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どーしよ
「……どうしよっか」
師匠の部屋にてもういいと言われてももう昼の時間だ。
せっかくレイちゃんと街を歩いて回れると思ったのに、とんだ災難に見舞われた。
レイちゃんはギュッと私の手を握る。
「ど、どうしたの?」
未だにこの美人顔に甘えられるのは心臓がキュッとしてしまう。
「私は、どこでもいいのです。海様と一緒なら」
そういって、体重を私に預けるようにして寄りかかる。
レイちゃんは驚くことに、先程の事件の怪我はもう治っている。
これも光魔法のお陰なんだとか。
それでも失った魔力は一瞬では戻らないから、すこしダルそうだ。
「……夜にここに行くといい」
見かねたのか師匠がこっちも見もせずに、ピューっと封筒を手裏剣のように投げてくる。
いきなりのことに取り損なうと思い目をつぶると、レイちゃんが何事もないように掴んでいた。
流石だ。




