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サンタクロース
ちょうど10年前
手紙を出したあの日
あの夜の純粋さや日常が恋しくなる時がたまにある
ただ、なす術もなく月日は流れていって
幸せを運ばれる側から
幸せを運ぶ側になった僕
子どもたちの憧れであるサンタクロースは
大人になるにつれてひっそりと姿を消した
もしかしたら「次は君の番だよ」って
伝えてくれていたのかもしれないな
でも誰かに幸せを運ぶだなんて
考えれば考えるほど難しいよな
ただ集めた笑い話も世間話も
脱ぎ終わった体操服のように
白い袋の中に不器用にねじ込んで
溢れるくらいの僕なりの幸せを君に見せよう
一瞬でも君を笑顔にさせてあげられれば
僕は君のサンタクロースになれる




