生活保護受付窓口から
1
ヤクザとナマポの漫才風
ナマポとは生活保護を軸に生活している人を指した意味であり、主に差別的用語の意味を持つ。たとえばネットでは「ナマポ死ね」は、よく使われる言葉)
ナマポ「人はね。遊ぶ時間があるから消費する時間もあるのだ。あくせく働いて時間に追われてたら、お金使うヒマがない。すなわち僕がお金を使い消費経済に貢献するおかげで世が成り立ってるんだ。だから生活保護をもっとおくれ」
ヤクザ「そやそや、もっと言うたれ!」(そしてウチとこのパチンコ屋と風俗店に来てくれや)
ナマポ「風俗やパチンコなんてしてないよ。僕は健全な産業にしかお金を落とさないのだから、雇用維持に役立つ。いわば投資家なんだよ」
ヤクザ「そやそや!投資家なんや!」(もっというたれ。このペテン師がっ、)
ナマポ「いいかい? 僕のように声をあげる人は希なんだよ。不正受給している人はこっそり生きる者だ、監視されないからやりたい放題なんだよ。それに比べて僕は堂々としているよ。不正受給の監視もしやすいだろう。わかる? この僕の誠実さと、とうとさ。イケてるでしょ。もし僕が生活保護を貰えなくて死だとしたら、僕の屍を超えてく後継者、この先沢山現れるのだよ? 」
ヤクザ「そやそや、わしがその後継者一号やで!」(わははっ! 役所人たち困っとるで。 もうひと押しで、勝てそうや。もっと言うたれ! )
ナマポ「君たちの言い分もわかる。断固拒否する対応は正しいのかもしれない。しかし、僕が消費行動できないということは、不要な産業と、そうでない産業に格差がうまれて、より必要な産業の労働モチベーションが下がるんだよ。その結果、逆に生活保護者が増えてしまうんだよ。」
ヤクザ(何言ってんか全然わからんが、役所の人達の毅然な態度。このままじゃあかん)
グリグリ
ナイフを背中に突きつける
小声でヒソヒソ
ヤクザ「おい、ナマポ! わかっとるんか! ダメだったら、後でどうなるかわかってんか!」
ナマポ「…」
ナマポ「…僕が働かないってことは、その分の雇用枠を1つ創出してるでしょ。そして働かない生き方は競争にも参加してない分だけ商品の価格競争にも参加してないから、労働者の賃金も高いまま守られている。だから国の税収だって僕のお陰でうるおってるんだよ。ある意味で納税の義務を果たしてるのとおなじだ。」
ナマポは言いながら泣き出してしまった。
ヤクザ(よし、泣き落とし作戦やな。いい感じやで! )
「ほら、泣かしてもうた。職員さんは人が泣いてるのを見てなんもおもわへんのか!?」
涙で濡れて服がびゃちゃびちゃ。
うっすら透けて乳首が見える。下はブリーフのようだ。職員さんの頬が染まる。
ヤクザ「ほら、タダで見たんやさかい、報酬払わんかい! え? むしろ、わいせつにて警察を呼ぶってか!?」
(こりゃいかん。警察はマズイで、はよ逃げんと!)
ヤクザ「もうええ! とにかくさっさと金出せやこら!」
見せしめにナマポをグサリ! ナマポ倒れる
そして職員を人質にとった。
そして唇びるを奪う
ヤクザ「このメス豚が犯される前にさっさとカネを用意するんだな!」
ヤクザ、職員を脱がせる
股を開いてパンつに手をかけた
次の話
ヤクザが人質のパンツに手を付けた瞬間、警察のサイレンが聞こえた
ヤクザ(もう来たんか! 日本の警察、優秀すぎ!
ヤバイな。逃げ道があらへん。どうしょうもないぞ。観念した方がましか?
ぬ(メ・ん・)??
役所の奥から、なんだか緑色な人が出てきたぞ。なんやコイツ!?
カッパ!? エイリアンか?
トカゲっぽいエイリアンだ。
エイリアンは風かぜのごとくスピードでワイに近づいた。
かと思うと、奥への部屋に消えた。
なんでやねん。エイリアン、なにがしたいねん
ワシ疲れてんかな?
