指。
「ナナの指ってさ、きれいだよね。」
「どうしたの急に。」
「なんかふと思った。」
「なにそれ。」
「別にいいじゃん。」
「…私は、アイカの指のほうがきれいだと思うけどな。」
「そ、そう?」
「あ、照れた。」
「照れてない。」
「だって顔真っ赤。」
「そっちだって。」
「え。うそ!?」
「うそ。」
「もう。」
「ねえ、ナナ。うちら付き合ってるよね?」
「そうだよ。」
「お願いがあるんだけど。」
「いってみ。」
「指なめさせて。」
「は?」
「冗談抜きで。後生なんでお願いします。」
「そこまで言うか。」
「あとでハーゲンなやつおごるから。」
「よしきたまかせろ。」
「じゃあナナの左手貸して。」
「はい。」
「いざとなるとなんか緊張する。」
「自分からいっといて今さら。」
「うるさい。じゃあ、いただきます。」
「・・・。」
「・・・。」
「…アイカの舌、熱い。」
「ほふ?」
「加えたまましゃべるな。」
「ほーひ。」
「く、薬指ばっかなめてどうすんの。」
「・・・。」
「んっ…。っていったぁ!?」
「んぱっ。」
「なんで噛んだし。歯形ついてるじゃん。」
「それよく見てよ。」
「は?」
「歯形が婚約指輪に見えない?」
「・・・。」
「あっちょ、ナナ…いたっ!」
「ふ、思い知ったか。」
「同じところにあとつけたな。」
「だって、歯形が婚約指輪、なんでしょ?」
「…うん。」
「アイカ、ゆでだこみたい。」
「ナナもね。」
「・・・。」
「・・・。」
「ねえ、アイカ。」
「なに?」
「もっとオトナなこと、しよ?」
「…うん。」
読んでいただきありがとうございます。
新たな書き方に挑戦したので、ちょっと読みにくいかもしれません。
これを機会に百合道へと踏み出してくれる方がいらっしゃったらうれしいです。