第15話～神域技ＶＳ神域技
俺の最速の居合切りに対して刺殺王が繰り出した
最速の突き、速さは健太の瞬閃をはるかに上回ていた。
「「はああああああああ！！」」
神域技と神域技がついにぶつかる。
速さは互角だった、なら勝負は破壊力で決まる。
ぶつかった瞬間刺殺王の突きの威力のほうが
確かに上回っていた、だが黒刺刀が俺に
更なる力を分けてくれた。
俺はさらに強く踏み込む
「いけええええええ！」
そしてついには刺殺王の剣を弾き飛ばした。
勝ったのは・・・俺の神域技！
だが刺殺王の体には直撃せず
これで終わり？・・・いや、これからだ！
俺は居合切りの勢いに任せて体を一回転させる
「いくぞ！二の太刀！！」
完全無防御からの二の太刀
が刺殺王の体を完璧にとらえる
パリン！と障壁が砕かれた音が響く
そのまま俺の刀は皮膚を切り裂き
刺殺王の体から血しぶきが上がった
「ごおおおお！？ばかな！俺の神域技だぞ！！！
なぜだああああああくっそおおおおおおがあああ」
「終わりだ、刺殺王大人しく捕まるんだな
リーナ頼む」
「ああ」
リーナが取り出した拘束用の腕輪
この腕輪を取り付けることにより
魔力が抑えつけられ本来の力を
発揮できなくなるらしい
「やったね！俊太これでお金はガポガポ
名声も手に入るよ」
「まあお金は消し飛ぶけどな」
「そういえばそうだったね」
これで終わりだやっと帰れる
そなはずだ・・・なんだこの気持ち悪い
違和感は？いったいなんだ？
「よし！後のことは私と健太にに任せろ
討伐者の君はそのまま依頼主に報告を頼む」
「ああ、了解」
終わりじゃないか、そうだ何事もない
俺は何度も自分に言い聞かせるが
背中を這いずり回る気持ちの悪い
違和感を払拭できない
「ふふふふふ」
刺殺王から笑いがこぼれる
「何が可笑しい？」
「ふふふうううううううああああああがあああああ！！！！」
「！？」
突如刺殺王の体が巨大化する。
巨大化した見た目はすでに
人の・・・いや生き物の原型を
とどめていなかった。
「なんだよ・・・これ・・・」
「まさか・・・これは・・・」
「リーナ何か知っているのか？」
「ああ、以前これに似た現象を見たことがある
魔力増強剤という禁薬飲んだ人物がこうなっていた」
「魔力増強剤？」
「ああ、自分が保有できる魔力を無理やりに
増やす薬だ、無論ただでは済まない、
一時的に強力な力を得るが、いずれは自分の
魔力に飲み込まれてしばらく暴走したのち
魔力を使い切り死に至る」
「まじかよ・・・」
「止めるしかない、私たちの力で」
