第二階層 八日目
惑星オートゥエンティーに来て一週間が経った。
宇宙港にて日向陽介はプティリと再開する。いつでも地球に帰れると聞き、胸を撫で下ろすのだが、その値段に驚愕するのであった。
そして、さらなる恐怖が背後から迫り来る……。
第二階層
八日目
もう第一階層へは戻らない。
それは、俺の中の一つの決意であった。
ドラムカンにもらったフィルム状の地図を握り締め、大きなビルの前に立つ。新しい日の始まりだ。まるで高校を卒業し会社に入社した日の気分であった。
堂々と職業案内所へと入った。
ビルの中はおびただしい数の宇宙人がいた。乗ってきた宇宙船内を思い出す。
何匹もの宇宙人がカウンター越しの案内役と話をしている。全ての宇宙人が耳に翻訳機を着けているのを見ると、宇宙共通語というのは存在しないのが分かる。
行列が出来ているのは受付だろう。IDカードを検出機に触れさせるだけなのだが、数十匹が並んでいる。俺も秩序ある宇宙人の一人なのだ。最後尾に続いた。
アナウンスでID番号が呼ばれる度に空いたカウンターへ宇宙人が詰まっていく。受付は済んだのだが、俺は自分のIDカードに書かれている番号が分からない。文字しか書いてないのだから読めるはずがない。
……これじゃ、呼ばれても自分の番号か確認できないじゃないか!
些細なことでもソワソワするのは決して宇宙へ来てからではない。地球でもそうであった。分からないことがあるのなら、誰かに聞けば良いのに、プライドが邪魔をする。そんなことも知らないのかと馬鹿にされるのが嫌なのだ。
――しかしだ、ここで同じようにしていてはならない。そんなことではまた第一階層へ降りる日が来てしまう。
少し考え、勇気を出して隣の宇宙人に尋ねた。
「すいません。これは何と書いてあるんでしょうか」
IDカードに書かれた文字を見せて隣の毛むくじゃらに問いかける。
「80318だけど。それがどうかしましたか?」
美しく透き通った女性の声であった。毛むくじゃらのくせに。……そんなことに気をとられ、肝心の番号を覚えられなかった。
「スイマセン……。もう一度お願いできますか」
「80318よ。覚えた?」
「はい」
下二桁は覚えた……。
書くものや書かれるものが周囲に見当たらない。多くの宇宙人は端末機を持ち歩いているようだ。
「80318番。カウンター29へお越しください」
「あなたの番号よ」
「え、ああそうか。ありがとう」
毛むくじゃらが優しく言ってくれるのが嬉しかった。毛をかき分けて顔を拝見したかったが、さすがにそんな無礼なことは出来ない。
カウンター29へいくと、口の多い宇宙人が早口で問いかけてきた。
「あなたのできる職業を探します。希望は?」
全ての口が俺に問いかける。
口数が多い。物理的にだ。ドルビーサラウンドのようだ。五個以上はある。
「どんな仕事があるのか分からないんですけど」
「色々あります。ただし、あなたの大きさでは力仕事は務まらないでしょう」
決して俺は小柄ではない。しかし、ミドリやワニヤロウにはかなわないし、回りにはもっとゴツイ奴がうろうろしている。
「何か特技があればうかがいますが」
「ええっと、前にいた星ではボイラーマンでした。ボイラー技士2級と危険物乙四の資格を持っています」
「はあ? ボイラーって何?」
翻訳機に手を当てて困惑した顔をしているのが分かった。
「ボイラーっていうのは、油やガスを空気中で燃やして水を蒸発させて蒸気を出す装置です。その蒸気でタービンを回して発電したり、ビルの空調をしたり、色んなことに活用できます。そういった装置がこの星にもあれば少しは役に立てると思うのですが……」
口の多い宇宙人は手のような口を伸ばし、俺の説明を制した。
「もういいわ。あなたの種族は宇宙ではまだまだ発展していないことがよくわかりました。第一階層で生活をするか、元いた星へ帰ることをおすすめします」
「何だって。何か一つくらい仕事があってもいいだろ」
「ございません。言葉が通じるだけで知能が低いのは今のボイラーとかいう玩具の説明でよくわかりました」
いきなりの挫折に言葉が出なかった。
カウンター29には次の宇宙人が並んでいる。俺は言ってやりたい言葉をいくつも飲み込み、さっき座っていた座席へと戻った。
「その様子じゃ駄目だったのね」
毛むくじゃらに慰められる始末だ。嫌になる。
「ああ。俺はまだまだ未熟者だそうだ」
「そうなの。でも頑張って。私だってここの生活に馴れるのに50年かかったんだから。あなたも時間が経てばだんだん働けるようになれるわ」
「――50年だって!」
高い天井を見上げて考える。
もし俺がその頃から稼げると考えれば……74歳だ。
その頃にようやく地球に帰れたって、誰が俺を待っているというのだ。
俺と同じように老けた妻。おっさんになっている子供。五十年後の地球にジジイになって帰る意味などあるのだろうか?
