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雷鳴

穏やかな日が差す昼下がり。

一日の授業が終わり、子供たちが我先に外へと飛び出して行く。

いつもの風景。

最初のドタバタは何処へやら、異世界寺子屋はすっかり落ち着いていた。


「んんーー!」


ぐぅ〜っと腕を頭の上に伸ばし、ノビをする銀髪の女の子。

教師役もすっかり板に付いたとはいえ、やはり子供達に勉強を教えるというのは疲れるらしい。


「さて」


そんな女神を見ていると、突然その銀髪から声をかけられた。


「こちらに来て結構な日にちが経ちましたね」


彼女の言うように、この世界に来てから二月ほどの時間が経っていた。

来た当初は少し肌寒さを感じたこの世界も今はすっかり初夏の気配が漂っている。


「随分あったかくなって、近所の人たちとも仲良くなって……。あ、今日お隣からお野菜とお肉を頂いたの。今晩はカレーにしましょ!」


わしだけでなく女神もこの世界にしっかりと馴染んでいた。

ただ、それだけしかできていない。

この世界に来てからしたことといえば、寺子屋を作り、町に馴染んだだけ。

うめが泣いたあの晩、この世界を洗濯すると心に決めたあの夜から、何も進めることができていなかった。

ここ数日、このことが重しとなってわしの心にのしかかっている。


「……龍馬さん、焦る必要はないのよ。時間はある。今すぐにどうにかできることじゃないからそんなに怖い顔で悩まないでいいのよ」


暗くなったわしの心の内を見抜き、女神がそう声をかけてきた。

確かに焦ったからと言ってどうにかなることでもない。

ただ、そろそろ何かをする必要はあるだろう。

どんな一手を打つべきか。

とりあえず、まずは「かれぃ」という料理の下準備をしよう。難しいことはメシの後じゃ。


******************


「うーん! でーりしゃーす! りょーちゃん、最近また料理上手くなったんじゃない?」


すっかり外が暗くなった頃、家の中で明るい声が響き渡る。

うめはわしの作った「かれぃ」を美味しそうに頬張っていた。


「ほんと、龍馬さんってなんでもそつなくこなすわよねぇ」


女神もニコニコしながら食べている。

香辛料をふんだんに使った刺激の強い食べ物は元の世界にいた時には食べる機会がなかったが、非常にわしの口に合う。

食材は元の世界と大して変わらないあたり、魔王の有無の他はこの世界とこの世界は大して変わらないのではないのだろうか。

そんなことを思いながら三人でかれぃを頬張っていると、突然玄関の戸が激しく叩かれた。


「りょーちゃん」


うめが素早く扉の横に立ち、警戒態勢を取る。

遅れてわしと女神が得物を構える。

今、わしの手元には愛刀の陸奥守吉行はない。

高杉の銃もない。

持っているのはこの世界で作られた両刃の剣である。

日本の刀のように引いて斬るのではなく、叩き斬るという使い方は違和感しかないが、この際仕方ない。

わしが手にした剣を構えるのを見て、うめが扉を開ける。


そこには血まみれの男が倒れていた。

全然書く時間がないです

ほんとすいません

日本代表の試合、とても凄かったですね!


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