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りいな挨拶
クラスのみなさんとご対面です
りいなは異様におどおどした、中年のよれた担任に連れられて、
2年A組とプレートが、なぜか純金製の神々しい教室へと入った。
「それでは、転入生を紹介します。倉敷りいな君だ。」
「倉敷です。宜しくお願いします」
ぺこっ。
さらっと金髪が流れ、翠玉はきらきらと輝く。
うぉおおおお~~~っ!超かわい~~~っ!
何だこの可愛いいきもの!!
クラスの男子達は異様に盛り上がった。
「倉敷君は今までお母様のいるイギリスで生活していて、日本の学校に通うのは始めてらしいので皆仲良くしてあげてくれ」
あんたに言われなくても!!俺が!僕が!!
と鼻息荒いクラスメート達。
だが、
「それから、倉敷君は「皇」北條皇の世話係りで転入となったから、そこのところも宜しく」
と担任が続けると、
シーーーーン。と水を打ったように静かになり、一点を注目した。
―――その先には、
世にも不機嫌な顔で、りいなを睨みつける、モデルもかくやという黒髪、濃青の瞳の大魔王(りいな視点)が足を組んでいた――――。