「それじゃ駄目なんだ。今すぐ帰らないと意味がないんだ――」
うなだれる俺を……毛むくじゃらは哀れな目で見ていた。
仕事が見つからない。しかし、第一階層へ降りるにはあまりにも早すぎる。成す術がないまま第二階層都心部を歩いた。
宙を滑るように移動する乗り物にはいくらで乗れるのか分からない。買い物をしようにも価格が読めない。第一階層で数字の読み方くらい教わっておけば良かったと後悔しながら賃貸不動産へ辿り着いた。
看板のような物は読めやしないのだが、ドラムカンにもらった地図フィルムには日本語で賃貸不動産と書かれている。
ただの冷やかしになるのだろうが、このあたりの相場くらい知っておいて損はないだろう。
「いらっしゃい。どのような物件をお探しですか」
入るといきなり怪物のような宇宙人が顔をのぞきこむのだが、……もう慣れた。
「一番安いところはいくらくらいからあるんですか?」
「なんだ、貧乏なんだな」
口は悪いが早速端末機を操作して検索をしてくれている。
「予算はいくら位だ」
「ええっと、一月一万円くらいで住めるところはないでしょうか」
それだけ安ければ一月はここで暮らせる。円の単価や月の時間的単位がどれほど賃貸宇宙人に伝わるのか分からない。ホテルと勘違いされていても困る。
「一月最低でも十万円は必要だ。都心部から離れた居住区でも一万円じゃあ無理だなあ」
「やっぱりそうですか」
地球の相場とあまり変わらないのに驚きよりも落胆を感じた。
「第二階層は第一階層よりも気温が低い。もし行くあてがないなら第一階層へ降りる方が無難だぞ」
そう言い残し、店の奥へ戻って行った。もう帰れってことなのだろう。仕方なく店を出た。
第二階層で見る昼の空は青かった。
地球の様に濃い青さではない。これから夕方になるような赤みを帯びた青さだ。この星では昼間、少しの間だけ空が青く見える。地球の青空が懐かしい。ここに五十年もいればそのことも忘れてしまうのかも知れない。
ため息しか出ない。腹も減った。やはり第一階層へ帰ろうかと思ったその時、青い空が少し暗くなった。
眩しくもない空を見上げると、大きな黒い影が空を横切っている。第三階層の移動物体とは明らかに違う。見忘れるはずもない。宇宙船だ!
