさ苦しそうだが、我慢してくれよ」
コーディは首を後ろへ向き
「ヘンリー!シモンズ!コロネル一家を護衛するぞ。車を出せ!」
トラックは排気ガスを出しながら、出発した