いつかの悪い僕のために。
暑い夏のなか
君は汗をぬぐうのに
隣の私は寒いくらい
クーラーのせいかしら?
冷え切って私の体は ピクリとも動かない
そんなに暑いの?それとも違うの?
大量の汗をかきながら 私を見る君の顔は
何故か、とても青ざめているようでした。
~いつかの悪い僕のために。~
やがて誰かを 裏切る日が来るのなら
僕はその決断を 後悔してはいけない
決して途中で 止めてしまってはいけないんだ
そんな覚悟もなく 無意味に悩まないために
僕はその日までを
誠実に生きて糧としたい。
やがて誰かに 嘘をつく日が来るのなら
僕は一々 挙動不審になってはいけない
決して疑われて バレてしまってはいけないんだ
些細な嘘で 自分も誰かも傷付けてしまわぬよう
僕はその日までを
素直に生きて糧としたい。
いつかの誰かのために。
何よりも、
悪いことをするだろう いつかの自分のために。
今を言い訳の糧とする。
~私のソラ~
空 いつもの空
昨日も 今日も 明日も
私の頭上で気ままに流れている 変わらぬ空よ
どうかその余裕っぷりを
ずっと私に見せつけていてね。
ずっと私に羨ましがらせといてよね。
その不変で普遍な態度が、私は見てて安心するのさ!
空 毎日の空
朝や 昼や 夜や
私の頭上で生活している 表情豊かな空さんよ
明日の天気はどーだろう?
雨だったら一緒に落ち込もう。
晴れてたら一緒ににんまり笑おう。
生まれてこのかた、ずっと一緒の君は
まるで私の双子の片割れ
空次第で 私も生きている
私次第で 君の表情も変わって見える
と、言うことで。
明日もどうかよろしくね
「おやすみ」を
もうすでに眠っている空に囁いた。
~鉛筆こころコロコロ~
丸かったら字が潰れる とがってたら塗り潰しにくい
鉛筆みたいに
求められるんだ、多様性
鉛筆みたいに
求められるんだ、臨機応変
値段様々 濃さ様々
書き心地はその辺しだい
むしろ、こき使ってくる奴しだい
みんな違う。
なのに求められる 型にはまったイメージ
まぁ、
所詮、えんぴつの話さ。
~メディアクラシー~
メーデー メーデー 誰か助けてくださいな!
あぁ、情報の波にのまれちゃって もう溺れてしまうよ
どの船を選べばいいの どの船が私たちを扇動しているの?
分からないまま、流れに流れて あー取り返しがつかない!
~憧れのカキ氷~
大人は、「絶対」だった
「善」で「全」、逆らえない存在
子供から見て もう言わば「神」かも
だけど自分自身
「宇宙人」の高校生になって
「恐竜」の親を 「ゾンビ」の先生見て
あぁ、こんなもんか――――
実際、
そんな子供でわんわん溢れてた。