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第一話 転生


 「オギャア、オギャア、オギャア、オギャア」

 勘弁してくれ、朝は弱いんだよ。

 「オギャア、オギャア、オギャア!」

 全くどこだよこのうるさい赤ん坊。

 俺は目を開ける。

 ん?なんだこの部屋?

 部屋の天井は木目がむき出しで、壁紙クロスが張られている俺の部屋とは全く違う。そう、それはまさに「知らない天井」。

 んん?なんでこんな知らん場所に、

 「オギャア、オギャア、オギャア」

 あ、そうだった。そんなことより俺の安眠を妨げる赤ん坊を黙らせなければ。

 俺は立ち上がって場所を探ろうとする。

 あれ、頭が重い、、、

 ふん!ふん!はぁ、何度頑張っても起き上がれん、、、どうなってんだぁ?

 「オギャア、オギャア、オギャア!」

 くそ!うるせぇ!

 俺はうるささのあまり、首だけを泣き声のする方向に頑張って向ける。

 え?

 1メートルほど先にはめちゃくちゃでかい赤ん坊がいたのだ。

 どうなってるんだ?てか誰だこいつ?俺の身長が179センチだからこいつもほぼ同じでかさ?巨人か?駆逐だ駆逐!

 「※※※※※※※※※※※※」

 え?

 変な声がしたかと同時に巨人赤ん坊が大きな手によって持ち上げられる。

 上を見ると女の巨人だ。ふむ、なかなか美人。まぁ、持ち上げられるのが俺じゃなくて良かった。

 すると、女の巨人が俺にも手を伸ばす。

 俺は簡単に抱き抱えられてしまう。

 なんか体も思うように動かないし勘弁してくれよ、、、

 俺は逃げ出すために回りを見渡す、

 「!」

 俺が見つけたのは鏡。

 そしてそこには例の女巨人と抱き抱えられる2人の赤ん坊がいた。

 2人、、、え、どういうこと、、、

 待て待て待て、俺が寝てる間に何が、、、

 そして俺の頭のなかにフラッシュバックする公園での記憶。

 赤ん坊が巨人のように見えたのは俺が赤ん坊だからで、、、俺は、、、死んでる?

 そして行き着く結論

 

        『転生?』

              


 体感時間で一週間程がたった。

 結局何度も確認したが転生したのは間違いないみたいだ。

 そしてわかったことがもうひとつ。となりにいた赤ん坊、、、双子の弟だった。

 いや現実的にはどっちが兄か弟かはわからんのだが、服もお揃いだし双子ってことは間違いないだろう。

 そして母親なのだがまぁまぁ美人で俺達双子の将来が期待できる。

 まぁそんなところだ。

 そして俺はいまだにベッドに幽閉されている。今すぐに出たいところだが、、、揺すってみても叩いてもびくともしない。

 そして赤ん坊の体はなかなか不便だ。

 まだ首も座ってないし、行動範囲はかなり制限されている。

 「※※※※※※※※※※※※※※※※※※※!」

 母親が、布団をかけに来る。

 そう、お気付きのとおり母親の言っていることが全くわからない。

 外国なのか、それとも、、、まぁ非現実的だが、いや、転生時点で十分非現実的なのだが、異世界という可能性がある。

 それを証明付けるのがベッドだ。

 俺の今いるベッドのシーツには見たことない文字が書かれている。

 こう、象形文字みたいなヒエログリフみたいな感じの文字だ。

 まぁ地球にも象形文字を使う部族が中国にいるとは聞いているが、母親はどう見てもアジア系の顔ではない。

 まぁ、もしここが異世界だとしたら、剣と魔法の世界かもしれない。しかしただの象形文字を使っている異世界の可能性もあるし、普通に中国に転生しただけかもしれない。

 「※※※※※※※♪※※※※※※※※※※※※※※♪」

 あ、ヤベ。歌い始めやがった。

 体が赤ん坊で疲れてるのかこの母親が歌い出すと妙に眠くなる。

 うぅおやすみなさい

            

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