「――プティリが来るのか!」
この星にきてやっと一週間が過ぎたのだ。
一週間が長かったか短かったかは分からない。気が付くと足は全速力で階層エレベータへと走っていた。
第三階層宇宙港へ到着した時、宇宙船は全ての乗客を降ろしたところであった。
入れ替わって乗り込もうとしている宇宙人がいるのだが、降りる千匹程度に比べると極めて少ない。……数匹だ。
俺はその中でプティリを探した。
遠くにいたが、その姿を瞬時にとらえた。
化け物の中に咲く一輪の花。目立たないはずがない。
あの日と同じシャツが汗が冷えくっ付くが、気にしていられない。プティリのところへ駆けつけた。
「プティリさんこんにちは。久しぶりです」
プティリは俺の声というより、走る足音に気が付いてこちらを向いていた。
「お久しぶりです。陽介さん。惑星オートゥエンティーはどうですか」
最悪なところだ!
こんなところに長々といられない――とは言えなかった……。
「まだ慣れないことばかりで大変です。ところでお聞きしたいんですが。俺はいつ帰れるのでしょうか? それと、帰るにはここのマネーが必要なんですか?」
本当に知りたい核心についていきなり問いかけた。
……こんなことを聞いては、早く帰りたいですと言っているようなものだ。
「次の地球行きの宇宙船が来ている時であればタダで帰れますよ」
――タダ!
助かった!
定期便の宇宙船が巡航しているのだろう。
「そうなんですか。それは次にいつ頃来る予定ですか?」
今停船している宇宙船がそれなら、直ぐにでも駆け込むさ。しかしプティリは少し顔を曇らせて告げた。
「五十年後……くらいになりそうです。今の時点では分かりかねます」
「…な、何だって? 五十年後? ……くらい?」
長すぎる!
本当にジジイになるまで帰れないのか!
目の前が一瞬暗く遠のく感じを覚えた。
ここまで進化した文明があり、五十年後くらいとの曖昧な返答にも疑問が湧く。帰らせるつもりが全くないとしか取りようがないではないか!
俺の落胆が通じたのか、プティリが気づいたようにもう一つの提案をしてくれた。
「有料であれば、いつでも陽介さんが住んでいらした地球にお送りいたしますよ!」
「え、いつでも帰れるんですか?」
プティリはニッコリと微笑んで頷く。
その言葉を聞いて肩の荷がすっと降りた感じがしたのだが、――話は最後まで聞かないといけないと強く教えられた。
「陽介さんが住んでいらした地球へ帰るなら、一千万円あればいつでもお送りいたします」
同じように微笑んでそう言う――。
まるで自分には何の罪もありませんという笑顔だ――。
その言葉と態度で……頭の中の何かが切れた気がした――。
切れたのは血管ではない。急に怒りが沸き起こるのだが、切れるというその感覚でもない。
――俺と地球とを繋いでいた、最後の何かが音を立てて切れた――
「ふざけるな! こんな星に何十年もいられる分けがないだろ!」
気が付くと、右の拳でプティリの顔を殴っていた。
妻でさえ殴ったことは無かった――。
女性を殴るなんて考えもしていなかった――。
絶望と怒りと不信感がそうさたのだ――。
「俺には家族だっているんだ。来る時はタダで帰る時には一千万円だと! 立派な悪徳商法じゃないか!」
プティリは殴られた勢いで倒れている。
手加減などということまで考えられる余裕があったのなら……殴ってなどいなかっただろう。
倒れたプティリのスカートがめくり上がり、水色の下着が見えている。この宇宙の果てにきて、女性を殴り、その上そんなことに気を引かれて俺は――一体どうしてしまったのだ。
頭を押さえて冷静さを取り戻そうと努力するが、――そう簡単にはできない!
プティリは服装の乱れを整えながら立ち上がった。
「陽介さんは宇宙に興味があり、現実逃避したい願望が強かったのではなかったんですか?」
――!
