襲撃
おまたせしました!次も一週間後です!
「ちょっと休みますか?」
「あぁ……」
白露の胸に抱かれながら天井を見る。シミ一つない綺麗な天井だ……これだけの地下技術で作られた都市が何故放棄された?
番号付きの街は少なくともここには到底及ばない住環境……都市スラム並だろう。
「ここはどんな目的の都市なんだろうな」
「もしかしたら、愛の逃避行の先に出来た街なんてこともあるかもしれませんね」
「そうかもしれないな」
逃げて……逃げて……逃げた先に同じように逃げた人が集まり、自然と街になったのかもしれない。
……もしそうならどうして今誰もいないんだ?異端視される性的趣向の人間だったのか?街全体で……。
まぁ、ありえないだろう。それに、前提が間違ってるかもしれないし。まぁわからないことを推測しても仕方ないか。
「きゃっ!」
「な、なにが……!!」
突然辺りに轟音が響き渡り、地面が揺らいだ。何が起こったんだ?白露の胸でおねんねしている場合では……起き上がれない。
「私が見てきます」
「俺も行k」
「主様はそこでゆっくりしていてください」
額を突かれた瞬間、体が動かなくなった。これが秘孔を突かれたというやつなのか?達人は急所を突いて様々な効果を発揮するt
「おやすみなさい」
「待……」
──眠った後、白露──
なんとか主様をらせることができた……怪しい本に乗っていた秘孔とやらを突いて傷つかないかと心配だったが、上手く行ったか。
主様とのイチャラブ時間を邪魔しやがって……折角後尾に繋がるいい流れだったのに!!邪魔しやがって。
擬人共め、もうここを嗅ぎつけたのか。寿命まで見つからないと思っていたが、勘が鋭い奴らでもいたのか?
「はぁ……面倒くさい。ふんっ!!」
「が、ぁっ!!」
「行け!死んでも殺せ!!」
「谿コ縺吶?∫官縺吶?∝・ェ縺??∬協縺励>縲∫李縺??∵?縺」
エリムサルエで薙ぎ払えない……!!異常な耐久、四足歩行、肥大化した黒い肉体……主様の実験の完成体か?
まだ治療法が確立してないこの時に……エリムサルエは神に対する呪具。同じ呪いを宿した黒石の摂取からなった奴等は倒せない。
だが、そんな相手にも鋼並の性能は発揮できるはず……神経でもいじられたか?全速力を出すしかないか。
「ぜぇぇぇぇぇぇいっ!!」
「繧ョ繧ョ繝」繧。繧。繧。繧「繧。繧。繧「!!」
「邪魔だっ!どけっ!!」
あらゆる角度からこちらに飛び掛かってくるそれをエリムサルエで砕き続ける。薙ぎ払いだけで処分出来ないのが面倒で仕方ない。
2秒は使ったか?このまま奴等を一々相手にしていたらスタミナが尽きる。司令塔……司令塔……いた!
「とっとといけ!」
「螂ウ?∝・ウ?∝・ウ!!迥ッ縺呻シ∫官縺呻シ∫官縺?!」
周りの鈍重な奴等共が私に追いつけるわけがない!このままの速度を維持すれば!指揮系統を失った奴らは!止まるっ!!
「吹っ飛べぇぇぇえぇぇぇえ!!」
「縺舌o縺√=縺ゅ=縺√≠」
「死ねえぇぇえぇぇぇえ!!」
「おい!増援はまだか!?早くしろ!!」
突進して作った包囲の穴を突破し、司令塔の擬人に肉薄する。馬鹿め!私の方が増援より早いのは明白!!
このまま首をへし折り、私の愛の巣にズカズカ入ってきた罪を償わせてくれる!!手に首を折った感覚が伝わってきた。
「菫コ縲∬?逕ア縲∝・ウ縲∫官縺呻シ」
「なっ!」
「菫コ縺梧怙蛻昴□!」
起き上がった……?私は手加減したような覚えはない。そもそも火力が足りなかった?徹底的にやってくれる!
魔力を込めて奴等を薙ぎ払い、そのまま後ろの奴等にエリムサルエを叩き込む。深い!これで死んだ!!
「螂ウ繝シ繝シ繝シ!!」
「くっ、離れ……ろっ!」
「蜆ェ縺励¥縺励※縺溘i縺、縺代≠縺後j繝、繧ャ縺」縺ヲ、」
「そのまま抑えていろ!」
指揮官がま増えて……こんな奴等に手こずっている場合ではない!早く潰しにかからなくては……!!
指揮官が何か鎖のような物を投げつけてきた。早いっ!なんだこの速さは!?避けられないっ……!!
「迥ッ縺呻シ∫官縺呻シ」
「離、せっ!!」
この鎖は何だ、力が上手く入らない。魔力が吸われていく……まだ腕力が残っている内に抜け出さなくては……!!
「縺シ縺」縺励e繧ヲ」
「返せ!このクソ共が!」
立ち上がれない。脇に置かれたエリムサルエを取る力も……ない。主様を置いて先に行ってしまう……許されないっ!!
私を刻みつけた今死んではあの人に癒えない傷を負わせる事になる。絶対に許されない!私だけ飛び出してきて情けない……。
「繧サ縺」縺上せ!繧サ縺」縺上せ!」
「やめろ……やめろ……!」




