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ロボット王国の野望  作者: YUKIーIS
1/8

サボり魔

 むかしむかし……いや、うそ。ほんのちょっとだけ、むかし。


 あるところに、リキヤ君と、おおつか君と、ショウヘイ君と、タキ君という中学生の4人組がいました。


 ある日、学校の6時間目がおわったので、4人は学校のパソコン室へ入りました。4人は、通称、幽霊部と言われているパソコン部の部員です。


「さーて、何のゲームしてあそぼうか」


 おおつか君が嬉々として部屋の電気をつけます。


「全く、おおつかは早速ゲームかよ……」


 リキヤ君は少しあきれながら言いました。


「銃でたたかうゲームにしようぜ!」

「いやいや、かわいい女の子が出てくるゲームがいいでしょ〜」


 ショウヘイ君もタキ君も、真面目に部活動をする気はありません。


「まあいいじゃん。どうせ誰も来ないんだからさ」


 そう言いながら、おおつか君はパソコンのスイッチを入れました。すると……


 ピカッ!!


 突然、パソコンの画面が光りました。


「いったいなんなんだ!?」


「あー、パソコンが壊れたんじゃないの?ここのパソコンは古いから……」


 しかし、パソコンはジジジ……と音を立てています。どうやら壊れたのではないようです。


「い、いわもと先生をよんでこようよ」


 リキヤ君が先生をよびに行こうと、へやのとびらに手をかけたその時、パソコンの画面に白い文字が浮かび上がってきました。


『だれか……わたしたちをたすけて……ロボット王国を……』


 しかし、文字は途中ですーっと消えてしまいました。


「な、なんなんだよ今のは?」

「だれかが、助けをもとめているのか?」

「ロボット王国って?」

「聞いたことないな。この世界ではない、別の世界なのかも……」

「とにかく、今は何もできそうもないな。何だかこわいし、とりあえず今日はもう帰ろうぜ」


 4人はそのまま帰りました。みんな、さっきのことが気がかりで、帰り道はだれも一言も喋りませんでした。


 つぎの日、リキヤ君が学校につくと、おおつか君が正門の前で待っています。


「よおリキヤ。じつは昨日の帰り道、道路でこいつをひろったんだ」


 そう言って、おおつか君は、カバンの中から汚れたロボットのおもちゃを出しました。


「これは……壊れているよね?」

「ああ。でも、なんだかほうっておけなくて。助けてって言っているみたいでさ」

「とりあえず、図工室に持っていってなおしてみよう。授業はさぼるか」


 2人はロボットを持って、先生に見つからないようにそっと図工室に入りました。


「さて、どこから直すかなぁ」

「とりあえず、ネジをとめたり、壊れているところをボンドとか、接着剤でくっつけようか」


 2人は、1時間目の授業を完全にさぼって、ロボットの修理を始めました。


 キーンコーンカーンコーン……


 そして、1時間目が終わりました。


「よーし、完成だ!」


 ロボットがきれいになったので、おおつか君が背中のふたをあけ、図工室にあった電池を入れてみます。すると、ロボットがウィーン、ガチャと動き出しました。何か話し始めたようです。


「みち……みち……あっち、あっちです」


「お、しゃべったぞ!」

「道って、どこかに行きたいのかな?」


「みち……みち…‥‥ロボット王国への……どうくつ」


「なんだって!? ロボット王国って言ったぞ!」

「もしかして、昨日おれたちにパソコンを通して助けを求めてきたのって、このロボットじゃ……?」

「じゃあ、言う通りに洞窟をさがしてみよう!」

「ああ、そうしよう!」


 2人は、2時間目の授業が始まっているにもかかわらず、ロボットといっしょに外へ出てしまいました。


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