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冷たい詩  作者: 村上和真
8/10

優しい人間

僕は世界一優しい人間だ

周りを見るに見て結局、行動に移すことはないまま

その場から逃げた

僕は世界一優しい人間だ

話しかけようにも邪魔になるだろうから

教室から逃げた

僕は世界一優しい人間だ

会話の邪魔になるだろうから、

すぐに集団から逃げた

僕は世界一優しい人間だ

皆、自分と話すとつまらないだろうから

皆と話すことから逃げた

僕は世界一優しい人間だ

自分に話しかけられるのは嫌がるだろうから

話しかけることから逃げた

僕は世界一優しい人間だ

助けたいけど足手まといになると思って

助ける事は出来ず、ただ逃げた

僕は宇宙一優しい人間だ

勝手に自分のせいにして傷ついて

全ての事から逃げ続けた

僕は世界一優しい人間なんかには到底及ばない

「優しい」を履き違えて逃げ続けていただけだ

本当の優しさが分かりやしなかった



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