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第6話~決着~


「くらえ!砂漠陣」


突然俺の周りが砂にまかれ

視界が遮られる。

しかし剣士が魔法とは

リーナは魔法剣士だろうか?

しかしこの術は視界を遮るだけの

下級魔法、これが奥の手の手なら

この勝負ははもらったも同然だ

さて、あと俺が使える技は確か・・・


「これが奥の手か?笑わせるな

いくぞ!疾風連斬」


本来は四方に剣圧を飛ばし

攻撃をする、多人数を想定した

技ではあるが、剣圧の風圧を

利用して砂煙を吹き飛ばすの

にも使えるはずだ


俺は四方に刀を十字に振りかぶり剣圧

を発生させる。


そして俺の予想どおり剣圧は風となり

砂煙を吹き飛ばし、俺の視界を遮るものはなくなった

しかしリーナの姿は見当たらない、

俺は頭上を見上げる、すると・・・


そこには高く飛び上がった

リーナの姿があった。


「わが手に光あり、光は闇を打ち抜く槍となる

わが手に宿れ、光の槍!くらえ、ホーリーランス!!」


眩いばかりの光をまとった光に

槍が地上に投げ下ろされる


下級、中級の魔法には詠唱は必要ない

しかし、上級以上の魔法となれば

話は別である、詠唱なしには

上級魔法は発動しない


もしその部分の設定もゲーム

と同じとするならばリーナが

放ったこの魔法は上級以上の魔法

のはずである、


「くそ!烈風斬」

俺は光の槍めがけて

刀を大きく振りかぶり

光の槍に烈風斬を直撃させる

しかし・・・


何事なかったかのように

光の槍は俺、めがけて降ってくる

もうすでに回避は不可能である

「終わりだ!くらえ!」


そして、光の槍が俺の直撃する

直撃と同時に衝撃波と砂煙を

発生させた。しばらくして

砂煙が晴れる、そして地に伏せた

俺を見て・・・


「「おおおおおおおおお!!」」

どよめく歓声、観衆は

リーナの勝利を確信したようだ


だが、俺は立ち上がる

確かに直撃を食らったが

辛うじて障壁は無事だ


「冗談だろう・・・」

リーナの顔が引きつく

それを見て俺は笑みを

浮かべる、おそらくこれが

リーナの奥の手だ、これ以上の

攻撃はないだろう、

それに耐えきったのだ

笑みを浮かべてしまうのは

致し方ないことだ


いつ以来だろうかここまで

気持ちが高ぶったのは?


不思議な高揚感が俺には満ちていた

すると突然何かが頭をよぎった

俺は刀を鞘に納めて居合の

構えを取る、なぜ居合の構えをした

のかは自分でもわからない

ただ頭によぎった通りの

動作をしたに過ぎない


居合の構えをして集中力を高める

すると、俺の周りに変化が起きた

 

俺の周辺が青く光る

全身に魔力をまとっている

錯覚におそわれるのと同時に

恐ろしいほどの集中力、

そして漲る力

いったいこれは、なんだろうか?


するとリーナが驚きの表情を浮かべ

口を開く


「まさか・・神域技か?」


それと同時にざわめく観衆

いったいなんなんだ?神域技とは?


神域技…神域技たしかどこかで・・・

ゲームのプレイ時間は少ないが、

プレイ前に動画や、まとめサイトを見て

ある程度予習はしてきたその知識の中に

確かに神域技があったはずである・・


そうだ!思い出した!『神域技』

プレイヤーが使える最強クラスの

術技である、これの最大の特徴は

同じ技が存在しないこと、つまり

その人の使える神域技は

他人にはけしって扱えない

神域技はこの世に二つとしてないのだ。


しかしそんなことがあるだろうか?

俺がユリスの鬼神様とやりあってる以上

俺の低ステータスは引き継がれていないと

考えるのが普通だ、でもいきなり

神域技など使えるのだろうか?



だが、今の俺はおそらく

最強の一撃が放てる予感がしていた

今更あーだこうだ,考えても仕方がない


「集中、集中」


俺は思考をクリアにした

今の俺にはリーナしか見えていない

この強敵をこの刀で倒すこと

ただただ,それだけを考えた


「神域技か・・真っ向から受けよう!!」

そういってリーナは右肩上に剣を上げ剣先をこちらに

向ける。西洋剣術の構えである


「ホーリーランスはやらないのか?

あれが奥の手だろ?」


するとリーナは笑みを浮かべた


「確かにそうだ、だが奥の手が一つとも

限らないのではないか?」


表情を見る限りはったりとは思えない

だがなんせよ俺のやること一つ

最速最強の斬撃を繰り出すこと

それに変わりはない


周りが静まり返る数千の群衆がいるとは思えない

静けさである


俺とリーナはじりじり間合いを詰める

互いの攻撃有効範囲に徐々に近づく


そして互いの間合いが交じり合った瞬間ーー


「「はあああああ!!!」」


俺は素早く鞘から刀を抜き去る。

リーナも今まで繰り出したどれより早い

突きを繰り出した、だが、

今の俺にはその突きは、スローモーション

にすら見えた そして俺の斬撃は

リーナの突きより数段早かった


俺の斬撃はリーナの剣ととぶつかった

だが俺の斬撃は止まらない


「ぬおおおおお!?!?」



そのまま剣をへし折り

リーナを吹き飛ばしたのだ



それと同時にパリンと、何かが割れるような

音がした。


「くそ!」

リーナ苦悶の表情をしながらなんとか

立ち上がる、まさに騎士の意地といものだろう

だが・・・



「はいそこまで!」

健太がリーナの肩をたたく


「な!?私はまだ・・・」


「何言ってるの障壁どころか

武器も体ボロボロじゃないか

君の負けだよ」


それを聞くとリーナは折れた剣を床に置いた


「私の負けだ・・・君を許そう」

その一言が放たれた瞬間


「「おおおおおおおおお!!」」

観衆から歓声が上がる


そうか・・・勝ったのか

俺はこぶしを握り締め


「しゃあああああああ!!」


大声で叫んだ腹の底から

出せるだけの声を出した










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