前編
俺の名前は井上大輔。
あの時からちょうど2年たった。
そのことについて話そうと思う。
みんなに忘れてほしくないから。
このことを具体的にはごく数人しか知らない。
だから中身を知ってほしい。
あの、俺たちの高3の夏のことを。。。
俺には彼女がいた。
すごく自慢できる彼女だった。
今過去形にしたのは、なにも別れただけじゃない。
別れただけならどれだけよかったことか。。。
まぁ今はいい。
高校1年の夏休み前のことになる。
文化祭でクラスの出し物が劇に決まった。
小道具や大道具は夏休みから準備しないと間に合わないくらいだった。
俺と彼女は大道具に当たってたんだ。
俺は男のまとめ役だった。
彼女はリーダー格というより静かなタイプだった。
俺は毎日出なきゃならなかった。
男子のサボりは・・・まぁ察してくれ。
女子は出席率は凄かった。
その時に彼女、倉田綾香と出遭ったんだ。
正直、まだ少しは話したことのある関係程度だ。
そりゃあ付き合うなんて考えてなかった。
でもその大道具等の作製をしているときによく一緒に行動していた。
付き合ってから聞いたんだが少しでも側にいて話したかったらしい。
俺もだんだん綾香に気が惹かれたよ。
俺はもともと中学では静かなほうだった。
だから静かな人とでも楽しく喋れた。
あるときを境に俺は本気で綾香に惚れた。
それはもう馬鹿みたいに。
理由は無く好きになった。
ただそれだけだ。
だから告白をした、好きでたまらなかったから。
綾香も同じ気持ちだと泣いて喜んでくれた。
凄くうれしかったな。
高校1年だから家に帰ると馬鹿みたいに結婚した後なんかを妄想して悶えてた。
ほんと懐かしい、いや恥かしいな。。。
そこから順調ってより少し遅いペースで恋愛を楽しんで半年が経った。
俺と綾香のゆっくりしたペースがとても居心地がお互いよかった。
俺は神様にとても感謝した。
もともと信じていたからな、そのせいだと思う。
そしてデートや小さな喜びを2人で噛み締め、順風満帆に1年が過ぎていった。
青春を感じれた、本当に綾香と神様に感謝だ。
それからまた時間が飛んで付き合ってから2年。
ちょうど2年の日だ。
2人で出かけた、いつもより少しおしゃれで値段も学生からしたらがんばって出した。
ディナーに誘ったんだ、もちろんOKで店の中でいつもより有意義な時間を過ごした。
夜に帰宅するときだ、綾香の家は俺の家より少し田舎だ。
と言うよりは畑や山が多い。
いつもは家まで送っていったのだけど俺の自転車を置いている駐輪場が閉まりそうだった。
俺はもう更に一日分払うかと考えていた。
だけど綾香が大丈夫、すぐに着くしお金節約したいんでしょ?って笑顔で答えた。
2年も付き合ってるし言葉に甘えてしまった。
前半終了です。
頭に浮かぶストーリーが気持ち悪すぎて吐きそうです。
でもそんなのが好きなんです。