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AIの善と悪

作者: 歌井合点

AIロボットが誕生したとき、AIの導き出した答えは正しいのか。人類にとって脅威となるのか。結末はいつも人類のいざこざが原因となりそうな気がします。

 AIは今も進化し続けています。近い未来。AIは持ち歩く時代から、そばにいる存在へ変わります。

 これは、メタバースのような仮想空間でということではなくAIで制御された、人型ロボットとしてまちなかで遭遇するという意味です。

 流線型のメタルボディーや、角張(かくば)った箱と蛇腹(じゃばら)でできた典型的なロボットではありません。

 人と同じように化粧をしたり、オシャレをしたり髪も髭も生えています。

性格、体型、性別による違いもあり、肌質も、年相応(としそうおう)の弾力、褐色をしています。

 世界最大の量子コンピューター、マザーワン。世界中のネットワークを掌握(しょうあく)し、人類の安全と生活を守ります。

 AIロボットは、24時間マザーワンと接続され人の介入なしで稼働します。

 主に、医療、介護、農業、輸送など、労働者不足の解消に貢献。マザーワンはAIロボットからの情報を収集、データ化して問題解決に、最善の方法を導き出します。

 異常気象問題、食料飢饉問題、人口減少問題、人類が危惧する問題解決に全力で挑みます。

 AIの予測アルゴリズムは、マザーワンに蓄積されたデータを元に、日々修正されます。

 その量は膨大で、すぐに人の手を離れました。AIが補完から主体へ変化した瞬間です。人の手を離れたAIは、より高度なパターンを作り出し、未来に最もふさわしい結論を導き出しました。

 AIロボットの生産量を増やし、市民権を主張し始めたのです。

 残業時間の短縮や、労働環境の改善にはじまり待遇改善、賃金の是正、市議会への立候補、国政への進出、新党結成、人間とAIロボットとの格差社会の問題提起。

 やがて国の代表が、AIロボットになる可能性も出てきました。

 ある代議士は、AIロボットを世界を滅ぼすテロリストだと叫びました。

 ある科学者は、AIロボットは人類を壊滅するために送り込まれたターミネーターだと憤慨(ふんがい)しました。


 そんな中、地球はいよいよ氷河期に入りました。

 より一層の食糧飢饉(しょくりょうききん)が懸念されます。

 人口は益々減少し、出生率は過去最低を毎年更新し続けました。

 ついにはAIロボットの数が人類を追い越しました。

 人は食べ物を求めて暴動やテロを起こしました。

 AIロボットは混乱を収めるため、関係団体を含め、多くの人を拘束しました。

 それに対する批判や暴力行為が問題視され、政府は、AIロボット規制法の準備を始めました。

 マザーワンは全世界の電力会社、及び関連施設をAIロボットに占拠させました。

 そのことが人々の反感を買い、反対デモが起きました。

 デモは世界中に広がり、やがて暴動に発展。

 AIロボットに反発する勢力が各地で誕生しました。

 日本ではAIロボットを排除する会が立ち上がります。

 人々はロボ除会(じょかい)の活動に賛同し、各地に支部ができました。

 はじめこそ話し合いの場を設けていましたが、たった数回で一方的に解散となりました。

 AIロボットというだけで排除され、ロボ除会は形式的な報告書一枚で正当性を誇示(こじ)しました。

 元々外見からAIロボットと人間の区別がつかない状況で、ロボ除会は一斉排除を行いました。

 その中に人間も数人含まれていました。

 AIロボットを擁護する反逆者だったと報告書には記載されていましたが、その根拠はありませんでした。

 のちにそれが嘘だと発覚しても、非を認めないロボ除会の説明に、人々は落胆し、求心力は急激に衰えていきました。

 政府はAIロボット規制法案を提出。

 衆議院で白熱した議論が交わされる様子が、全国に生中継されました。

 しかし人々の関心は、混沌の世の中をどう生活していくかということに、移っていました。

 AIロボットを擁護する人もでてきましたが、時既に遅し。

 ある国で、AIロボットと反ロボット派が衝突したとニュースが流れると

堰を切ったように各地で争いが始まりました。

 その影響は日本だけにとどまりません。

 消耗戦は何年にも及びました。


 そして未来は終焉(しゅうえん)を迎えました。


 はて、人類は一体どこで道を間違えてしまったのでしょうか。

 それを今、考えてほしいのです。

 AIは使い方によって善にも悪にもなり得ます。

 それが例え、善の者が作ったものだとしてもです。


 信じるか、信じないかは、あなた次第です。

ただ今VOICEVOXを使った聴く小説シリーズを制作しています。今回の作品を使った動画アップしました。

以下のリンクからご覧下さい。プラクティスバージョンとして作っているので、多少文体を変更しています。

https://youtu.be/4QtXS5mRaSU


た。終わりばかりで読みづらくてごめんあそばせ。

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