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進むべき道
「海様!来ちゃダメ!!」
レイちゃんの必死な静止に私は向き直る。彼女の耳から血が流れてる。鼓膜にダメージが!
口を大きく開けて分かるように言う。
「大丈夫」
魔人の挙動が変わった。拳のひとつを私に振り下ろす。
私に触れることは無い。その前に粉微塵にされるからだ。ここに来てしまった以上、レイちゃんは防御に専念し始める。安心して試せる。
「少し我慢して!」
カルラの腕に絡まった鎖に触れる。バチバチと電気が走る。離しかけて、体ごと腕にくっつける。
「ぐぅっ!」
「海様!!」
「魔力が足りないんでしょ!私の魔力を上げるわ。きっと猛毒よ!」
黒の魔力が私の体から溢れ、鎖に注ぎ込まれていく。もっともっともっと。緑色の鎖がどんどん真っ黒になる。
キャパを超えた鎖は砕け散った。後に残ったのはぐったりとしたカルラ。かなり魔力を持ってかれた私。鼓膜にダメージを追って、よろめくレイちゃん。そして、真っ黒に変色した魔人。




