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召喚されて異世界行ったら、全てが終わった後でした  作者: なこまる
ある意味テンプレ
15/80

15:何かが起こる!多分




「ところで、いつ登録したの?」

 この屋敷を買ったのはつい最近だし、その後に俺の()()になる事が決まったはず。

 掌紋の登録なんて、いつしに来たのだろう?

「ここではしてないけど、俺の登録をしてある()を使ったんだと思ってたんだよ!」

 ちょっと顔が赤いけど、そりゃ恥ずかしいわな。勘違いして偉そうに説明しちゃったからね!


 その後、俺とアザトースとボールスの掌紋を登録した。

 俺よりもボールスがテンション上がっちゃって、何度も開閉して最後にアザトースに後頭部を殴られて止めた。

 子供の頃にエレベーターで遊んでいた過去がある俺は、気持ちは理解できたぞ!

 子供の頃は一軒家だったから、マンション住まいの親戚宅へ行った時は、テンション上がったんだよなぁ。



 噴水の横を通り……?

 何か汚いな、水が。

 玄関というか、車停めに着くと……やはり汚いな。

 水をばら撒いたと言うか、何となく見覚えがある汚れ方な気がする。

 どこで見たのだろう?


「オッサンが手配した割には、何か()()だなぁ」

「オッサンでは無い!アルハト宰相だ!」

 いや、気にするところはそこじゃ無いぞ、ボールス。

「確かにアルハト宰相は自分達より年上だが、オッサンとはもっと更に年上を指しているし、そもそも侮蔑を含ブッ!」

 ボールスの顔面に、アザトースが水の塊をぶつけた。魔法!!



 カシャーンカランカラン。

 屋敷の中から、物が倒れて転がる音が聞こえた。

 そう、中から。

 ボールスが剣を構え、アザトースも杖を扉に向ける。

「開けて」

 アザトースが扉を睨んだまま、俺に言う。

「は?」

 お前達、一応俺の護衛だよな?


「扉、開けて」

 もう一度言われて、渋々扉に近付いた。

 勢いよく開け……開かない!!

「ちょっと!?鍵掛かってますけど?」

 ガッチャガッチャと音がする程、ドアハンドルを握って押したり引いたりする。


「え?じゃあどっから入ったんだ?」

 俺を押し退けて、扉の確認をするアザトース。

 ちょっとお前とは、一度ちゃんとお話し合いした方が良いのかな?

 アザトースが扉の鍵穴に鍵を差し込んで回す。

 カチリと音がした。


 鍵持ってんのかよ!マジで、何で俺に開けさせようとした!?

 そして、何で扉の前から退()いた?

 開けるけど!開けるけど、お前は今日は野宿な!

 敷地内に居る事は許すけど、建物の中には入れてやらん!!



 扉を薄く開けて、隙間から中を伺う。

 うわぁ。

 何かが暴れ回ったと言うか、走り回った?

 しかも鼠とか猫とかじゃない。

 結構な大きさの生き物が走り回ったような感じ。

 何かを探していたのか、レッドカーペットのような敷物が(めく)れてグシャグシャにされてるし。


「ヨッシー様!下がって!」

「グェッ!」

 襟首を掴まれて、後ろへ引っ張られた。

 首が締まったから!変な声出たよ!グェッとか言っちゃったよ!


 だが扉に向けて剣を構えるボールスが余りにも真剣で、文句が言えなかった。

 アザトースも緊張しているのが伝わってくる。

 でも、俺には何も感じないんだよねぇ。

 困ったな。




★ありがとうございます!!(≧▽≦)

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