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ロボット王国の野望  作者: YUKIーIS
7/8

最後の賭け


「ゴロンゴー!!」

「モグランガー!!」


 2匹のロボットは大きな雄叫びをあげます。


「こりゃあ……やべえな」

「なんか、ア〇パ〇マンでみたことがあるような……」


 リキヤ君とおおつか君は、巨大なロボットを前に、足がすくみました。

 タキ君は、まだ動けるロボットがいることが不思議でなりません。


「なぜまだロボットが動くんだ? ダークロボマスターを倒したはずなのに……ま、まさか!?」

「どういうこと?」

「ロボたんが言っていたんだ。センター最上階には、管理人がいなくなった時のために、あらかじめ自分で考えて動けるロボットを、セキュリティのために置いてあると……」

「ということは、こいつらは……」

「自我をもっているのか!?」

「それじゃ、ぶっこわすしかないよな!」


 そう言って、ショウヘイ君はピストルでゴロンゴーの頭を狙い、引き金を引きました。


 バーン!!


「グオー!」


 弾はゴロンゴーの額の真ん中に命中しました。

 また、同時におおつか君がモグランガーにとびかかり、頭についているドリルを、剣で斬り落とします。


 ザシュッ!!


 2匹のロボットは体が大きい分、突然の2人の攻撃を避け切ることができなかったようです。

 ロボットたちは、ドーンと大きな音を立てて地面に倒れました。


「なーんだ、意外と楽勝だったじゃん」

「ま、ラスボスよりは弱いと思っていたさ」


 しかしーー


 ゴゴゴゴゴ……!!!!


 ロボットが少しずつ起き上がり、壊れた部品とケーブルが自動でなおっていきました。


「ゴロンゴー!!!! 第二形態!!」

「ジャイアントモグランガー!!!!」


 なんと、2匹はまだ完全に倒れていなかったのです。それどころか、パワーアップして巨大になってしまいました。

 これこそが、ハイテックセンターのセキュリティロボットの、本当の姿なのです。


「え〜! 聞いてないよ〜!」


 2匹は、強烈なパンチを4人にむけて繰り出しました。


 ドゴーン!! ドゴーン!!

 バキバキバキッ!!


 4人は間一髪パンチをよけました。しかし、今までのような剣や銃の攻撃程度では、この2匹には勝てそうにありません。


「リキヤ~、これやばいんじゃね?」

「なんとかしないと……そうだ!」


 リキヤ君は、何か思いつきました。


「ショウヘイ! さっきのやつ、おれとおおつかにくれ!」

「えっ?」

「TNTの火薬さ! 火薬のふくろをやつらの口に投げこむ! その瞬間に、ショウヘイとタキはやつらの口をピストルで撃つんだ!」

「火薬は弾が当たったと同時に、大爆発する……ってわけか!」

「……はははっ! 全くお前ってやつは、どこまでも危険な漢だぜ!」

「おもしれえ! 一か八か、やってみようぜ!」

「チャンスは一度きり! みんな、準備はいいか!?」

「おうよ!」


 火薬のふくろを受け取ったリキヤ君とおおつか君は、ロボットが叫びながらパンチをしてくるチャンスを逃さないよう、構えていました。


「ゴロンゴー!!!」

「モグランガー!!!」


 2匹のロボットは、リキヤ君とおおつか君に向かって、そのすさまじい威力のパンチでおそいかかってきます。


「いまだ!」

「オラ! うまいエサだ! くらいつきやがれ!」


 2人はロボットたちの大きな口に、火薬のふくろを思いっきり投げ入れました。


「ガポ!! モゴモゴモゴ……」


「ショウヘイ! タキ! 後は頼んだぜ!」 


 リキヤ君とおおつか君は、すぐさま後ろにとびます。

 そしてショウヘイ君とタキ君は、お互いロボットに狙いをさだめ、トリガーを引きました。


「チェックメイト!!」


 バンバーン!!



 ドゴォーーン!!

 

 2匹のロボットは、爆発で粉々になりました。


「ふぅ~しぬかと思ったぜ……」

「あぁ、だが生きている。おれたちは、生きているぞ!」

「さあ、外に出よう!」

「そうだな、おひめ様たちのところへ!」


 4人は立ち上がりました。

 リキヤ君、ショウヘイ君、タキ君の3人がとびらの外に出ますが、おおつか君だけ、とびらの前で立ち止まって、後ろを振り向きました。

 おおつか君の視線の先には、ダークロボマスターが持っていた赤い剣の残骸があります。


「ダークロボマスター……」

「おおつか! 早く!」

「あ、ああ」


 おおつか君はもう一度、剣の残骸の方に振り向きました。


「ふっ……楽しかったぜ……!」


 そう言うと、おおつか君は踵を返し、足早にその場を去りました。

 こうして4人は、無事にハイテックセンターをあとにしました。


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