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ZくんとKくんのこと 2

2年の冬、雪の降るとても寒い日がありました。

部室棟には暖房は完備されておらず夏は扇風機、冬はヒーターを各部活やサークルが持ち込んで過ごしていました。


お昼を食べに部室棟へ行くと部室には電気がついていません。私のサークルは3階の角部屋。下から見上げれば開室の有無がすぐに分かります。各部室の鍵が管理されている事務へ行き、鍵を借りて部室へ入りました。そして、先輩が持ってきてくれたのであろうヒーターをつけて暖を取ります。部屋が暖かくなるまでが地味に寒い部室棟。学校の経費でエアコンくらいつけてくれればいいのにと何度おもったことか。その辺り、ケチだよなぁとか思っていたりした私。

しばらくすると部室のドアをノックする音が聞こえました。返事をし、誰がきたのかと思っているとなんとZくんでした。私のテンションはあがりまくりです。だって次の人が来るまで2人きりですよ! その時は一生誰も来なくていいと本気で思いました。ただ、すぐに次のノック音がして先輩が入ってきました。残念。


お昼休みも終わり、Zくんは授業のために部室を後にします。私も授業のため部室を出て彼を追いかけました。

幸いにも階段の踊り場付近にいたZくん。そこで、あろうことか私は

「ごめん、好きなんだ」

と想いを伝えてしまいます。

その言葉に彼がなんと返してくれたかは残念ながら覚えていませんが、確か謝罪の言葉があったあと頭に手を置いて撫でてくれたような記憶があります。曖昧ですいません。


Zくんとわかれ授業に向かいましたが、頭の中でやってしまった感が強かったです。後悔。ただそれだけ。

気持ちは告げないつもりでいたのに。うぁあああ! みたいな感じでした。

告げたら告げたで少しスッキリしたものの、だからといって付き合えるわけでもなく。悲しき。

その次にあった時はちょっと気まずい空気観になるかなと思いきや、他の先輩や同期の人が部室にいてくれたおかげで空気が緩和され、私に対しても変わらない態度でその場は接してくれたのでちょっと安心しました。その後2人になったときにわざと明るく謝罪をいれたこともあり、関係性は崩れることなく私の初恋は終わりました。

その辺りから、少しずつこの恋は綺麗なまま取っておくことが一番いいと思うようになりました。

今後のお話でもちょこちょこZくんは登場するようにはなりますが、それはまた別のところでお話しますね。

Kくんに関しても今後の話で時折出てきます。


私はKくんに進路の悩みを打ち明けたことで、ちょっとした悩みなども相談しやすくなり、以後大学生活の中でも相談するならKくん! と思うようになりました。

ある意味、いい関係性になれたので結果オーライかなと思っています。


さて次話は大学生活後半戦。3年生頃のお話。

いよいよ人生初の恋人誕生です。

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