授業
りいなちゃん、がんばるのだ!
新学期といえども、数多くの次期トップリーダーを世に輩出する、ここ「皇帝学園」では2時間目から通常授業が行われる。
その内容は、いささか難しかった――――、
数学嫌いのりいなにとっては――――。
なんで、2時間目から普通に授業があるの!?
信じらんない~~~。さすが「皇帝学園」っ。
ってか、いきなり数学かぁ、あぅ~~。。。
「おい、りいな」
しかも、前の学校よりも進度はやいよ~~。
うわ~んっ。余計分からない~~~。
「りいな」
前の学校に戻りたい~~~~。
ばんっ。
「ひっ」
「りいなっ。人の話を聞け!」
「あっ、皇さまっ。すみませんっ。ちょっとトリップしてましたっ」
「トリップ?訳の分からんやつだな…。まぁ、いい。数学の教科書持ってないだろう?机くっつけろ。見せてやる」
「えっ!?いいですよ~。世話係りの僕がお世話になるだなんて、申し訳ないですっ」
それに、なんだか無駄にきらきらした、でもどこか魔王ちっくな、美形な皇さまの隣だと集中できなさそうだしね…。
「遠慮すんな」
むりやり、机を自分の横にくっつけた皇。
――――ひ~~~。だから、かっこよすぎて、落ち着かんってば~~。