シャブ(覚醒剤)やり過ぎて幻覚でもみたんかな…
作者のまめちしき「覚醒剤が直接幻覚を見せる訳ではない。覚醒剤を使うと興奮し眠れなくなる作用があり、繰り返し使うと睡眠不足に陥り幻覚や幻聴の症状がでる。過度な睡眠不足に陥ってしまうほど魔力が麻薬にあるということ」
せつめいおわり
(本筋再開)
シャブ(覚醒剤)やり過ぎて幻覚でもみたんかな…
あ、嗚呼、思い出したらシャブやりとうなってきたわ。
さっきのエイリアン、シャブ持っとらんかな。もっとるわけないわ!
でも確認のため行く。
エイリアンは、無機質な奥部屋にいた。
あんた、ほんまに幻覚じゃないんか?
なんか言えよ!
だが、人質には見えてない様子。
エイリアンはワシの顔を見てる。ガンたれとる。
だが、それもすぐおわり、壁にあたって消える
「ちょっ!」
幽霊やったんか!
覚醒剤の副作用極まれりだな。
一応幽霊が消えた壁に手を付けてみるが何も無い。ただの壁のようだ。
やはり幻覚を見たのだろうか。
ほんま覚醒剤の副作用あかんわ。
人殺して、人質とってまでシャブしたいなんて、もう人間のやることあらへん。こんな人間死んだ方がええ!
自首したらラクになるか?
檻に入れば、もう悪さできんし、依存も治るかな
でも、こんなワイしったら母ちゃん悲しむやろな。
いや、でも殺してしもうたからな。立ち直れたとしても、人として最悪なことしてる事実はかわらん。ワイ気持ちわるすぎるで!
ああもう、なんであんなに魔が差しよったんや! 自分が情けないで
今更弱気になってどうするんやワイ
全部、薬のせいや!
うが、うががっー!
どうしょうもない人生の虚しさ。
うが、うががっー!
悔しさと怒りで拳を思いっきり叩きつけた。瞬間、その手は壁をすり抜けていた。
(゜o゜;;
なんやこれ!?
ハイテクや!
どう考えても宇宙人的なあれや
アベノミクスや
笑うとこやで!
人質無表情かましとる
どういうことや? なにがわるかったんや? やはり、ワシは夢の中で、ワイが目を覚ましさえすれば、何もかもハッピーなんやろか?
誰も起こさんから、わし、エイリアン追っかけたいと思う。
奥は地下通路になってて
最初は階段、途中から小さな傾斜、ずっと続く傾斜道
冒険者旅に出る感じやんか、
ドラクエのBGMが欲しい
「おい人質! もうこうなったら奥の方に突き進んでみるしかないやで!」
ちがう! まずは
ドラクエのBGMをラップで流すんだよ! 職員さん頑張れ
腕の見せ所やで!
わしら トンネルの中を進み続けた
出口が見えない中で、 どれくらい歩いたやろか。
1時間、2時間ワイの足はヘトヘトやで
人質の姉さんは平気なんやろか??
人質は無表情かましよる。
話しかけても返事がない
もうBGMはええからね。静かにしとき。
出口に着いたとき、地下のフロアが大きく広がる。巨大な柱が並んでいる。
奥に進むにつれて騒がしくなる
暗がりが明るくなってくる
建造物が増える
街路灯、看板、居酒屋、住宅、コンビニ、スーパー
なんでもある地下都市だった。
なんでもあるが
人間の肉もあるようで、人が吊るされてる。死んだ人も生きた人もさばかれてる。
やばいやつら(エイリアン)の集まる街のようだ
だが、
なんでワシは、襲われずにスルーされてるのか?
幻覚か? それとも
いつか食べられてしまうのだろうか。
良く見れば、ワイみたいな人間も、歩いてる。
その人間は、さばかれた人間の肉を買い、その場で食べ出した。
どうしよう、なんかここにいたら危ないで。
冷や汗ダラダラ
人質の姉さん、アンタは怖ないんか??
