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ニートの朝は遅い

『努力を続けるなら疲れてしまう全力疾走よりも足跡を残す徒歩の方がしっかりとした歩みとなり成果を生む』


『誰かの背中を睨み付けて走るのではなくゴールまで歩くなり走るなりしてその背中を追い抜けばいい。いつかは追い抜く背中だと鼓舞して自分なりのペースを維持して努力しなさい』


『嫌な過去もいつかは笑い話に出来てこそ成長したって言うことだからな。気にしすぎなんだよ? 前向いていこうぜ?』


『極限こそが新しい自分を産み出す。何度でも挑戦していこう。研鑽し究極を産み出しても次がある。諦めない限り新しい自分が見つかるのだから諦めずに進め。今が究極でも明日には更なる進化が待っている』


『夢が叶うなんて奇跡みたいな話だと思ったらダメ。歩んで得た結果なのだから安く見ず、叶うことが当たり前と思わずにしっかりと歩みなさい。叶ったことが当たり前じゃないんだからその夢大切にな? 歩んで得た力だ。大切にしなきゃバチが当たるぜ?』


『数あるなかの一つを選んだ夢は、奇跡的な出会いだからこそ大切に抱き締めて歩んでいきなさい。叶えるには奇跡はいらないが努力はしなさい。歩んだ結果こそが今のあなたに繋がるのだから自信を持ちなさい。きっと自信をもって取り組んでいけば陳腐な奇跡で得る力よりも価値のある力を手に入れるから大切にしなさい。見つけた夢はあなたにとって宝物なのだから』


『選んだ決断なのだから楽しく過ごせるように歩んでいきなさい。ときに悩むこともあるけども諦めるのはダメだよ? 悩んだのなら答えが見つかるまで相談して納得のいく言葉を取り入れて解決するんだよ。一人で生きられないからこそ弱さと脆い心を持つ。どうか。幸せになれるなって答えを否定しないようにね?』


 とある主人公がいい放った台詞を、子供でありながらも理解をしたが、今やニートの俺には響かなくなり耳が遠くなった老人のように相手の意見を右から左へと受け流すようになった。自分さえ良ければいいと他人の意見を聞かなくなった化け物に堕ちた俺は、もはや、猿の方が意見を聞くと両親に揶揄される。


 三食のうち二食が残り物で家族は豪勢な飯だったときは、薩摩芋を取り上げられた猿みたいにキレた。日常生活でも他人にも家族にもそういうような疎外感を感じて、これまたバナナを取り上げられた猿のようにキレた。


 近所の家にバナナの皮を捨てたら、猿でも群れで暮らすから賢く生きているのにやつは猿以下の知能しかないらしい、と猿よりも知能の低さに驚いた、とご近所さんは大爆笑した。笑いを誘ってないのに影では俺を、タイムリープか現代の技術で復活した人類の祖先か? 私たちは脳みその方でも運が良かったらしい、理想は高けれどアンチは努力もしない底辺な存在、と馬鹿にされた。


 刑務所の壁に出所時期のカレンダー書いてろよ、とか、孤独のオナニーでもしてろ、とか情けなさは世界一で究極と完全に舐め腐ってる近所の住人。


 老人となったようにキレ散らかす俺は、ニートからアンチへと退化したのだ。これは猿として野山で生きた方が山の王として生きれるので賢いのではと両親や兄妹はたまた近所でも馬鹿にされる始末。猿は猿で人は人だと子供部屋でキレ散らかしストレスが溜まればスマホ片手に抜いてすぐ寝た。


「孤独とは何かが欠けて出来るもんだが、失うのは他人と自分の笑顔なのさ? 笑い声は聞こえなくともそれでも心音は鳴り響く、生きててもいいことないのにな・・・・・・」


「自分の影は薄い膜が張ってあって膜のしたは深い闇なんだよ。夢を追いかけ始める前にプスリと針で刺されてあって不安ななかスタートを切る。ときが経つにつれて膜も破け始め笑顔も消える。膜が破けて闇が顔を見せたらそこから無数の手が伸び笑顔が消えた自分を深い闇に沈ませる、こんなところか、人生長くない方が幸せかもな・・・・・・」

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