11 新作に浮気したいんだけど……いいですか?(投稿のモチベーションとエタ)
登場人物編が終わったし、あともう少しでメモすることも一通り終わりかなぁ。
【作者目線】
「投稿してから一週間経ったけどほとんど誰も見てない……ブクマもついては消えてを繰り返すし……PVだって一日で二桁くらいだし……もう、やめちゃおっかな」
「そろそろ100話超えた!なんか飽きてきちゃったなぁ」
「あ、新しい話を思いついちゃったよ。そっち書きたいなぁ……」
こんな感じで、その作品を見捨てたり、浮気したくなったことはありませんか?
ない人ってすごいですね……私はあります。
ただ、最初のパターンと二番目のパターンは、実は経験がありません。
というのも、
「最初からブクマ大台でランキングにばんばんのってたから!」
なーんて鼻持ちならないことはもちろんなくて、使い方の分からないまま読専していたせいで単に作者兼になった後も
「どれだけブクマがつくとすごいのか知らなかった」
「評価が普通つけられるものか否か知らなかった」
「PV(アクセス数)の見方を知らなかった」
だけです。他者様の感想を覗くということすら知らなかった時代ですので。
書きたいものを書いて投稿するのが楽しくて、ただそれだけを純粋に楽しんでいたせいで、周りと比べるという発想すらなかった当時の自分は、「見られない」ことを苦痛に感じていませんでした。
ですので、一番最初に書いた作品(恋愛ジャンルの非テンプレファンタジーです。あまりに誤字脱字や描写不足がひどくて、全面改訂したいのに、話数が多すぎて手が回らず今は検索除外にさせていただいてます)が、投稿して何日間ブクマ一桁だったか、知らないし覚えてもいないんです。
日刊ランキングに他作品が載って、マイページまで見てくださった方のおかげかで今でようやく三桁ある、くらいなので、きっと一桁二桁がずっと続いていたのでしょう。
二作目は、現代学園乙女ゲーもの(令嬢やお嬢様が一人も出ないふつーの学園もの)――つまりテンプレを書きましたが、完結時(続編再開前です)のブクマは確か、500ほど。テンプレ系で目立たなかったものであれば妥当なラインだったのかな、と思いますが、完結まで書き切るだけを目指してブクマの上下よりもなによりも、ただひたすら毎日投稿していました。
そういう意味で、「モチベーションが落ちてエタる(完結できない)」ということを今のところ経験したことがありません。
ですので、ランキングやら評価やらブクマやら、ポイントやらを知らないまま投稿するというのが、一番エタらない方法だとは思いますが、一度知ったことを知らなかったことにはできません(ランキングという存在を作者として知ってからあっという間にあの頃の純粋さが薄汚れて、ある程度解脱したはずの今でももう二度と戻って来ないので悲しいです)。
そういう意味で私には一番目と二番目についてのエタ対策が分からない状態です。申し訳ありません。
モチベーションどうやって維持するか?については、作品を愛することに尽きる、と思っていますし、実際そうして作品を作ってきた諸先輩方がたくさんいるので、これからも見習いたいと思っています。
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さて三番目ですが、これはとてもよく分かります。
「新しい話を書きたくなって、うずうずしてそっちに手を出してしまう」
これは何度も経験しています。
実際、私は、作者兼になって一年と少しの間に、
長編一作目執筆中に長編二作目を書き始め、二作目を完結させ、その続編を書いている最中に更にいくつか小さいものを書いた後、のちの長編三作目の頭にあたる短編に手を出し、連載化させ、その三作目を一時完結させましたが、続編を書く気満々で書きつつ、現在進行形でたまに短い話(さらにムーンで中編まで書いたから四作目も書いて完結させた)を書いております。完全な活字中毒です。
(ヒマかおい。だから睡眠時間なくなって体力も削れるんだよ……でも気になると興奮して頑張っても眠れないんです……)
長期お休みとしている今ようやく一息で、溜めていた作品の読者になっております。
つまり実質、連載を二作抱える作者です。このエッセイを入れれば連載三作ですね、このエッセイは多分そろそろ終わりますが。
作品が多いことのメリットは、実は結構あります。
