表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい灯  作者: 豆大豆
1章
55/145

気持ちのかたち9

家に帰った悠は、自室の机にもらった袋をそっと置いた。

ラッピングを解くのがなんだか惜しくて、しばらく眺めていた。

白地の箱、小さな包み、そして猫の絵が描かれたカード。

どれも、咲の手を通って、自分のところに来たものだ。


カードは目に入るところに置いておきたかったけれど、

汚さないように、無くさないように、そっと机の引き出しの中にしまった。


箱に入ったオレンジピール入りトリュフをひとつ取り出し、口に運んだ。

知っている味だけれども、初めて食べるような気がした。

きっと、咲が選んでくれたというだけで、意味が変わったんだと思う。


次に、小さな包みの袋から、そっとテープを外す。

咲の指先が丁寧に包んだのだと思うと、悠の手つきも丁寧になった。


ふと、今日の咲の顔が浮かんだ。

緊張がこれでもかと伝わってきた。

だけど、手の震えも、頬の紅さも、全部が、まっすぐだった。


そんなことを思い出しながら、トリュフをひとつ、口に入れた。


(……おいしい)


少しだけ苦味があって、食べやすい大きさと、甘すぎない感じがどこか優しくて、それが咲らしいな、と思えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