聞くと
いつの間にか人質が目の前から消えていたことに気付いた。
訳が分らない。
不安。
聞こえる。
肉屋のテーブルでエイリアン達が食っ喋ってる。しかし、言語がわからずワイには聞き取れなかった。ですが作者の善意により、読者さんのみは聞こえるらしい。これから先に関してもワイには内容が判らない設定らしい。不吉な予感
エイリアンA「そりゃそうだろ。人肉店なんだから、人の匂いはするものだ」
エイリアンB「そういうのと、なんかちうがうだけどなぁ」
エイリアン「ついに銀河連邦による地下施設の破壊が始まったけど、戦争はどれくらいでおわるかな」
エイリアン「さあな、熊本破壊のときは一週間くらいだったから、そんくらいじゃない? あ、でも鳥取地下は軍事施設少ないから、終わるのもっと早いかも、」
エイリアン「レプ族ってあれだよな。人間でいうとこのイスラム国ヤバイみたいな。そんな認識だけど合ってる?」
エイリアン「さあな、家畜の生産者と消費者のどっちがいいか悪いかの問題で、たまたま銀河連邦は生産者側を処罰しようてことになった訳だ。そういう意味ではイスラムとは異質だろ。過激性は変わらんが」
エイリアン「これから俺たちの立場も危うくなる?」
エイリアン「うん? 俺たちはちゃんとルールのっとって、家畜たちを管理してるだろ。節操あるだけとやかく言われる筋合いはない。少なくとも人間が家畜にしている以上のことは倫理に反するから、俺たちは人間の決めた倫理の範囲内なら、同じことをしてもいいルールだからな」
「でもさ、そういうのに少しでも規制掛けはじめたらエスカレートするじゃない? その流れで中立派の俺らまで迫害受けることになったら?」
「そんな馬鹿なことはしないさ。規制しすぎたら、どこで抑圧を抑えるんだ? 過度な抑圧は誰もが損をする」
「そんな政治の話はつまらんな」
「お前が語り出したんだろが!」
「ところでさ、やたら人間のにおいしない?」
ワイの存在感がばれたっぽい。早く逃げんと襲われる。不吉な予感しかしない
エイリアンa「ちょ、おま! 人間かよ!
エイリアンb「誰が連れてきんだよ、あ、もう、まじめんどくせ!
エイリアンc「食っちまうか?
エイリアンa「あ、こいつ指名手配されてるやつだ
b「そういうことか、一体誰のいたずらだよ。
助ける義理はないが、助ける義務があるとか、まじありえない。
でもさ連邦側も罪人相手なら見逃してくれんじゃね?
〜もしも、ヤクザが逃亡に成功していたら?〜
ヤクザの逃亡
ヤクザが役所に押し入り生活保護者を殺傷して現金を奪い逃走中。交差点で信号待ちをしている。
そこに通り魔があらわれた
老人の不健康通り魔だ。年金を医療費に使いすぎて貧乏生活で心が病んでる。ヨチヨチ歩きでヤクザに襲いかかる。
(; ・`д・´)なんじゃこいつ!?
ヤクザは老人を威嚇した。
「父ちゃん!?」
「まさひこ!」
親子の対面である。
「父ちゃん、こんなとこで何してんだ?」
「まさひこ、お前こそ何してんだ!」
「俺は父ちゃんの為にカネの工面を」
「わしは、わしは、、、
認知症で何をしていたか思い出せない父。
しかし包丁を持ち徘徊していたのは確かなようで父は怖くなる
警察のサイレンが聞こえる。
まさひこ「やべぇ、父ちゃん! 今は説明をしてる暇が無い。直ぐに逃げないと 」
父「まさひこ!、オメエ、なにしたんだ?」
まさひこ「いいからそのことは! とにかく、父ちゃんのその包丁は俺があずかっとくから、」
まさひこは走り出した。自転車で駆けていく。
やべぇ、ついうっかり、やっちまった!
自転車で少年をひき殺してしまった。 返り血が半端ない。
こんな目立つ状況では逃げ切りようがない
こうなったら仕方がない、片っ端から強盗しながらレイプしていこう。
お、開きなおったら、何だか人生が楽しくなってきたぞ! 後の尻拭いは皆さんで宜しく!
(おや? 今しがたひいたはずの子供ですが、なんで生きてるの?)
子供は立ち上がり、息を吹き返した。血を拭い舐めた
子供「あ、とね、これ俺の血じゃなくて、こっちのね」
そういうと子供は土手の下を指さした。土手の下には赤い塊が横たわっていた。
子供「あのさ、おじさん人間だよね。」
子供は申し訳そうな顔しながら、
「ごめんね、この世界のルールだと、こういうとき、おじさんみたいな人間の目撃者は殺さなきゃいけないんだよ」
〜もし、ナマポが生きていたら?〜
ナマポはナイフで刺されたはずだが生きている。血のりをぶちまけて死んだふりをしただけでヤクザとの強盗は現在進行中である。
しかしヤクザはナマポをひとり残して役所の奥へと消えていった。
(´・o・`)??
(ちょい、オレ置いてどこいくの!?)