――覚えているとも。
車の中で聞いたことは今でも覚えている。
だが冗談にしか聞こえなかった。
誰がカーステレオから聞こえる戯言に対し、真剣に返答するものか。
プティリの宇宙港内での立場を考えていた。地球の空港でいえば、キャビンアテンダントに突然殴りかかった訳なのだ。警備員や警察がいれば即、捕まるだろう。
自分のとっさの行動に後悔しながら周りを見渡したが、……誰一人近づいて来るものはいない。
何千匹もいる宇宙人は見て見ぬふりをして通り過ぎて行く。警備員の様な宇宙人も、ドラムカンの様な警備マシンなども配備されていない。
プティリの頬が赤く染まっていた。
その頃には怒りも治まり、今は謝罪した言気持で一杯であった。
「移動に一千万円かかるのは次元転送費用なので、私の権限ではどうすることも出来ません。ここで働いて稼ぐか、地球へ帰るのを諦めて下さい。仕事がありますので失礼させてもらいます」
踵を返すと宇宙船へと歩いて行った。
もう何も言えなかった。自分のしたこと、浅はかさに嫌気を感じた。
宇宙旅行詐欺にまんまとはめられた――。
だったら、――何があっても一千万円稼いでやろうじゃないか!
強くそう決意して歯を食い縛るのだが、……空腹と絶望から力は溢れてこなかった。
……これで決意が無くなった時、この星で俺はくたばるのだろう。
気が付くと夕暮れだった。
あれから第二階層へ降り、あらゆる職を探してさまよった。
直接宇宙人に頼み込みもしたが、答えは同じであった。
誰もが断り方が上手なのは、俺みたいな宇宙人が多くいるということなのだろう。
エネルギービームの青い光に沿って、行くあてもなく歩き続ける。喉はカラカラで腹も減った。地球では1日くらい何も食べていないことになる。
まだ体は動く。
せめて、第一階層へ降りるのは明日以降にしたい。それが今の目先の決意だった……。
日が落ちると、建物はライトアップされた。
エネルギー環境が地球と大きく異なるようで、照明は眩しいばかりに灯っている。エネルギーに満ち溢れているようだ。
発電システムは全く想像もつかないが、この青いエネルギービームが電線のような役割もしているのだろう。階層エレベータ周辺から東西南北へ伸びており、まるで蜘蛛の巣のように張り巡らされている。
このエネルギービームに乗っかるように遠くにも街が存在していた。
何時間くらい歩いただろうか。
第二階層都心部の端に辿り着いた。辺りは真っ暗で街灯もここにはない。
目の前には浮遊大陸の端が広がり断崖絶壁を思わせる。第一階層を見下ろすことが出来るのだが、フェンスやガードレールの一つもない。……すぐにでも飛び落りれるのだ。
この世の果てのような景観。
青いビームだけは見えなくなるくらい遠くまで真っ直ぐに伸びている。
……飛び降りたいはずはない……。
もしそう思う時が訪れるとしても、今ではない。しかし、その景色は絶望した俺を吸い込もうとしている。
暗くてはっきり見えないが、足元には色々な文字や傷跡が残されていた。
他の宇宙人が書き残したメッセージなのかもしれない。
ここから飛んで去ったものの最後のメッセージ……。
「動くんじゃねえ。死にたけりゃ身ぐるみを全部置いてから落ちな」
――!
「死にたくなけりゃ身ぐるみを全部置いてからこっちを向きな。結局は身ぐるみを全部渡せってことだ。ハハハッ」
後ろを振り向くと、――振り向かない方が良かった!
