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詩全集3

白い季節

作者: 那須茄子

冷たい雪が頬を撫でて

君の名前を思い出す

誰にも言えなかった言葉が

手袋の中で凍えていた


踏みしめた雪の音が

昨日の僕を責めるようで

「また会えるよね」って

言えなかった理由ばかり数えてた


雪解けの雨が君の名前を攫って

耳元で囁くけど

それはもう

僕のものじゃない気がした



誰かの隣にいる君を

責めることなんてできない

ただ僕は君を好きだっただけ


言葉にできなかった想いが

溶けきれずに残っていて

しまいきれずに頬を伝って流れていく


僕はまだ

冬の終わり方を知らないまま



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