Yくんのこと、そして初恋へ
私の中でYくんの事を、これは私なりの初めての恋だったのではと認められるようになったのは本当にここ最近の話です。
好きには様々な好きがありますが、いわゆる恋愛と言われる部類の意味合いが色んな人とお付き合いをしていくうちに分かるようになっていきました。
親の目もあったこともありますが、Yくんとの間に恋は関係ないと心に言い聞かせて気持ちに蓋をし、拒絶しようとしてた自分がいたことは事実です。
全ての事柄を時間で解決できるものとは思ってはいませんが、この件に関しては時間を置いたことで納得できる形で自分自身が消化できたと思っています。
といっても、10年かかりましたけどね。
疎遠になってしまった原因は自分にあるのはずっと分かっていたものの、どうしたらいいかも分からず消化不良のままモヤモヤした気持ちを心の片隅に抱えたまま、大学1年生の私はそこから何年も過ごすことになります。
さてさて。お次は私の中で1番恋をした相手のお話です。
今でこそ未練は無いものの彼は私の中で別格の存在になります。
彼の話をする前にまず、前置きとして大学の所属サークルの話をしておきます。
私が大学でやりたかったこと。それは文芸部で文章を書くことです。しかし、文芸部という名のサークルは残念ながらありませんでした。
入学してからサークルや部活の一覧表に目を通していた私は創作部という名前のサークルを見つけました。
そこは文芸部と漫研を足して2で割ったサークルでした。文芸部に入りたかった私は即決で入部希望。
そのサークルは主に絵描き、字書きで分かれていました。イラストを描きつつ、字書きもやるという両方兼業する先輩もいました。
私は字書きとして部誌を作る時は毎回のように参加し、4年間の大学生活を謳歌することになります。
私は4月入部。そしてこれから話す彼は7月に入部して絵描きとして参加する同期の子です。