ナマポは困った。死んだふりしてるから動く訳にもいかない。かといって救急車に乗る訳にもいかないし、警察に捕まるわけにもいかない。
ナマポは決心した。何を?
《問題、ナマポは何を決心したでしょうか? 次の「」を埋めなさい
「」
______________
ブー!
はずれ、
正解は「決心する前に逮捕された」でした。
ナマポ(マジか俺。手錠ハメられロープで腰とか縛られてるよ。厳重すぎ。まるで殺人者並の扱いだ。
撮さないで!
。゜(゜´Д`゜)゜。
マスコミ見ないでー!
警察署
は見慣れた風景だった。まるで小学校のような廊下で、緊張感ある職員室を抜けていく。
ほんとうにここは警察署の中か? 外見は確か警察だが、その中は思い出を置き去りにしているかの様な青春時代を感じさせる
怖いのはフロア毎に感染症注意の張り紙と消毒が置いてあること
「こちらで写真取るからね」
警察官に誘導され、左右正面後ろそれぞれの写真を撮影され、次に大きな機械に手を押し付けられ指紋の情報を読み取られる。
前科リストのデータベースに入るらしい
指紋撮り終わると
警察官に引っ張られる
階段を登ると、分厚い扉が現れた。禍々しい雰囲気の扉に警官が待機していて
待つこと2分程
突然けたたましいブザーが鳴り響き、フロアに反響する。
けたたましさと共に扉が開く、扉の先に別の警官が見える
警官のガタイがいい。力では勝てそうにないだろう。
その警官は
警棒のようなもので、体のアチコチを触る
ペンライトを使い口の中をジロジロ見られる。
更に奥へと
連れていかれる
テーブルが一つあり
「じゃあ、こちらに私物全部出して。」
警官はサイフの中身を数えて書類に金額を記入する。
「でるとき、ちゃと返すから。なくなってたら困るでしょうから、君もちゃんと金額確認しといて。確認したらこの書類に確認のサインして」
オレはいわれるがままサインした。親指印も必要らしく、朱肉を指につける
「弁護士雇うなら、連絡するから、こちらに弁護士の名前書いてね」
と、いわれても、知り合いの弁護士いないし
「無しって、書く事もできるけど、お金ないなら、こちらで国選弁護士つけるけどいい?」
オレはとりあえず同意した。かねがないのは事実だったし、でも、金があるかどうか、この人らはどうやって判断してるのだろ?
嘘こいても分かんないだろこれ
そうこうしてるうちに
医者らしき白衣のおじいさんに
身体測定、体重測定を受け聴診器を当てられる
「えーとね。これから入るところの説明に入る前に、エイズとか持病があるなら、申告しておいてほしいのだけど、そういうのある? 無いならこれから君は番号で呼ばれる事になるのだけど、あと中の人も同じように呼ばれているけど、、あまり喋らないように。わかってると思うけど、なんらかの犯罪に関わってる人だから」
うなずくと
「じゃあ、ここでは君は3番だから。さあ、3番、前に進んで」
ロープにつながれたオレはいわれるがまま前に進んだ。
フロアのサイズは学校の教室3つ分くらい。しかし教室のような温かみのある風景じゃなくて、コンクリートの床。
檻が3あり、その全ての檻が奥まで吹き抜けていて廊下が見える
畳6畳ほどの広さに左右がコンクリートで囲まれていてる。長年のカビや汚れで真っ黒に変色したコンクリートである。
その真ん中の檻の中にオレは
いれられた。
既に誰かが檻に入ってる。挨拶はするべきだろうか。少しだけ目があい、小さく礼をされた。その後男は背中を向けて檻の外を眺めた。
少しすると、先程の警官がやってきて、「これから検事局に行くからトイレ済ましておきなさい」
檻の中にあるトイレ
床が木であり突起のない和式。ややスエった匂いがした。
小はいいけど、大が大変そうだな
檻からでると、また口の中の中を調べられる。警棒で体をなぞられる
警官「これは警棒じゃくてね、金属探知機ね。たとえば君が凶器を隠し持ってたら反応するから」
