おっぱ〇には夢以外詰まってない
おまたせしました
白露はそう言って頬を撫でた後、姿を消したように見えたが台所に居るようだ……姿が揺らいでよく見えないが。
動体視力にはそれなりに自信がある。剛速球と呼べるような球も簡単に見える。それなのに……見えない。
「さて……出来ました」
「早くないか?」
「コツは速さと知識です。主様も百年くらい修業すれば出来ますよ」
「出来る頃には寿命が近いんだが……?」
亜人の血が混じっている人間でも寿命は大体100数十年、俺も亜人の血は混じっているがまともに修業すれば寿命が尽きる……。
血……そうだ、確か俺には亜人の血が混じっていたはず……二世か三世か、とにかく混血……俺の親は何の魔
「はい、あ〜ん」
「!?」
この辛さ……そしてそれを引き立てる滑らかな甘味、麻婆豆腐……だと!?この環境でどうやってスパイスを手に入れたんだ……ッ!!
ご飯に乗せて食べるのが美味しそうだ。いつも麻婆茄子丼なるものがあるが、麻婆豆腐丼がないことに疑問を持っていた。
「何故麻婆豆腐丼が存在しないのかッ……!!」
「主様……?麻婆豆腐そんなに好きだったんですか?」
「もちろんだ!!ご飯と共に食べれば分かる……あ〜ん」
「……!?」
麻婆豆腐丼は美味しいのだ。セルフで作るしかない。だからあまり知られていない。セルフ丼は端ないとと思われがちだしな。
特に人前でやるのは憚られている。大衆食堂なのだから別に気にしなくてもいいと思うのだが……。
「これ、美味しいですね」
「ふふふ……」
白露の目を見開き、麻婆豆腐丼を貪り食っている様子を見れば分かる。麻婆茄子にだけ丼が存在しているのはおかしい。
そう思っているに違いない。これから食べる機会も増える事だろう。楽しみだ。そういえば初食の時も誰かに言われた気が……。
「主様……?」
「ん、あぁ、食べるぞ」
白露がこちらを覗き込んでいる。机にはもう既に空になったお椀だけが残っている。早すぎる……。
よほど美味しかったんだろうな。いつもはペースを合わせて食べるのに今日はそんな気遣いしていなかったからな。
「ふー、ごちそうさまでした」
「主様が、この量を食べ切った……?」
「ちょっと休憩……」
「胃は大きくなってませんね」
白露に答えながらソファーに横たわった。自分の視界が白露を歪ませるのは珍しい……昔は大変だったな。
食べた直後に戻して、食べようにも食べられず……栄養剤だけを摂取した毎日。味覚なんて忘れていたな……。
「主様、何故黙って涙を……」
「いや、人間らしさを噛み締めて」
「分かりますよ。その気持ち」
白露が顔に手を当てながら上を向き、そう噛み締めた。名前の話しかり、白露は自由に重きを置いているのがよく分かる。
それもあるが、声色の中に何か同族意識のような物が見え隠れしている。白露は確実に何かを知っている。俺の忘れた過去のなn
「お風呂にしましょう」
「いや、待っ……」
眠……い、白露の手の動きが無性に眠気を掻き立てる。最近無意識に疲れていたのかもし……れな……
「ん、んん……」
「おはようございます」
背中に何かぬめりと湿り気を帯びた何かが当てられている。濡れタオルか?寝ている人間に水を掛けるわけにはいかないしな。
「はい」
「っ!!ぅ……ッ!!」
熱い……熱すぎる。これがいつもの湯と同じものなのか?白露は湯が掛かっても普通そうにしているし、普通なのかもしれない。
寝起きで感覚が敏感になっているだけかもしれない。しばらく我慢するか、キツイn
「っ!!ッグ……!!はぁ……」
「どうかしましたか?」
「なんっ、でもない……ギッ!」
洗い、終わった……これで熱い湯から開放される……わけがなかった。これから湯船に入らなければいけない。
適温であることを祈るしかない。いつも5分は浸かっている。今日に限って水が満タンになっているから足すわけにもいかない。
「さ、入りましょう」
「あ……あぁ」
ぬるま湯ぬるま湯ぬるま湯ぬるま湯……熱っっっつ!!足がじたばた動いてしまう。白露が不思議そうな顔でこちらを見ている。
白露の顔を見ていれば5分は早い。芸術的なまでの美貌を堪能する。少し火照った肌がいつもより魅……熱いっ!!
「ォグ……!!」
「ぬ、主様?」
白露の体に飛び込み、すがりつくように腕を握り、目を合わせる。熱のせいで柔らかさも感じられない。
「もう……ック……はぁ、はぁ、我慢で……グゥ……きない」
カット
次は一週間後です




