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60000人のユーザーがいてる投稿サイト  作者: クロノトリガーの考察に1万時間くらい消費してまってる人
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Bの文体

女は憎悪を満ちた表情で歩いている・・・その手に包丁を持って・・・

 

 女の歩く向かう先には男。

 男は、女の鬼の様な形相に、一瞬ビックリするが、それも束の間―――


 ブスリ!


 男のわき腹を刃が突き刺さるのだった―――


 



 男が気付いた時には病院のベットの上に居た。


 男は自分に何が起きたのか思考を巡らしたが判らない。

 女に刺されたことは判るのである。

 それで入院するハメになったという事も判る。

 だが、なぜ、女に刺されなければならなかったのか全く理解できないのだ。


 と、そこへ、自分を刺したであろう女がやってきた。

 男は反射的にビクつくが、どうやらその必要は無いらしい。

 女は見舞いの品を男に渡し、深々と頭を下げるのであった。

 

 どうやら女は、人違いをして刺してまったらしい。

 男は、あっけに取られながら、女の謝罪を聞いている。

 だが、男は急に、そんな事等どうでも良いという感じで慌てふためき始めた。


 「どうしてくれるんだ! 大事な裁判をぶち壊しやがって!」


 実はこの男、弁護士である。

 しかも有能な弁護士であり、現在、重要な裁判をしている真っ最中であるのだ。

 男は、ケガをしてしまった事で裁判に出られなくなり仕事を失ってしまう事に対して、慌ててしたのである。

 そして、いざ、ケガでどうにもならない事を悟った男は、怒りを女にブツケルのであった・・・

 

 「どう責任をとるつもりだ!」

 

 女は、そのあまりの高圧的な態度に恐れおののくも自分に非がある事を認め責任を取ろうとしました。

 ですが、それでも男の怒りは収まる事等無く、男は持ち前の弁論で捲くし立て、女に法外な慰謝料を請求しました。

 

 



 それから数ヵ月後・・・


 男は何事もなく日々を過ごしていました。

 男にとっては、所詮は数ある内の一つの仕事失ったに過ぎなかった。

 日々の多様な仕事に追われている内に、気付けば、あの重要な裁判の仕事も忘れる様なっていて、踏ん切りがついていたのでした。

 男は冷静さを取り戻したのか、余裕ができたのか、あの女の事を考えていた――ー

 


 

 ~公園のベンチにて~


 「いいんですか!? 本当に、もう慰謝料を払わなくて?」

 

 男は、法外な慰謝料を女に請求したことに罪悪感を感じていたからか、

 それとも仕事人としてのプライドからか、いずれにせよ男は、今までに余計に支払らわれた代金を返却した。

 そして男は、ある疑問を尋ねようとした―――


 ―――だが、男が尋ねるのも束の間、

 女は「では、これで失礼します」と、男の声を遮る様に、あいさつをして駆けていくのでした。


 「あ! ちょっと待って!」

 男の声は、女に届いていないのか。

 女は、振り返る事無く走って行きました。

 

 

 

 ~風俗店にて~


 男は、風俗店の受付に居た。

 なぜ、男が、ここに居るのかと言うと、先ほど公園で女が忘れ物ハンドバックをしていたからだ。

 男は、女に忘れ物を届ける為に女の後を追いかけたのだ。

 そして男は風俗店に辿りついた。

 

 男は、女が忘れ物をする程焦っていた理由が判ったと同時に当初、女に対して抱いていた疑問が晴れた。

 その疑問は、慰謝料という高額な代金をどうやって女は捻出していたかという事であった。

 その捻出方法を理解した時、男は、どうしょうもない罪悪間に捕らわれた。

 男は自分が女を風俗に通わせてしまう程に追い込んでしまったと思うのであった。

 

 すまない。という表情を浮かべ、男は店を後にするのだが、そこで男は背筋に嫌な感覚が走ったのである。

 直感とも言うべき感覚だろうか、男は、その嫌な感覚を取り去る事ができないまま日々のを過ごしていた。

 そしてある日、思い出した様に法務局へと足を運んだ・・・


 男の嫌な予感は的中していた。

 あの女の勤めていた店は、いわゆる闇風俗店であり、届出等していなかったのだ。

 

 男は思い出して想像してしまう―――

 


 自分が、弁護士バッジを付けまま闇風俗店に入ってしまった事を―――

 


 そして、もし、闇風俗店が裏で暴力団と繋がっていたら―――

 


 そして、もし、私が違法風俗店を摘発する為の証人として、彼女を利用していたと、奴らに勘違いされていたら―――








 彼女の身に危険が及ぶ!






