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第14話




 (俺には俺の人生ってもんがあるんだ。お前ら“神さま“には、わからないとは思うけどな?)


 「何が「人生」だ。たかだか十数年しか生きていない分際で」


 (十数年“も”、な?高校生活なんてあと一年しかないんだぞ?俺の場合、実質あと100日くらいしかない。誰かさんのせいで)


 「私と契約したのは、お前の意思だろう?」


 (それはそうだけど…)


 「だったら文句を言うな。自分で決めたことは、最後まで責任を持て。それが道理というものだろう?」


 (ぐぬぬ…)



 ヒロは自分の意思で、神器になることを決めた。


 元より、神に従うことを望んでいないものに、契約を促すことはできない。


 主導権は常に人間側にある。


 力を貸す側の神にとって、力を欲しないものに何かを与えることはできない。


 需要と供給というやつだ。


 ヒロの場合、私に求めてきたのは「心」だった。


 人間が神に望むものは多種多様だ。


 夢を叶えることを望むものもいれば、生きることそのものを望むものもいる。


 お金、恋人、勉強、日々の暮らし——


 大半のものは幸せを望む。


 自らの人生を明るく照らし出してくれと、手を合わせながら懇願してくる。


 しかしヒロの場合は違った。


 少なくとも、自分のために私の元を訪れてきたわけではなかった。


 ヒロの祖父が残した1枚の『書』。


 その文字は掠れて、読み取れない。


 死の淵に立とうとしている祖父が、ヒロに言い残したこと。


 そのことを、ヒロは探していた。


 私に言ったのだ。


 言葉の“意味“を教えてくれと。


 病に伏す前の祖父が、ヒロに言った言葉。


 その「答え」を、私に尋ねてきた。


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