検事局
検事局はエアコンがきいていた。
何をしたのか一通り聞かれた。
脅されていろいろとやりたくないことをヤやらされた。実は被害者なのだと正直に答えたつもりだった。
でも、オレは浮かれていた。護送車もココも警察署も、美味しいお茶を出してくれたり、部屋も涼しいし、言葉遣いも丁寧で、正義感に溢れんばかりのカッコイイ人らをたくさん見てきたから、
ワクワクしたり、嬉しかった。だから印象がラリって見えたのかもしれない。ほんとうはヤクザとグルじゃないかとか、ヤクザの潜伏先を教えなさいとか言われ
誤解され
拘留期間を延長され、
再び檻に戻された。
頼みの綱は弁護士しかいない。ほんとうに助けになるのか、冤罪を晴らしてくれるのか。
弁護士は一通りの話を聞くと、証拠が必要になるからと、脅されていた証拠があるかと聞いてくるので、
俺は___
問題《脅された証拠はどんなものか? 「」を埋めなさい》
オレは
無い、と答えた。
証人になりそうな主犯のヤクザも人質もろとも、どこかへ消えてしまったし、エイリアンみたいなのをちらっと見た気がするが気のせいだろうし、
弁護士は印象で勝つしかないといって、スピーチの練習が必要だという。
ふに落ちない。練習なんかしたら、取り繕った感じになって、不自然になって、余計に嘘こいてるみたく裁判官に見えるかもしれない。
考えたけど答えは出なかった。スピーチ練習している間、弁護士はヤクザに証言して貰うべく、搜索に向かった。
警察署に戻り、ご飯待っていた。便所どなりであることを除けば、ウマイ飯だ。
同じ檻の中の男は、オレに気を使ってるのかもしれない。便所に一番近いところでご飯を食べていた。
きっと檻の中で、怖い体験をしたのかもしれない。少しだけ話しかけてみようか、いや、でも、なんてかけようか。もっとこっちで食べたら? なんて気の使い方、使われた方としては、弱い象徴になるし、プライド高かったら、嫌だろうし、肉食系ホモだと思われるのは面倒だし、
オレはとりあえず、何も考えずひたすら漫画を読んだ。留置所は檻に閉じ込められるマイナス分、人権を配慮してか、一定の娯楽が保証されているようで、オレは気を紛らわすように漫画を読んだ。
だけど、それが良くなかった。病んだ心だと漫画の刺激は通常の何倍もあるということを知らなかった。冤罪になりかけてるのを忘れるくらい、漫画で幸福して、泣いてしまった。
通常の精神状態ではない。このまま取り調べや尋問を繰り返しても、挙動が不自然になるだけで、言葉遣いに説得力をもたせられ無い気がした。
案の定、警察官はオレの言葉の9割をスルーして、「事情はどうあれやったんだよね」という言葉を使ってきた。
確かにその通りで、ヤクザを拒むことも、断固対応することも可能だったかもしれない。弱気に流されて、結果として逮捕されたけど、警察官の言い分はまさに真実で、オレは強盗が成功するように頑張った訳だから。
だけど、そこ認めたら、ヤバイ気がする。漫画で癒される希望を胸に、なんと自白に耐えたのだった
その日はなんとなく、人肌が恋しかったから、少しだけ檻の中の男に話しかけてみた。寝るときも男は便所の近くで、いたたまれなかった。
だけど思わず発した言葉は、そっちにいっていい?
疲れてて、かえって気を使わせてしまった。警戒されて「どうして?」と聞かれて、寂しいって答えるわけにもいかず
正しくは「こっちに来たら?」で、「どうして?」と、聞かれたら「便所のところは気分わるいでしょ。こっち寄りなよ」と言えば良かった。
いまさら言うのは不自然で、もんもんとし眠れなかった。向こうもあれこれ考えて眠れなくなっているとしたら、申しわけない事をしたと思う。
でも、この男、何をして捕まったのだろうか? 新聞に載っているなら、明日朝、詳しく調べてみようか。
