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召喚されて異世界行ったら、全てが終わった後でした  作者: なこまる
ある意味テンプレ
18/80

18:使用人は雇うようですよ!




 ガーーーンみたいな顔をしているアザトースとボールス。

 王宮で働いている魔術師に騎士だから、もしや貴族なのか?

 てか、この世界、貴族制度有り?

〈ここでは、貴族制度はありません。領主や町長、村長などの役職はございます〉

 あ、はい。

 ありがとうございます、アートモさん。

 言われれば、先生に習った気がする。


 ナーロッパな貴族制度は無いのね!

 でも騎士とかは偉いんだろうな、やっぱり。

「お、俺が給料払うから、メイドは(やと)おう?」

 ちょっと手が震えるくらいショックを受けているアザトース。

「では、自分が金を払うから!料理人は必要だ!」

 ボールスも力説する。

「あぁ、うん。そこは自由で良いんじゃないかな」

 俺は自活出来るから、キッチンだけは使うけどね。広いから、料理人と場所の奪い合いにはならないだろう。



 メイドさんは、キッチンメイドと洗濯メイドと掃除メイドを雇うそうだ。

 料理人雇うのに、キッチンメイドっているの?

「料理人は料理を作るのが仕事!運ぶのはメイド!」

 アザトースに力説されたけど、どれだけ豪華な食事を基準にしているんだろうか。

 俺的には、日本の定食をイメージしていたんだけど、まさかのフルコースか?


 まぁ金を出すのはアザトースだし、俺は自分の事は自分でするつもりだからな。

 好きにすれば良いと思う。

 ……と思っていたのに、なぜか一緒に商業ギルドに来ていた。

 ギルド!!異世界って感じするね!

 シロとラッキーはお留守番。淋しい。



「メイドですね。通いですか?住み込みですか?」

「どちらでも良いが、屋敷が在るのは郊外ですね」

 外面(そとづら)のアザトースが受付嬢へ依頼を説明する。

「通いの場合の馬車代は」

「メイドの部屋があるので、それは出せませんね」

「かしこまりました」

 受付嬢が紙に条件を書き込む。


「他に何かありますか?」

 定型の質問が終わったようで、特記事項を聞かれた。

「若くて美人で肉感的な人」

 それはメイドの条件じゃないだろ!?

 馬鹿なの?ボールス。

「動物好きで、肝の座った人」

「え?別に世話とか頼まないよ?」

「頼まなくても、あんなのが屋敷の中ウロウロすんだぞ!普通の神経なら倒れるわ!」

 えー、可愛いじゃん。ちょっと大きいけど。


「何か、特別な環境なのでしょうか?」

 怪訝な顔をした受付嬢を手招きしたアザトースは、その耳元で囁く。

「屋敷の中に、ハティとスコルが居る」

 受付嬢がフッと鼻で笑った。

 冗談だと思ったようだ。


 呆れた笑いを浮かべながら体勢を戻した受付嬢は、俺達三人が誰も笑っていないので、真顔に戻った。

「冗談では無く、ですか?」

 アザトースが頷く。

「今からここに()んでも良いよ」

 俺が言うと、受付嬢は立ち上がった。

「責任者を呼んで参りますので、ソファでお待ちください」

 壁際に置いてあるソファを示された。



「受付を揶揄(からか)って遊んでる馬鹿はどいつだ?」

 狸みたいなオヤジが出て来て、いきなりそんな事を叫んだ。

 おいおい、事実確認もしないでソレか?

「サブマスター、本当だったらどうするんですか!?」

 受付嬢が慌てて止めている。


 うぅん。ギルドで一悶着は、必ず必要なんですかね?




★高評価、ありがとうございます(≧▽≦)

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