2025年を阻止せよ!!
俺は2025年になって欲しくない。
2025年は己年。そして、2024年、今は辰年。辰年は毎日のように食卓には竜田揚げが並び幸せな日々だった。
竜田揚げを俺は食わず嫌いしていたけれど、食べてみたらめちゃ美味しく、しかも竜田揚げはトカゲではなく鳥だったらしい。そりゃうまいわけだ。
しかし、2025年になってしまったらもう竜田揚げは出てこないだろう。己年になったら当然蛇料理ばっかり出てくるに違いない。
流石に蛇料理は竜田揚げと違って蛇じゃないなんてことはないはずだ。
2025年になることをどうにかして阻止しなければならない。
2024年から逃げるために去年は海を走り、日付を変わることを阻止しようとしたが、日付変更線があることを忘れていた。地球が回る限り、俺は2025年へと突入してしまう。
しかし、天才な俺は思いついたのである。地球が回る限り年が進むのであれば地球を止めればいいのだと。
俺は1年間鍛え続けた。地球に立っている限り、地球を押しても止めることはできない。だから、まずは空中に浮く必要があった。マンガとかを見て勉強をしていると、強い脚力があれば、空気を蹴って飛び上がれるはずである。
それ自体は、半年くらいで習得できた。
次に、地球を止めるためには、空中に浮いた状態で地面をしっかりつかんで空中を強く蹴ることだ。空中に浮きながらトラック位は小指で押せるまでになっていた。今日に向けて沢山竜田揚げを食べてきた。
今は12月31日23時00分。場所は東京タワー。少し時間に余裕を持たせておいた。これくらい硬い建物なら押しても動かないだろう。自分の家で試した時は5ミリくらい動いたところで焦って辞めたっけ。
東京タワーを宙に浮きながら押す。
ただただ押し続ける。
1時間くらい経っただろうか。オリオン座は同じ場所で輝いている
世界中の人が時計が止まって日付が変わらないと騒ぎ始めているらしい。
しかし、俺はやめるわけにいかない。蛇料理はごめんだ。
体感10日くらい経った。まだ12月31日だ。ただ、なぜか少しづつ時間が進んでいるような。
さらに5日くらい経った頃。なぜか周りであけましておめでとうという声が。
なぜだ。オリオン座の位置も変わっている。
そうだ。地球は公転しているんだ。自転を止めただけでは太陽は昇ってきてしまう。つまり時間は進んでしまう。
しかしまだあきらめずに東京タワーを押し続ける。自転速度より速く!!そう思った時、目の前に母親の姿が。
口に蛇のスープを放り込まれる。
「どこ行ってるの!!ほら蛇年よ!!あけましておめでとう!!食べなさい!!」
あれ、意外と蛇って美味しい。
俺は家に帰って蛇料理を堪能した。ああ、2025年、これから毎日幸せだ。
皆様良いお年を!!もしくはあけましておめでとうございます!!




