ロボット王国へ!
「あーあ、こりゃきっと先生に怒られるな。」
おおつか君は、授業に出ていないことを少し心配し始めています。
リキヤ君は、どちらかというと楽観的に構えていました。
「大丈夫、困っている誰かを助けに行くわけなんだから、細かいことなんてつべこべ言ってられないでしょ!」
5分後、学校の近くの川にてーー
「なあリキヤ、こんなところに、洞窟なんかあったっけ?」
「いや~無いと思う。おれは昔からここにすんでいるけど、そんなのは見たことないなぁ」
「あっち……あっち……はしの……下」
ロボットは、川のむこうに見える橋を指さしています。
おおつか君とリキヤ君は言われたとおり、橋の下まで来ました。
するとそこには、大きな洞窟があります。どうやら、他の人たちには見えないようです。
「知らなかった…こんなところがあったなんて」
「きっと、選ばれた人しか入れないのだろう」
ロボット王国への洞窟は光輝いていて、とても神秘的でした。
「おおつか、どうする?」
「ここまで来たら、行くしかないよな」
2人は学校のことなど完全に忘れ、吸い込まれるかのように、そのまま洞窟の中へと入っていきました。
洞窟の中は、異世界のようになっています。岩には光を放つコケが生えていて、洞窟を明るく照らしていました。
「なんだか、迷路みたいだな」
「迷わないように、ちゃんと道をメモしておこうぜ」
かなり難しい迷路のような洞窟でしたが、毎日のようにゲームをやっている二人にとっては朝飯前です。2人は難なくゴールまでたどり着くことができました。
岩の壁に、錆びた鉄のとびらが取り付けてあります。どうやら出口のようです。
「このとびらが出口かな?」
「よし、開けてみよう」
ギギギ……
2人が重いとびらを力一杯動かすと、外の光りが入ってきて、2人は一瞬目がくらみました。
そして外へ出ると、そこはもうロボット王国でした。
「うわぁ‥…すげぇ」
「ここがロボット王国か……」
王国には、歯車で出来ている建物がたっています。また、空を飛んでいるロボットもたくさんいました。
「ふぅ……やっとふつうにしゃべれるよ」
「あ、ロボット君がしゃべったぞ」
「そうか、ロボット王国に来たから、ちゃんと動けるようになったんだな」
「あらためて、じこしょうかいをします。ぼくはロボたん。よろしくね!」
「ああ、よろしく」
「じゃあロボたん、教えてくれ。いったいこの世界で、何がおこっているんだ?」
「はい、じつは……」
ロボたんは、今ロボット王国で大変なことが起こっていることを2人に説明をしました。
「今までは、やさしい王様とおひめ様がこの世界をおさめていました。でもさいきん、ダークロボマスターという悪いやつが王国に侵入してきて、みんなを牢屋にとじこめてしまったのです。あいつらは、何百もの強いロボット兵団を使って、この国を支配しようとしているのです」
「それは大変だ。早くそいつらを倒して、王様やひめ様を助けないと!」
「ひめ様が囚われている牢屋は、どこにあるんだ?」
「この町の中心にある、ハイテックセンターという場所の地下にあります。ハイテックセンターは、この世界のあらゆる機械を動かすためのスイッチがある、とても大切な場所です」
「なるほど……ということは、おそらくそのダークロボマスターってやつもそこにいるんだな?」
「はい。それに加え、やつは機械を全部爆発させることができるTNTという爆弾を、センターに設置しています。爆発したらこの国は終わりです。そして、ひめ様を助けにいった人を見つけては、すぐにつかまえて、牢屋にとじこめています。もうぼくたちの仲間は、ほとんどつかまってしまいました」
おおつか君は、ロボたんの話を聞き終わると、憤慨して拳を振り回します。
「なんて悪いやつらだ! おれがぶんなぐってやる!」
「おねがいです。どうかぼくたちを助けてください!」
「もちろんだとも! あたりまえだ! 困っている人たちがいるのに、知らんぷりできるか!」
リキヤ君も、ロボット王国を助けてあげたい気持ちでいっぱいになりました。
「ありがとう! ありがとう!」
3人は、ハイテックセンターへ向かい始めました。
「それにしても、この国はキレイだね〜」
リキヤ君は、歩きながらあたりを物珍しそうに見ています。
街並みはファンタジー世界のように幻想的です。
しばらく歩いていると、あたりが薄暗くなってきました。
「ふぅ……ちょっと疲れたなぁ」
「ああ。ここらで休憩したいね」
「ぼくは機械だから、バッテリーとオイルを交換しないと、また動かなくなっちゃうんだ。あそこの修理屋さんで、メンテナンスをしているね」
「オッケー、じゃあしばらくしたら、ここで会おう」
そういって、ロボたんは2人と別れ、近くのメンテナンスショップに入りました。




