落ち着いて
おまたせしました
「んごぉおっ……いやっ……いやぁっ……ん゛っん゛っん゛っん゛っ♡んぶっ……んごぉ♡」
「縺翫i縺√▲窶ヲ窶ヲ蟄輔a繝、繧。縺」!!」
炎上した森を抜けると白露が鱗のような者に覆われた触手を持った人型の何かに犯されていた。
白露の目には光が無く、口からは涎と何かが混ざったような液体を垂らし、体は体液でドロドロになっている。
白露を襲っていた何かに肉薄、黒い魔力を脳に打ち込む。力が抜けた為に手から離れた首刈り刀を逆手に持ち魔力を纏わせる。
「繧「縲縺後▲窶ヲ窶ヲ」
「縺窶ヲ窶ヲ縺√≠窶ヲ窶ヲ縺√?√▲縺?!」
首刈り刀を首の後ろまで振りかぶり、腰をひねる勢いに乗せて振るう。壊れた首刈り刀を捨て空中に舞っているスペアを回収。
右腕を魔力で再現し、こちらに銃口を向ける擬人にスペアを2本投げつつ肉薄、右の魔力全てをもって腹パンを打ち込む。
「縲後≦縲√≧繧上=縺√=縺√=縺?!蛹悶¢迚ゥ繝?!縲」
「俺の白露をこんな目に遭わせたケジメがこの程度で済むと思うなよ」
跳躍しながらスペアを靴に突き刺し固定し擬人の肩に着地、同時に首を刈り取る。片腕を支点に回し蹴りを放つ。
首刈り刀が首を容易く切り裂いていく。足を使わないなんてもったいない……全く、そのとおりだ。
「縺サ繧ヲ繧、谿イ繝。縺、髯」繝イ繧ッ繝。縺」!!蠑セ阮ャ繧偵せ繝吶※縺薙>縺、縺ォ豸郁イサ縺葉」
擬人の口から漏れたのは言葉ではなく鮮血の雨……先取りが擬人を全て消し去った。
白露がその雨の中崩れ落ち放心している。また?また……ッ!!許さない……
「ふーっ……!」
「主、様……」
「どうした……?いつものようにからかってくれないのか?」
──白露の独白──
幼い頃から私には対等に話せる相手が居なかった。同胞には強さを恐れられ、監獄塔では下に見られていた。
だから、私を実力のままに評価する主様は貴重だった。引き止められるなら体を差し出す事など惜しくはなかった。
「記、憶が……」
だから記憶がなくなった時はチャンスだと思った。ここで心を縛り付ければ話し相手に困らないと思った。
すぐに体を捧げた。汚された身を捧げるのに抵抗は無かった。それに強い相手と交尾たいという魔物の本能には逆らえない。
「今更言葉が必要か?」
繋ぎ止める為に言葉という呪いも掛けた。それでも培った信頼は、愛着は、偽物なんかじゃなかった。
長いこと生活していればいい所も悪い所も見えてくる。主様は色々と詰めが甘くて後始末まで出来ない所がある。
それでも堕ちきる事が無かった。自分のやり残した事を忘れなかった。そんな芯の強さが……好きだ。
「そうですね」
主様が転がっている首を踏み潰した。脳が地面を汚している。大して栄養もなさそうだったし、邪魔だったんだろう。
主様は、心の隙間全てを埋めさせてくれない。それなのに、心の隙間に苦しんでいる。そんな姿が好きだ。
「ぁ……」
失敗したと思うと途端に顔が曇る……そんな贄のような表情が好きだ。いつも、私を喜ばせようとしてくれる健気な所が好きだ。
「どう、し」
「替えの服を用意してくる。少し待っていてくれ」
主様がまた何か変な方向に考えを進めて何か始めようとしている。話せなかったのは服が汚れていた故ではないのだが。
「ここに居たか……女神様への贄よ」
指先の震えが止まらない……。音色自体は美しい、声のトーンもない。でもそこまで怖くはない。
これは……本能?この魔力を感知し、逃げた者が生き残ったの……?それでも、今逃げるわけにはいかない。
「タァアレンスゥゥゥウ!!」
主様が死体の剣を蹴り上げ回転する剣を掴み、同時に上げた踵を地面に叩きつけた。飛び上がった勢いで刺突した。
……だが、剣がターレンスの心臓を貫くことはなかった。私には弾性力のような何かに阻まれたように見えた。
私の体は地面からエリムサルエを引っ張り出し跳躍していた。もう、覚悟は決まっていたのか。
「私の部下をこうもあっさりと……」
「──ッッ!!」
背面を追い越す高さに達した瞬間に体をひねりつつ鋭く息を吐きフルスイングした。骨を打った感覚が手に伝わった。
その瞬間、轟音と共に地面が隆起した。この程度で死んでいるはずがない。このまま主様を放っておくわけにはいかない。
「主様、落ち着いてください」
「俺は落ち着いてッ!」
落下中の主様の顔を両手で掴み、視線を固定した。少しやつれて顔の中で眼だけが野性動物のようにギラついている。
「落ち着いてください」
「……分かった」
次も一週間後です