天井眺めて朝を待つ。電気は消えることはない。看守いわく、自殺者がでるから、常に監視してないといけないそう。息してるか確認する為に布団を顔まで被ってはいけないらしい。明るくて眠れないが、隣の檻からイビキ声が聞こえてくる。
どのみち眠れそうにないな
朝、いつものようにまずは掃除の時間。看守が檻の周りに掃除機をかける。バケツに雑巾とほうきを渡され、檻の中を掃除する。今日は俺が雑巾をやる。なんとなく昨日の事もあるし、3日連続でトイレ掃除やらせるわけにもいかない。しかし、雑巾でふくと手が臭くなる。便器ではなく、周りの床とはいえ性病うつされたら困るから、今度から振りだけにしとこう。
新聞を借り読んでみるが、男に関してそれらしい情報はない。ヤクザも行方不明のままであり、目立つ情報はない。目立ったのは川遊びで溺れ死んだ少年3人について。助けようと飛び込んで溺れ、それを助けようと飛び込んで、と被害が拡大した事件。最初に溺れた人はさぞかし無念だったと思う。自分のせいで友人を死なせる羽目になって、まるで殺人を犯したくらいの罪悪感を抱えたまま溺死したのではないか? 憶測を巡らしていたら、悲しくて涙がながれた。
休憩時間
留置所は午前に1回10分程度の休憩時間がある。
檻で囲まれたベランダがあり、そこで被疑者たちは運動したりタバコをすったり、ヒゲを剃ったり自由がある。
あくまで警官に監視されながらであるので、被疑者同士でおしゃべりはできない。ただあくまでそれは規定であって、警官とのお喋りは容認されている。面白い警官は被疑者に人気があり、自然と世間話やらの交流を被疑者同士でするようなる。
オレはヤンキーなノリの会話についていけなかった。しかし一人ぼっちでいると、警官がやってきて根掘り、いろいろ聞いてきた。
根掘り葉掘りといっても、事件に関することは聞いてはいけないのだろう。家ではどんなことしてるとか、野球チームはどこ応援とか、他愛ないものだったが、少しだけ寂しさがまぎれた。
昼食の時間、相変わらず地べたの小窓から弁当を渡される。
順番をまっていると、同じ部屋の男がオレの分の箸を渡しに来てくれた。
何が良かったのか、それとも勘違いか、少しだけ心が縮まった気がした。
今日も取調べあるのだろうか。調書は相変わらず短くてされて、なぜそうなったかの経緯は、やはり書いてくれないのだろうか。
案の定、取調べは酷いものだった。お茶は相変わらずウマイのだが、同じことを繰り返し何度も聞いてくるから、同じことを言わなきゃいけない。疲れるから、少しは信じて欲しいのですけど。
そう思った瞬間、取り調べが終わり、別部屋に連れていかれる。弁護士と会話できる部屋だが、今日はくる予定じゃあ無かったはずだが、これから何がおこるのだろうか?
相変わらず、どこにいくにも、手錠とロープをつけられる。フロアが変わる度に探知機の身体検査。1日に平均10回は探知機が股関節をまさぐり、口の中を覗かれる。そこまでやばい罪だったろうか? どんな小さな罪でもこうやって徹底するものだろうか?
面会部屋についた。オレに家族はいないから、会いに来るのは弁護士だけだが。
目の前に居たのはスーツ姿の男。夏だというのに厚着している。なのに汗ひとつかいてない。
「実は私はこういうものでして」
弁護士の名刺を見せられた。
「実は貴方を担当していた弁護士さんが、今朝、急病で入院しまして、今日から私が貴方の弁護を担当することになりました。つきましては事件の経緯をもう一度さいしょから」
抑揚のない語り口で愛嬌がない印象だった。最初の弁護士さんは、少なくとも、お客様主義で、事件資料(新聞なり)を持ってきてくれていたし、事件を把握していた。1から説明するにしても、この男は何もかも用意がしてない。まるで弁護士になっての初仕事しているかの様子
つかぬことを聞きますが、弁護士さんは、どれくらいの腕がありますか?