まずは、「どれかを気にいってくださった読者様がマイページから他の作品も読んでくださる可能性がある」こと。つまり、固定の読者様を確保できるということです。
作風まで気にいってくださった方は、逆お気に入りユーザー様に入れて下さったり、次作投稿時にすぐに目を通して下さる方もいます。
書籍化作家様や人気作家様の作品が一話か二話でランキング行きするのはそういう理由だと思います。
それから、「一作品のブクマや評価を気にしにくくなる」ということもあります。
多すぎるとチェックなんてしていられないので、たまに見て「増えてる」と喜べるだけです。減った瞬間を見ないので、減ったことに気付かない、又は、元のブクマを忘れているので、「減った?……いや、増えたのかも!」と記憶を捏造することでショックを受けない 笑
かなり前に書いた作品の感想を後からいただいたりしてほっこりすることもあります。
一方で、もちろんデメリットもあります。
手を伸ばし過ぎると全てが「連載中」になってしまうことです。ジレンマです。書きたいという欲求があるのに、今書いているもののせいで書いちゃダメだなんて悲しいです。
一作だと飽きやネタ切れ時にも困るので、全く違う世界のお話を二つ持つのはいいと思っているのですが(ですので、必ず「完結させてから次に行く」にしなければいけないとは思いません)、私などではこの連載二作で精一杯です。(エッセイはまぁ置いておいてください。電車などでも簡単にちまちま打てますから)
さて、ここで新しい話を思いついたとしましょう。どうしますか?
①「欲求のままに書きつくせ!連載中がたくさんできようが関係ない!」
これが一つです。どの作品にも結末を用意していれば、時間がかかっても全てを完結にすることは確かにできるはずです。潔いですね!
が、あまりにたくさんの作品を作ると、最初の頃の作品の結末を忘れてしまったり、書く意欲を失ったりしませんか? 書ける時間も限られているので、ブクマの多い……つまり、読者様の人数が多い作品を優先したくなりませんか?
そうなると、欲望のままに全て書く!というのは初期作品をエタらせる危険を高めることになります(ごめんなさいと謝っておきます)
②「た、短編で収めるか!」
これは私がとってきた手段です。
基本的に書きたい話は「短編」又は「連載で二、三話程度」で起承転結に落とし込んで投稿することにしています。
もちろん、以前お話した通り、起承転結をつけなければいけないので、世界観を小さくすることにはなりますが、書きたい欲求を満たせる上、書きたいことを短くも長くもできるというのは、社会生活でも有用なのでいいかと勝手に思っております。
③「この世界は広くて深い!短編や二、三話の連載なんぞに収められるものか!」
この時は①に行くか、諦めますか?
私はどっちも嫌なので、メモ書きで残すようにしています。
連載すると深く掘りすぎて超長編化することを知っているので、一回手をだすと、これらをすぐに完結させることができません。せいぜい一章を中編でまとめるくらいです。
なので、長くなりそうな物は「完結できたら書こうかな」メモとして残しておきます。
メモたちは、後から見たら全然面白くない、結末決まらない、もしくは思いついたのはこうだったけど、こっちの方がいいな、になったりします。チーズを熟成させる感じに近いです。腐りきらないといいですね。
そんな感じで、エタらないように頑張る方法を模索しております。
他の作者様はどうしていらっしゃるんでしょうね?知りたいです。
【読者目線】
読者としては、作者様にはやはり読んでいる作品を書いてほしいものではないでしょうか。
とはいえ、作者様には作者様の都合がありますから、なかなか何を言っていいか分からないと思うのも事実です。
ブクマが少ない作品については、応援の感想をいただけたらきっとすごくモチベーションに繋がります。「書いてなかったけど、書こうかな!」という気を読者様からの一つの感想が起こさせる気がします。
ブクマ多いけど、いきなり更新なくなった!という場合に、「待ってます」と送ることがいいかは迷います。が、作者の立場であれば、気にかけて下さったことは嬉しいので、送られてもプレッシャーになりません。なので、個人的には送っても平気かと思います。
自分(読者)の一言が作者の作品に息を吹き返させることになれば幸せですよねぇ。