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THE ヒロイン会議  作者: 莉澄美穂
序章 八畳一間の部屋
8/28

会議開始

「楽しくいくぜ」

「そうですよ。コメディーなんですからね」


「んじゃ楽しく会議始めますか」


「テーマは『ラノベがタイアップするなら』だったっけ~?」

「何度も言わすな!そうだよ」


「意見ある方いらっしゃいますか?」


「ハイハ~イ!それはラノベの内容によりけりじゃない~?物語によって適切な表現方法って違うわけだし~」


「ん?確かに」

「その通りですね」


「ラノベって呼ばれてるお話をヒトククリになんて絶対できないんだから~。一概に正解を出すのは無理じゃないかな~?」


「ん?確かに」

「その通りですね」





The ヒロイン会議


議題「ラノベがタイアップするならどのジャンルがいいか」



結論 "物語それぞれに合ったジャンルを選べば良い"






「……会議終わったぞ」

「終わりましたね」


「これがいわゆる『ツルッの一声』ってやつだね~」



「いや別に滑ったつもりねぇんだけど」


「紅音の存在自体が上滑りしてるよ~」


「なんだっ……」

「常に!~」



「……会話のリズムを文字で表すのは難しいようですね」

「冷静な分析いらねぇよ!それよりなんだ?なんで意味のわかんねぇところで、いきなり悪口言われなきゃいけないんだ?」


「悪口じゃないよ~。カミングアウトだよ~」

「同じようなもんだろ!」



「そんなことよりも会議が終了してし……」

「そんなことってどういうことだ?アタシが悪口言われてるのはどうでもいいってか?」


「別に間違ったこと言ってませんし、冷静に分析すると、まさしくその通りですから」

「冷静な分析いらねぇよ!ったくどいつもこいつも」


「どいつもこいつも新津も草津も木更津も~」

「意味わかんねぇよ!しかも木更津は"つ"じゃなくて"づ"だろ」


「はぁ~。紅音はつくずくうるさいですね~」

「つくづくも"づ"だから!」


「ツクヅクボ~シ、ツクヅクボ~シ」


「……もういいや。アタシが悪かった」

「なにが~?」



「ふざけんな!人が意味もなく謝ったのに理由を聞くな!」


「意味もなく謝るなんて、人としていかがなものでしょう」

「謝るときは気持ちを込めないといけないんだよ~」


「悪口言われて謝るなんて意味わかんねぇよ!」


「じゃあなんで謝ったの~?」

「いや、それはその場の雰囲気とい……」

「そんなことより会議が……」



「そんなことってなんだ!ひとが必死に言い訳してたのに」


「言い訳だったのですか」

「言い訳して、自分の発言から逃げてばかりいるんだね~」



「……もうアタシはどうすりゃいいんだよ」



「ん~。。ツクヅクボーシの真似しててください~」



「なんで?」

「絶対滑らないから~」


「マジで?」




「ヒロイン会議はまだまだつずくよ~」

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