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退屈の終わり 全ての始まり

ダンッダン!!ドタドタドタ!!!

瀬尾輪起臥(せおわきが)はゲームセンターで現在世界中でもっとも流行しているダンシングゲーム【DanceDance(ダンスダンス)Evolution(エヴォリューション)】をプレイしていた

その姿は非常に醜く服を汗で濡らし息を切らしている状態のため周りにいる客からは笑われていた

顔がぎりぎり健常者なのが唯一の救いだ


「乾く・・・」


汗で脇をビシャビシャにしながらそうつぶやく瀬尾はダンエボを極め自分の相手がいないことを嘆いていた


「帰るか・・・」


「もう1プレイ見せてくれないかな」


ダンエボのプレイを終え帰ろうとした瀬尾の近くに一人のブサイクな少年が近くによってきてダンエボの筐体に100円玉を入れながらそう言った


「俺のプレイが見たいって?まぁ奢ってくれたんだ見せてやるよ」


瀬尾は現在ダンエボの最高難度といわれる曲【オナグリ万年協奏曲】通称オナマンと呼ばれている曲をSELECT(セレクト)した


「・・・!いきなりオナマンか!!」


「ああ・・・だが・・・」


瀬尾はダンエボの筐体に100円玉を入れてブサイクな少年に言った


「隠しているようだが無駄だぜ?俺ほどではないがお前も相当やるってことくらい分かる・・・俺と戦おうぜ!!」


「・・・後悔しても知らないよ」



-----------------------------------------------------------------------------





「なっなん!・・・まさか・・・俺が・・・!」


結果はブサイクな少年の圧勝

瀬尾がクリアぎりぎりのラインをやや下回っている点数でブサイクな少年はクリアのラインから2センチくらいラインを超えていた


「・・・君は確かに最強かもしれない、だけどそれはあくまでこの田舎の小さなゲームセンターの中でだけだ」


「だけど来てよかった」


「何がだ!俺を馬鹿にしてるのか!!」


ブサイクな少年は瀬尾に圧倒的な力の差を見せ付けた

しかもブサイクな少年はプレイ中にミスをした際に首をかしげたり(調子が悪くかったのだろう)

難所を越えた際に後ろのギャラリーのほうをチラチラ見たりしていてプレイに余裕があった


「落ち着いてよ、そうじゃない」


「君のうわさはこの田舎を飛び越えて届いていたのさ」


「どこにだよ!!」


ブサイクな顔を歪めながらブサイクな少年は言った


「世界のダンエボリストにさ!!」


「自分が最強のダンエボリストだと思っているのは君だけじゃない!!世界中にいるんだ!」


「名乗ってなかったね僕は星崎有利(ほしざきゆうり)だ、君はこんな田舎で終わる男じゃない!僕と一緒に来い!!」


「一体、どこにだよ・・・」


星崎は一呼吸ためた後に伝える


「ダンエボ専門学校!通称ダン専と呼ばれている君や僕たち自称最強のダンエボリストを集め真の最強ダンエボリストを決める学校さ!」


「僕と・・・来い!!」


この出会いが遠くない未来に世界を震撼させるダンエボリストの誕生となることはまだ、誰も知らない



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