いや、うん、カセットテープですね?
*こちらは『なろうラジオ大賞3』参加作品です。
西暦302X年、それは古代遺跡ジヤポネで発見された。
ジヤポネはイースオーシャンの中央に点々と浮かぶ島の名前だ。
その島では太古の昔大都市が存在してたのではないかと言われているらしい。
というのもその遺跡からは他の遺跡とはまるで違う摩訶不思議な石碑や彫刻、建造物などが発見されているからだ。
「そして数週間前にジヤポネで新たに発掘された物がこのルピシア保管されている」
俺の上官であるエレーナは高いヒールをカツカツ音を立てて廊下を歩きながらそう告げる。俺はその後ろを必死に歩きながらついていく。
「…ここに?」
「そうだ」
「何故?ここは確かに研究機関でもありますが軍事施設ですよね?」
「今回発見された代物が危険物だからだ。ジヤポネは極めて高レベルの技術力を誇った国だったとも言われている。また魔術や呪いに長けており今回の代物もそう言った類だ。」
そんな話をしているとミスリル製の扉の前まで来る。エレーナが虹彩認証を行うとガゴンと音を立てて扉が開く。
「今回の研究作業は私と君の2人がメインで行う。命の補償はできないが、お互い全力を尽くそう」
中は扉が2重になっていたらしく奥の方が光がもれ、中から冷たい白い煙が噴き出る。
俺は静かに奥にある謎の遺物に目を向け、そして
「ーは?」
目を見開く。
「先に今わかっている情報を伝えよう。大きさは100×60×10、中央に二つの穴、それを繋ぐための黒いテープ状のものが巻き付いており、外側は鉄とは違う軽い性質のものが使用されている。」
説明を流し聞きながら目の前のそれを見つめる。
それはどっからどう見てもただのカセットテープ
しかも、どっかの家で録音されたっぽいやつ。何故わかるって?今では使われていない日本語で《ゆみちゃんのお誕生日》って書いてあるからだ。ゆみちゃん誰やねん。
さて今の言葉でわかるだろうが俺は転生者である。しかもマジでただの転生者だ。数秒前までは異世界転生したとか思ってたが遥か未来に転生したらしい。てか、まってジヤポネもしかしてジャパンか?え?マジ?
「現在の研究結果から、この製品は魔術がかかってると思われる」
「まじゅつ」
「少し前に担当した研究員がそれが音を出したのを聞いたらしい、多分なにかの呪文だ」
いや多分それ録音されてた音声が流れてただけだと思う。
どうすりゃええの。
俺は今後のことを思うと頭が痛くなった。
感想、お待ちしております。