少し失礼かと思ったが、腕がないなら、早めに覚悟をしておきたい。ダメそうなら担当を変えられるらしいから、裁判になるまでに、出来るだけ早く頼れる弁護士さんを探しておかないと
「弁護士歴は10年です」
「あらゆる事件に関わってまして、特に冤罪事案になると、本人以外から事件の詳細を聞いてしまうと先入観で弁護がやりにくくなるんですよ」
最初に感じた印象とは違い、考え方とか冷静で、下手に小細工したスピーチは裏目にでるとか、俺の考えにより近い感じだった。これなら仮に負けても悔いはない。そう思わせてくれた。
裁判前日
その日は風呂と洗濯の日だった。身だしなみの為にヒゲは剃っていたが、体はあまり綺麗にはしていなかった。
時間制限で10分程度で、垢を落とすものがなかったし、バスタオルなくてフェイスタオルひとつしか支給されないから、体がなかなか乾かない。浸かるくらしかできなかった。ポディーソープは誰かがいたずらで、精液とかぶち込んでるかもしれないから、使いたくないし
今回はとにかく指で体を擦った。とにかく垢を落としたい。ゴシゴシ
やってみると案外落ちるもので、風呂上がりはさっぱりした
タオルを乾かすのも慣れると簡単で、搾って団扇の様にして体を乾かす。
風呂の時間を10分くらいオーバーしたが、警官は何も言わずに待ってくれている様子
その日は眠れなかった。時折、トイレに起きて時計を見ていたら、1時
昼のラジオ放送を思い出した。
昼食時はフロアにラジオがかかってるのだけど、空間が広いから反響音もすごい。音楽はいいけど、音声は何を言ってるのか聞き取れないことの方が多く。もはや雑音で、
その雑音の中で被疑者たちの食後の食器をもくもくと洗う警官の後ろ姿がちらっと見える。
コップをキュッキュッキュッキュッ
弁当箱もキュッキュキュッキュッ
なんか、上げ膳据え膳だし、至れりつくせりで申し訳ない気がしてきた。でも、わざと見せつけてるなら、それはそれで、支配者精神をくすぐるわけで、罪悪感を植え付けさす効果は冤罪者くらいしかないのではと思った。
裁判当日
1日3回
毎食後、歯磨きの時間が3分程与えられるが、
警察が用意したものを、被疑者はお金を払ってブラシを買う。カネは自動引き落としされる。歯ブラシ買えない無一文なら、どうするんだろ?
警察からは他に石鹸やタバコやジュース等が買えるが、注文してから届くのは24時間がかかる。土日祝日は商品が届かないから、欲しいものは早めに注文しときたい
オレは牛乳を注文していて、このとき飲んだ。心を落ち着かせる効果を期待して
それにしても歯磨の際、コップを貸してもらえないルールなのはなんでだ? みんな手をコップがわりに使っているが、凶器になるものだろうか?
歯ブラシの方が凶器になりそうなんだ?
トイレに掃除したあとの手、いくら洗ったとはいえ、それでうがいするとか、潔癖タイプだと地獄だなと思う。
あと、なんでトイレ行くたびに看守を呼びつけないかんのかな。大をするときトイレットペーパーなくて、「うんこします!」と、うんこの度にうんこ宣言しなと、紙くれない仕組みとか。あれ誰が考えたのだろ? 意地悪すぎるだろ?
皆に聞こえるし恥ずかしい。あらためて思う。被疑者たちよく耐えてるなと感心する。その上で睡眠できてると人とか、神経太すぎだよ。
いろいろ思う所はあるけど、2週間軟禁されていたわけで、決して監禁じゃあない。
苦しいだけじゃくて興味深く、楽しいこともあった。既に思い出になってるから、後悔してない。
裁判も素直に答えるだけで、特別なことはしない。
所詮はしがない強盗、恐喝未遂事件だし、初犯だし、まず実刑はない。
傍聴席の群衆に緊張しない限り思いは伝わる。と思う。
自信ないけど信じて突き進むぞおれ。
裁判中、
「わたしは、ほんとうに脅されただけなんです」
本当にこれしか言えなかった。疑わしきは推定無罪の原則にて被告人の利益を原則とする。明確な証拠がなければ裁けない。
司法がルールに則った判断をするなら、負けることはありえなない。新証拠が出ない限り、勝ったも同然なのだ。
それがまさか、あんな形でくつがえるなんて
検察官が呼び出した証人は、最初にオレの弁護を担当した人で、病院に入院してた筈の人で
弁護士はオレと面会中にオレが自白をしたと言い出した。
[罪が軽くなる様にして欲しい、もしそうしないなら、仲間が家族もろとも襲うぞ!
なども俺が言い出したらしい。
そしてそれは、今オレを担当している弁護士さんまでおよび、
「実は私も被告人に脅されていたのです」
証拠となる録音データまで提出される。
全く身に覚えがない。
いったいこれはなんだ?
