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裏話などいかがでしょう。  作者: むかしむかしあるところにね
4/8

こんな人たち。『緒峯』




緒峯おね    』


 漫画編集。

 ヤッパリ、普通にその辺にあって違和感ない名前で、現実にいなさそうな漢字を当ててみた。もしいたらごめんなさい。


 藤埜サンの同期。だけど、歳は二つ上。一度他所の出版社に就職して、そこ辞めて、入りなおした。ウニャムニャな理由があって辞めようか悩んでたら、顔見知りだったこっちの編集仲間が、じゃウチおいでよ~、と引っ張った。実はスカウト。引っ張るには引っ張るなりの理由があって、つまり有能だったから。


 そんな裏事情だったので、新人研修は一応同期みんなと一緒だったけど、即戦力。

 スカウトだとか吹聴してないので、同期からはやっかまれた。


 ……結果、藤埜サンに『あんたバカ?』ってなった。


 同期が二人しか残ってない、ってあたりで、その辺の事情は、ぼんやり考えてたけど、実は表に出さずに終わる設定だろうと思ってた。勢いで筆が滑った。やべぇ。




 裏話ですよ。

 作中で、一番設定が二転三転、どころか5回転半ウルトラCした人。


 萌え絵師、書き始める前では、実は男だった。


 逆ハーにしようかと考えてたときに、兄ポジションのキャラを作ろうと。


 次に、(男性忌避の)主人公が警戒しないキャラってことでオネエキャラになった。ココで名前が『緒峯』に決定。

 確か感想の返信にチラッと書いたけど、名前が緒峯おねで、あだ名が『オネーサン』で、女言葉でしゃべってたら、読者サマ騙せると思った。スイマセン。


 少女漫画の編集で、男ってのもどーかな、と方向修正した。

 でも萌え絵師一冊目の段階で、オネエキャラを捨て切れていなくて、どっちに転んでも良いように曖昧に書いた。今読み返すとキャラがぶれてる気がする。


 で、萌え絵師書き進めるうちに、藤埜サンとの人間関係とか(力関係とか)が段々はっきり見えてきて、最終的に今のように。


 あだ名を『オネーサン』にしたことで、姉御キャラになった気がする。名前に引っ張られた。


 藤埜がそもそも『先生至上主義な編集』ってスタンスだったので、対称を狙ったのもある。





 酒豪。そりゃもーロシア人にも負けない酒豪。酒は水。


 で、社内ではみんなとっくに藤埜とくっ付いてると思われてた。藤埜は緒峯の番犬。だから誰もアプローチしない。

 そりゃなー、二人で飲んでその日お泊りって、普通そーゆーことだと思うよね。緒峯のアパートが社に近いので、時々一緒に帰るトコ社の人間に目撃されてるとか、うっかり二人とも気付いてない。


 緒峯の上司なんて、そのうち二人が結婚するときになんて祝福しようかと考えてる。のにいつまでたってもその気配がないから、ひょっとして事実婚のままだったらどうしよう、藤埜にケジメつけろとカツ入れるべきか、と時機を窺ってた。


 藤埜サン的に、アレコレの後だから、弱みに付け込むみたいで、身動きできなかった。


 緒峯サン的に、弱みを見せて気を惹くみたい(ある意味女のズルさ)で、身動きできなかった。


 ……って膠着状態でずっと。


 もう仕事に生きる女でいいじゃん、と開き直っていた。藤埜とは友人以上恋人未満でなんとなーく飲み仲間。


 そのうち藤埜に彼女できたら祝福してやろうとまで思ってた。



 アレコレの件も、緒峯の中では『自分馬鹿だったな~』で片付いてる。


 この時がちょうど主人公の進学時期と被る。ので、アレコレ終わって気が付いたら主人公美大進学してたよ、あれれ? ってなった。


 作中で表現できなかったところを言い訳すると、ヒット作複数抱えて、仕事山積みで、それなりにいっぱいイッパイだったから、同期の誰と誰がどーなったとか、全然知らなかった。家に寝に帰るだけでも時間が惜しいくらい精神的にもきつかったので、優しく労わられて(結局騙されてたケド)コロっとなった。

 はっきり言って、相手の男のことは、考えてみれば好きでもなんでもなくて、自分がしんどかったから優しくされたかっただけ、みたいな。

 自業自得。一つ勉強になった。


 事後、上司から事の顛末聞かされて、自分のポカの始末を藤埜が一方的に背負い込んだ気がした。


 この後、上司が仕事整理したり、緒峯も人に頼ることを覚えたので、より仕事がスムーズになって、更に実績を伸ばしたとか。七転び八起き。その辺のバイタリティが持ち味。


 この人は、そのうち編集長になって、人使いも巧くて頼れる上司になる。






 ↓どーでもいーデスよ。


 かなりの読書家でミステリー好き、なんだけど、実は恋愛モノも好き。

 自分が恋愛諦めちゃったから、他人の恋バナは大好き。初々しい胸キュンとか大好物。

 サバけた性格の割りに、オトメ。だから少女漫画の編集やってられる。


 家には自分や同僚が担当した少女漫画が本棚にぎっしりで、ミステリや文芸書も沢山あるんだけど、藤埜が家に来たときに見つからないように、寝室の押入れに秘密の本棚がある。天袋に『冬物』って書かれたダンボールとか。


 ○ーレクインとか、ビーでエルな漫画や文庫とか。

 『○に届け』なんて、漫画全巻とアニメDVDと小説版、映画版エトセトラ、全部揃ってる。 爽子ガンバレ! 風早超頑張れ!!







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