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THE ヒロイン会議  作者: 莉澄美穂
序章 八畳一間の部屋
3/28

ニックネーム

「そういえばよー」

「はい」

「会議してなくね?」

「まだ出来るような状況じゃないですからね。下地作りをしないと」

「ファンデーションを塗りたくりましょ~」


「電車に乗ってると、時々どう見てもお化けみたいな化粧をしているおばさまがいますよね」

「いるいる、あれはお洒落って呼べんのか?」

「女性はいつまでも若くいたいんだよ~。そのせいで妖怪になってちゃ実も蓋もないけどね~」

「……私は妖怪とは言ってないです」

「あんだけ分厚そうな化粧してたら、ハジッコのほうからペリペリって剥がれていきそうじゃねぇ?」



「ぬふふふふ~、おいらルパ~ン三世~」

「待てルパン!くそぅ、あの厚化粧の女性はルパンの変装だったのか」

「ダイヤ入り高級ファンデーションはいただいてくぜ。あばよとっつぁん!」

「まずい!高級ファンデーションなんて使われたら、もっと変装を見破るのが難しくなってしまう。なんとしても捕まえろ!」



「みたいな」


「ないでしょ~」

「ないですね」




三人のヒロインはサバ缶を食べていた


「なんで?」

「そこにサバ缶があるから~」



「私たちのニックネームをつけましょう!」

「唐突だね~」

「そもそも今のところ私たちの役名は」


マンガのヒロイン

アニメのヒロイン

ゲームのヒロイン


「互いを呼ぶとき面倒です」

「固有名詞的な名前がないんだよね~、なんでかは後々わかるよ~」

「事務連絡ありがとうございます。そんなわけでニックネームつけましょう」

「いいじゃんいいじゃん、誰からつけっか?」

「言い出しっぺのゲームのヒロインから~」


「かわいいニックネームつけてくださいね」

「って言われてもなぁ」

「どう考えればいいかな~?」


「ほらあれだ!"ゲームのヒロイン"を略してそれっぽい名前にすりゃあいいんだよ」

「それ名案~。え~と……」



ゲームのヒロイン




「ゲヒン!」


「ふざけてますよね!?」

「いやぁ、そんなことは」

「語呂いい感じだけどね~」

「語呂よくても意味合い的に最悪です」


「わかったよ、ったく文句が多いな」

「文句無いほうがおかしいです」

「ほかにいいのありますかね~?」



ゲームのヒロイン




「ゲロい!」


「なぜ'い'が平仮名!?」

「そのほうが分かりやすいとおもって~」

「だいぶ悪質ですね。これから私の名前になるんですから、もっとちゃんとつけてください!」

「全部カタカナじゃないと嫌だってことか?」

「違います!」



ゲームのヒロイン




「ゲロイン!」


「ゲロイン600mg配合!なんてね」

「ふっざっけっるっなぁーーー!!!!」

「覚えやすいじゃん」

「知るか!それとそこ笑うなー!」


「っ~~~~~、~~~っ~~~~!!」


「人のことをなんだと思ってるんですか?」



「「ゲヒン」」

「「ゲロい」」

「「ゲロイン」」


「ハモるな!」


「ゲロインさん~、キャラ崩壊してますよ~」



「黙れーーー!!」

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