いい歳した夢見がち野郎は周りから見てると正直いたたまれない
うへへ…なんとなく投稿です。
「時に小娘よ、勇者の奴は何処だ?近くにおるだろう」
「へ…?勇者なんてとっくにおっ死んでるでしょ?]
頭でも打ったの?大丈夫?
それとも元から精神がどうかしてるの?
あらやだ可哀想。関わりたくないから近寄らないでちょうだいな。えんがちょ。
「あの性欲魔人が死ぬわけ無かろう。かねてより、殺しても死なぬと我が配下の間でも有名であったわ。ほれ、隠しだてしても無駄だぞ。
アレだろう?また我の配下を孕ませたとかで逃げ回っておるのだろう?まったく…何度も何度も同じ馬鹿ばかりしおって…。同意の上なら我も怒らぬから報告だけはしろと再三言っておるだろうに…。
他の女達との仲裁もしてやる故、早く連れて来ぬか。」
居ねぇっつってんだろうがよ。
この指、勝手に話進めやがる。
「……それともまさか小娘、お主が奴の新しい女か?まったく……幼い娘は辞めろとあれほど……。ついにやりおったなあの盛りウサギめが…!流石にそれは我も処罰せねばいかなくなるぞ……!」
ハァ…と割とガチ目の溜息が聞こえる。
男の子が勇者に憧れて黒歴史を量産するのはよくある事だけど、これはなんだ……?
誰に憧れた感じだ……?
勇者の仲間シリーズなら…男だし、『剣星』シゲヨシ?
それとも頭脳派の『魔賢者』トニストラ?
なんか偉そうだし『地下王』ジラ?
いや、あえての『淫蕩聖女』タマルカーン……は、無いか。
性別違うし。
「お?なんだ、また雑な思考を垂れ流しおって。我は勇者の連れではないぞ、小娘よ。」
「我は『魔王』マルクス。
我こそは『魔王』マルクス・グレンドルフである」
「幼いお主を手篭めにしたダメ人間を折檻してやる故、あのどうしようもない阿呆を連れて来てはくれぬか。それと夕食を頼む。いい加減腹、腹が減った。そこらの魔族に『厨房のベルクに魔王の飯を』と伝えて貰えれば事足りる。後で駄賃をやる故、頼んだぞ。」
それだけ言うと声は聞こえなくなった。
辺りを見回しても、謎の指は生えてない。
野郎どこに行きやがった。さらっとまた乙女の心を読みやがって。プライバシーってもんを知らないのかあいつは。やたらと決めつけてくるし偉そうだし。
先程の3回に加えて、妄想上でもう2回程処しておこう。
それに私、別にもう幼いって歳でもない。普通に失礼。
それにしても…うぅむ、なにあいつ、悪ぶりたいお年頃なの?
それとも不審者扱いでいいのかな。発言がもう頭イっちゃってたし。
どうやらこの声の主は、『魔王』マルクス・グレンドルフに憧れた口らしい。
ていうか魔王のフルネームそんなんだったんだね、知らなかったー。初めて聞いたな。
声の感じからしてもういい歳した大人だと思うんだけど……まだそういうのから抜け出せないでいる残念な人らしい。
そういう人も時々いるのは知ってるけど、実体験として出会うのは初めての経験だなぁ。実際に目の当たりにすると結構キツイものがあるな…。
へへ、苦笑いしか出て来ねぇや。
ま、見たのは指一本なんだけどね。
ううむ、その指だけでもそこらの大人とは違うのが分かったからなぁ。あんな長い爪生やしてんのここらじゃ有り得ないし。農業舐めんなって感じだった。全身が見えた時、みょうちきりんなファッションしてたら思わず指差しちゃうかもしれない。そのまま馬鹿にして罵倒して一頻り爆笑して、その後は知り合いだと思われたくないから他人の振りをしてしまうやも。
想像だとそんな感じの恰好してた。たぶん間違ってないと思う。
姿が見えなくなってるのか、身体を飛ばせるとかワープ出来るとか、まぁそんなとこかな。結構良い能力引いてるはずなのに本人があれじゃあちょっと就職は難しいかも知れない。
うーん、悪役にあこがれる男の子って時々いるけどさぁ…わたしはその気持ち共感出来ないんだよなー。
せめて正義の味方側じゃない?ふつー。
あ、でも私自身も勇者にも憧れてるわけでもない。
浮気は許さない質なのでね!!私、純愛主義者だからね!!
ちな、作者はいい歳した厨二病。




