勘違い野郎
レイちゃんの大振りな一振りは魔力の質量のゴリ押しな技だ。
星が瞬く様に粒子がキラキラと舞う。
「終わった?」
土煙で視界が覆われて何も見えない。
ここに見に来ていた他の生徒も何も言えないでいた。
そんな静寂を破ったのは自称寮長だった。
「いや、死ぬよ普通なら」
何事も無かったかのように平然としている。
なんなら、少し安堵してあるようにも見えた。
それはレイちゃんが単調な魔法を使ったからなのか。
レイちゃんは戦闘パターンを変えた。
派手な魔法を一切使わず持ち前の身体能力で自称寮長に肉薄する。
「早っ!」
「これなら呪文言えないっ!」
レイちゃんは容赦なく杖を持っている右腕を割いた。苦悶の表情を浮かべたが、その後口元を歪めたが、違和感があった。
レイちゃんの剣技を受けに行ってレイちゃんのお腹に回し蹴りを入れる。その時水が弾けたような音も同時にしていた。
フィールドの端まで蹴り飛ばされレイちゃんは咳き込んでいた。
「痛覚がないの?」
「さあ、どうかな?でも良かったよ」
「なにが」
「所詮1年、どんだけ凄い原石でも磨かれてなければ石ころと変わらない!」
「……だから、授業受けてないんですってばー!」