俺をハメてお前らに何の得があるというのか。
冤罪だぞオレは
罪状は、強盗未遂で、詐欺未遂、恐喝罪
明確な悪意があると判断され、執行猶予はなく、懲役1年2ヶ月
オレはここから刑務所へと連行される
逮捕された時の身なりとそのままの姿で
~刑務所でないどこかにて~
「おい、ここはどこなんだ?」
「ま、まて早まるな。」
「うわーーーー!」
今オレのすぐ前にチェーンソーを持った男がいて、人を切り刻んでる。
ただ刻むだけじゃなくて、内蔵を部位別に別けていて
それはまるで家畜の屠殺の光景に似ている。
ただ人権が考慮されてないだけであり、やってることは人間が豚や鶏、牛にしているのと対して変わらない。
痛みを麻痺させるためのノッキングがされているし、
とはいえ、ノッキングする前にみえる光景がおぞましくて、あれでは怖すぎて小便ちびるだろう
怖いのはチェーンソー男の表情で、緑色のウロコ状の肌をしていて、口が裂けてて、頭皮が外側にめくれている
およそ人間とは思えない姿をした生物だが、返り血を浴びて笑ってる声が紛れもなく人間の声であり
しかし
その顔はどこかで見た事がある。
逮捕される直前、たしかに市役所で見たエイリアン。
気のせいだと思っていたが、これも気のせいなのか?
いや、痛いぞ。
やめろ
手錠がこすれて痛い
夢なんかじゃない。
なら死ぬぞこれ
このままじゃやられる。
でも、どうにもできない
やめろ
やめてくれ!
やめっーーっ
突然、チェーンソー男が倒れた
激しく唸ってる
頭を抱えて悶え苦しでいる
そのとき、俺に衝撃が走った。俺も倒れこんだ。
このエイリアンと同じく悶え苦しむ
頭に何かが入り込む感覚。
やめてくれ!
オレの記憶を
いじるな
それ以上やると
忘れてしまう
何もかも忘れる
たすけて
だれか!
わたしは一体
誰なんた?
ここはいったい??
いや、これは見慣れた景色、
いつも見ていた天井、横で寝ている囚人たち
朝、目を覚ますと、まず起床のサイレンからだ。布団を畳んで脇にどける。
そうだ、オレは万引きで捕まって、こにきて、それで
そう、オレは懲役食らって1年くらい刑務所暮らし。もう直ぐ出所の日だった。スッカリ忘れてたよ。
それにしてもなんで万引きなんてしてたんだろ? 魔が差したとしか言えないな。
あの頃の自分にリアリティを感じられない。
出所したら今度はまっすぐ生きないとな。
俺の名前はなんだっけ?、
なまぽ、じゃなくて、鈴木だった。そうそう、よくある名前なんだよ。親は___
あ、いかん、点呼がはじまる
集合しなきゃ
気合いいれて、叫ぶ
叫んだ後は
さて、
掃除そうじ
起きたらまず掃除だ!
あとがき
生ポは宇宙人に記憶を操作され、新しい戸籍を与えられた。鈴木という名で社会の家畜として生きる権利を与えられた。
理由はこれ以上語ることはできない。なぜなら、これ以上書き出してしまうと、わたしが鈴木のようにされてしまうから。作者が書けるのはこれが限界なのだ。
爆竹祭りの都市伝説
福岡では終戦記念に爆竹を派手に使う風習がある。爆竹祭りの起源は中国とされ、死者を弔う為に、生きてる皆は元気ですとあの世に伝える、そんな意味がある。
大陸として中国から近い福岡にて 爆竹祭りの文化が普及したこと。それ自体は疑問を挟む者はいない。
貿易の利便性にて中国人労働者が戦前から福岡に集まった経緯や戦中は政府主導で中国人を徴兵した経緯をふまえると、確かに中国文化が入ってくるのは不思議でない。
しかし、だ。爆竹祭りだけが中国文化でない。他にも福岡に定着しても良さそうな中国文化はある筈だが……
そもそも戦後はアメリカ軍の監視があり、爆竹は報復攻撃だと勘違いされかねない訳で、あくまで爆竹は玩具であり問題にしない、と考えるにはいささか政治的に大らかすぎるのではないか。
爆竹祭りの音に紛れて犯罪行為が可能になる可能性について、戦後当時の不安定な治安を考慮すると御法度になるはずで、では、なぜ爆竹祭りのみが正当化されたのか……
その背景について、あえて極端な仮説を論じてみたい。
たとえば殺人の悲鳴を爆竹音でカモフラージュする為に生まれた文化だったとしたら、どうだろうか?
大規模な犯罪が毎年継続して必要で、その犯罪行為を政府が容認しなければ、
ならなかったとしたら?
この物語は『例えバナシ』から始まる
物語には時折、それ以上の、どうしょうもない『例えバナシ』が入り込む
フィクションとしては正解かもしれないがミステリーとしては、明らかにB級以下のレベルの物語になるだろう。
政府がある組織から、監視され、脅されてると仮定して、物語を書いていきたいと思います。
続編http://novelist.jp/83414.html