 案の定、男の予感は的中してしまった。

 店は、まるで神隠しにあったかの様に、誰もいなくなっていた。

 そして女は行方意不明となっていたのだ。


 男は念のために彼女の住んで居たアパートを尋ねた。だが、彼女が家に帰ってきた形跡は無い。何度も足を運ぶが、やはり彼女は帰らない。

 私は彼女の親御さんの連絡先も調べてみたが彼女に家族は居なかった。 

 

 だれからも、捜索願も出されない。

 だれからも、助けるられることは無い。


 男は、この時、初めて闇の世界の卑劣さを知った。

 最初から誰にも心配される事のない人を利用すれば、何をしても足が付く事がないのである。

 仮に彼女を証拠隠滅の為に殺したとしても、誰も彼女を気にかける者などい等いないのである。これが奴らの手口である。

 



 男は警察に捜索願を出したものの捜査が進展する気配は全く無かった。

 男は後悔していた。

 全てはあの日、自分が我を失って、自暴自棄になっていたから・・・

 全ては、それが原因で、彼女を追い込んでしまったからだ・・・

 全ては自分の責任だ・・


 男は、自分を責める理由をあれこれと探している内に、自分への憎悪がこみ上げてきた。

 そしてその憎悪の矛先は、最終的に暴力団組織へと向けられた。

 全ての原因は、そこあるといわんばかりに常雄は行動を起こすのであった。



 男はまず、弁護士のネットワークを使い、過去の暴力団関係の案件を徹底的に調べた。 男の気持ちが通じたのか、警察関係者に、つながりのある弁護士が協力してくれた・



 調べていくと、

 奴ら違法風俗店は訴訟の警告を受ける段階で逃げている事がわかった。

 偽名を使いヤバクなった逃げる。別の土地で、また偽名を使い風俗店を経営する。

 同じような手口で、全国を転々と移動していた。。


 だが、奴らの正体、居場所などは特定できなかった。

 別の暴力団達も同じような手口で違法風俗店を経営していて、それが無数に存在するのだ。どの風俗店が、どの暴力団と繋がりがあるのか、全くわからなかった。



 弁護士仲間の話によると、日本中のあらゆる土地で、これと同じ犯罪が繰り返されているのだそうだ。、

 警察も犯人を捕まえても捕まえても、違法風俗店の数が減らない事に嫌毛がさしているのだそうだ。、


 私は、腹が立った。

 奴らや組織もそうだが、全ての人間にも……

 そこに通う客、そこに違法風俗店があるのに、周りの人間が気づかない無頓着さ。


 だが、それは、自分に対しての言い訳だった。

 元はと言えば、私が彼女を追い込んだ様なものなのだ。

 男は、自分自身の無頓着さに腹を立てていた。

 せめて、彼女から、連絡さえあれば、助けられる希望はあった。

 だが男の携帯が鳴ることは、一度も無かった……

 ・

 ・

 ・

 気が付くと、私の生き方は変わっていた。

 企業相手の金儲けの主義の様な依頼は断るようになり、、

 暴力団相手の訴訟に勤めていた。。




 私は、やれるだけの方法を使い、片っ端から暴力団の摘発に人力を注いだ。

 そうしていれば、いつか彼女の手がかり得られると思ったのだろう。

 まるで愛しき人を助けるかの如く、男は、その仕事に力を注いだのであった・・・


 そしてその過程で、ついに彼女へと繋がる手がかりを見つけた。

 


~刑務所の中で、あると囚人と2人きり~


 囚人は、暴行、窃盗、覚せい剤、等、あらゆる犯罪を犯していた。

 私は今回、この暴力団関係者の囚人から情報を聞き出そうとしてたのだが、相手にされない。

 囚人は、ただ、のらりくらりと、話題を摩り替えるだけであり、一向に目的とした情報は得られなかった。


 囚人は、暴力団とは全く関係の無い思い出話に花を咲かせて酔っていた。

 「俺は、結構、モテてたんだぜ~~!」

 囚人は、麻薬の禁断症状があるのか、視線が定まっていない。

 言葉選びも論理的な思考をしていなく、ブツブツ独り事を喋っている様な感じである。

 だが、囚人の発したある言葉に、私は硬直したのである。

 その言葉の中に、失踪した彼女を連想させるワードがいくつも入っていたのだ。

 そして確信を持ったのは、この囚人の顔だった。

 丸刈りで、一見すると、判らなかったが、わたしの顔にソックリであったのだ。

 

 彼女が私を恋人と勘違いして刺してしまった事実・・・

 そして、囚人が発するこの言葉・・・

 それらを考慮すると、この囚人が、彼女の恋人であったのは明らかだった。


 「あの女は、俺にぞっこんだったから、いいなりだった。

  紹介した風俗店で俺の為にしっかりと稼いでくれた。

  いいヒモだったんだが、一体どこに逃げたんだろうな。

  惜しい事をしたなーーーーー」


 彼女の苦しみが、私に流れ込んできた。

 彼女は、最後まで、この腐りきった男を愛そうとしていた。。

 無理やり働かされ、追い詰められ、心中まで図ろうとした。


 殴ってやりたい。殺してやりたい。

 けど奴は、壁の向こう……

 私は怒りをこらえるのに必死だった。


 その日から、私は、自分の顔が嫌いになった。

 鏡で自分の顔を見ると、激しい憎悪にとりつかれ、気が変になりそうだった。


 そんな時、テレビで、ある小説家を見た。

 その小説家は、バレエティー番組で話をしていた。

 その話の内容に私は共感した。

 彼は、私と同じ信念の持ち主であり、私以上に強い信念を持っていた。

 私は、彼の虜になり、この忌まわしい自分の顔を整形して彼とソックリに作り変えた


 それからの私は、今以上に仕事を懸命にやった。

 いつか、彼女が助かる日を信じて……




 そして……

 


 お前達、覚えておけ…… 


 私の名は…


 「常雄右腕」  

 

 暴力団組織を潰す者である―――

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