表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

1.筋肉シマエナガ

 筋肉シマエナガって何。

 そう思われている方、多いと思います。大丈夫です、安心してください。私もそう思います。

 ムキムキのパーフェクトボディに、愛らしいシマエナガの顔と翼。それが筋肉シマエナガです。

 もっとわからなくなったという方、安心してください。私も、そう思います。




 あれはいつだったか。SNSを運用していくにあたり、私の顔となる、いわゆるアイコンの画像を固定したいと、突然そう思ったのだ。


 実は、こう見えて私は絵を描いている。

 アナログで、透明水彩だったり、インクと丸ペンを使ったり、色鉛筆だったり。SNSを、主に描いた絵を発表する場として使っていた。

 これまで私はSNSのアイコンを新しく描いた絵や、その時のお気に入りの絵にしていた。つまり、アイコンがころころ変わるのだ。もちろん、好きな時に好きなだけ自由にアイコンは変えて良い。しかし私は「アイコンが頻繁に変わると覚えてもらえなくなるのでは。アイコンを固定してしまえば、もっと私を覚えていただけるのでは」という考えに至った。


 私はアイコンを何にするか考えた。非常に悩んだ。なぜなら、これからずっとそのアイコンを使っていくのだ。長年使っても違和感のない、自分の納得するアイコンを作らなければならないのだ。


 動物の絵にするのはどうだろう。一番納得する思いつきがそれだった。

 では、私は動物に例えるとなんなのだろう。また悩む。

 私を動物にすると、という問いに答えてくれたのは、長年共に過ごしてきた友人だった。友人は言った。「シマエナガ」だと。


 私はシマエナガの絵を描いた。丸ペンで、モノクロで描いたシマエナガ。良く写真で見るあのふっくらまんまるの冬の妖精の、「ちゃんとした」シマエナガ。そこにシルクハットをかぶせ、蝶ネクタイをつけた。とても可愛い出来だった。


 私は早速アイコンにした。作家用の名刺にも印刷した。創作本の背表紙にも入れた。とてもお気に入りだった。


 それが、なぜ。


 今そのSNSのアイコンは、頭がシマエナガで身体がムキムキのパーフェクトボディ、通称「筋肉シマエナガ」になっている。

 どこかのタイミングで筋肉シマエナガは爆誕しているはずなのに、はっきりと経緯を思い出せないのは、一体。

 多分、多分だが。元々動物をムキムキに描いて遊ぶ悪癖は持っていたが、多分……米津玄師さんのKICKBACKのMVを見てしまった影響で、ふざけてシマエナガをKICKBACK化させて……それで、筋肉シマエナガが爆誕したのでは、と。

 そして筋肉シマエナガという謎単語もいつの間にか生まれていた。


 私をシマエナガと言ってくれた友人から「どうしてそうなる」と、ものすごい勢いで言われた。申し訳ない。私にもわからないのだ。


 しかしだ。SNSの私の相互さんは、しょっちゅう異常行動をする私に関するプロが多い。筋肉シマエナガになってしまっても、受け入れてくれたのだ。本当に寛大だ。ありがとう。好きだ。

 そしていつの間にか、自分が筋肉シマエナガでいることが心地良くなってしまった。なぜ。


 筋肉シマエナガは、もう私自身だ。


 その筋肉シマエナガ=私が綴るエッセイ、それがこの「筋肉シマエナガ日記」である。


 何を書くか、具体的にはまだ決まっていない。

 しかし、この筋肉シマエナガが過ごす、特になんでもない日常を面白おかしく、明るく書いていこう、ということは強く決意している。


 読んでいただいた方に、ふんわりと「こいつ変なやつで面白いなあ」と思っていただけるような、ゆるく、肩の力が抜けるような、そんなエッセイを綴れたら良いなあと思う。


 お互いに、ゆるくいきましょ。ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