大きな宇宙人二匹が目の前に仁王立ちしている。
太い腕には銃のような物を抱え、もう一匹は刃物だ。
刃物は全宇宙共通の凶器のようだ――。
「喋らなくて結構。この銃は一発でお前を即死させられる威力があるが、弾が勿体ねえ。だから命は助けてやる。さっさと脱げ」
映画やアニメの主人公であれば、さっと相手の銃を奪い取り、逆に突き付けてやるのだろう……。俺はズボンを降ろしながらそんなことを考えていた。
不思議と苛立ちは感じなかった。
遅かれ早かれこうなることを予測していたのかも知れない……。
パンツ一丁になり、空の財布、服や携帯など地球からの持ち物を全て差し出す。
「下に穿いているやつもだ」
パンツのことなのだろう。流石に抵抗を感じたが従うしかなかった。
宇宙人が他の宇宙人の裸を見て喜んだりはしないだろう……。
「……これで全部だ。俺には他に何もない」
気のせいかゲラゲラ笑っている気がする。無意識に股間を手で隠した。
「やっぱり服を着ている連中っていうのは、最後の一枚は恥ずかしそうに脱ぐんだよなあ。おもしれえや」
二匹の宇宙人は立ち上がったトカゲのような姿をしている。あれ、この二匹は非常に似ている。同種類だ。
この星に来て全く同じ種族の宇宙人が二匹いるのを初めて見た。
「もう行ってもいいか」
歩き出そうとすると、ナイフを胸の前に突き付けられた!
「まだだ! まだ翻訳機とIDカードをもらっちゃいねえ!」
笑うのを止めている。
二匹の宇宙人は翻訳機をつけているのが見えた。
「お前達も持っているなら必要ないだろ。それにIDカードだって本人以外は使えない」
「馬鹿か貴様。この星で金にならない物なんてありはしないのさ。お前の肉だって切り刻んだら売れるさ。街の決まりでそこまではしねえが、そこから突き落とすならたやすいことなんだぜ」
こいつらが本気だということは胸に向けられたナイフで分かる。一瞬の隙も見せず心臓を狙い続けている。
翻訳機とIDカードを渡してしまえば、俺は何も出来ないだろう。しかし、それを拒んで殺されては命すら残らない。仕方なく耳から翻訳機を外し、IDカードと共に宇宙人の足元へ投げた。
もう俺には――何もない。
「…。…。」
突然宇宙人が奇声を発した。翻訳機を外したからだ。これでまだ何かを言ってきても、もう意味さえ分からない。
俺の身ぐるみを剥いだ二匹の宇宙人はそれ以上何も言わずに歩いて去っていった。
数メートルのところに小型のスクーター程度の乗り物があり、それにまたがると道ではなく空へと浮かび上がっていった。
怒りと絶望、そして恐怖で震えながらそれを見送った。
今の姿が自分の現実だと思うと情けなくなる――。
「……っく、っくそお。……泣くなって。言ってるだろ!」
自分が子供に言っていた言葉がまた頭の中にこだまする。
惨めな姿で第一階層へ降りる破目となったのだ!
階層エレベータまで裸で歩いた。
体力はそろそろ限界だが、空腹と喉の渇きにはもう馴れてしまったようで、以前のような焦りはなかった。
――途中でのたれ死んでも構わなかった――。
深夜でも青い光を発している階層エレベータに入ると、またしても絶望が襲う。
ビー。
機械的な電子音が鳴り、青い光が赤くなる。
いっこうに目の前が第一階層に変わらない。
拒否されているのだ。ため息が一つだけ出た。容易に推測出来る。カードを持っていないからだろう。
金も無く、食い物もない。警察署みたいなところも見当たらない。街灯以外にはもう、照明を点けている建物もなくなっていた。
第二階層にいる宇宙人は全員それなりに賢いのだ。
話せば答えてくれるが、決して自分の不利益になることをしない。助けてくれと言っても全員が声を揃えて階層を降りろと言いやがった。
少なくとも今日話した宇宙人は全員がそうだった。
誰もいない階層エレベータ前の広場の端に腰をおろした。
「冷たっ」
太ももにかけて鳥肌が立つ。生尻で路上に座ったのは初めてだ。そんな経験したくもなかった。
第一階層と比べると第二階層の夜は寒かった……。
土の温もりはなく、放射冷却で夜は冷え込む。
裸の俺は身震いをすると、疲れもありその場で眠ってしまった……。
隣の惑星は青い月の様な色を発していた……。