一発入魂
お待たせしました
ちょうど手頃な高さの整えられそうな台がある事ですし、やってしまいましょうか」
「あぁ……そうだな」
整えられたおそらく寝床であっただろう台の上に牙を置き、歯茎に隠れていた部分に黒石の形に杭を置き、糸の金槌で叩く。
「はぁ……はぁ……くっ!!」
「主様、せめて回復してから」
「これを見えくれ……」
「吸われて!?」
国石が牙と反応して、触手のような何かを発して俺の体を蝕んでいる。これを台に置かなくては……
「はぁ、はぁ、よし」
「回復します!」
「ありがとう……よし、続けようか」
「はい、さっさと終わらせちゃいましょう」
確か昔奴等の街で見た複製計画の企画書には開けた穴に黒石を嵌め込めば完成するとあった気がしたが、そんなに簡単か……?
「よし……っ」
「ひっ……」
黒石から青い触手が伸び動脈のように水晶の牙を覆い、黒く染めていく。悍ましい……なんて悍ましいんだ。
軽々しく触っていた遺物は、こんな、こんなにも恐ろしい武器だったのか……この製法を思いついた奴は頭沸いてるんじゃないか?
「主様……これを」
「あ、えあ、そ、そうだったな」
「これで直りますね」
「そうだな」
台にカルウェナンの片割れを置いた途端に触手が伸び切断面に結合し、神経のように内部へと侵入していく。
台で静止したその剣は歪に切れた切断面と牙の付け根が張り付いたことで、どこか原始的な風貌を纏っているように見える。
「これで、完成ですか……?」
「……多分」
「やりましたね!!」
「後は鞘を作れば持ち運べるな」
歪な形の物を収めるとなると、どういう形の鞘にするのがいいのか……材質を合わせて水晶骨で鍔を包み込むような形状がいいか?
残っている皮を骨で包む感じの鞘がいい。素材も合っているし、申し分ないだろう。
「なっ」
「……っ!!」
ガタガタと亡骸が動き出し、剣を覆うように形を変え、鞘になった。何が起こっているんだ。一体、何が……
蠢く鞘から剣を抜いた瞬間、黒い魔力の塊が轟音と大地の震えと共に剣にまとわりついてきた。
「っ!!」
「ぬっ……!!」
牙とカルウェナンの接合部が振り子のように規則正しく蠢いている。こ、こんなの……まるで生き物。
試しに軽く振ると目前にあった山が消えていた。いや、切れていた。結晶が切断面に生えている。
まさに魔剣と呼ぶのに相応しい究極の呪具、素晴らしい。これならどんなものだろうと切り裂くことが出来る……!!
「凄まじいですね」
「あぁ……これで、どんなものが現れようと全て断ち切れる……長かった……長かっ」
瞼が重い……こんなときに、こんな時にどうして眠気が襲ってくるんだ。今からがいいところなんだ……。
「あ、主様〜♡私の寝床に主様が居るなんて凄く興奮、しちゃいます♡ちゅっ……」
「んぁ……いきなり何を」
──カット──
もう目を開けてられない。白露の声も遠のいていく。脳が疲れてる──の──だ──
次は一週間後に、出せるはず




