サリアの回想
筆が乗ったので書きます!投稿するんですよ!
「なら次は動く相手にやってみようか」
「え?」
父さんが分身して攻撃を仕掛けてきた。くっ、避けるので精一杯でさっきの攻撃が仕掛けられない。
「ほい、終わり」
「うぐぐ······」
「とりあえず反復練習だな」
「うげぇ······」
何時間たったんだろう······?さっきの動きをずっと練習していた。目を閉じてもやれる自信がある。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ······ありがと」
「どういたしまして」
「おわぁっ!!」
ペットボトルを差し出し人は有沙だった。びっくりしたぁ······サリアかと思った。
サリアならゲロ甘ウォーターか何かを警戒して逆に勧め、捨て台詞を聞くところだ。
「私じゃ不満?」
「そんな事無いって!!」
「冗談だよ。さ、戻ろ?ご飯できてるよ」
「う、うん」
有沙に連れられて家に歩いていく。家に近付いて行くに連れていい匂いがしてきた。これは肉の匂い······。
「どう思う?(ボソッ)」
「青春、ね(ボソッ)」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ただいま〜」
「戻りました〜」
「あ、二人共おかえり。どうだった?」
「いつも通りだよ?」
母さんの今日はどうだったラッシュが始まった。外に出ないからあんまりかわり映えしないんだけどなぁ······。
「そんなことないでしょ?」
「いつも通りなんだよなぁ·······」
「有沙ちゃん、違ったよね?」
「え、う、うん。水筒渡したよ」
大した違いではない。サリアの仕事を有沙がやっただけだ。後は何も日常と変わらn
「へぇ、そうなの!なんで言わないの」
「え、特に変わった事では······」
「何言ってるの?変わったことでしょ!!なんで言わなかったの!?」
「え、なんか恥ずかしいし······」
同世代の女の子との絡みを話すの恥ずかしい。恥ずかしくない?サリア?あれはふたなりだから······。
「一体いつからこの子はこんな秘密主義になったのかしら」
「べ、別に秘密主義じゃ······」
「秘密主義でしょ!!」
「······」
そんな事ないと思うんだけどなぁ。銀白の体ですごまれると非常に怖いからやめてほしい。
「アリシアさん、どうしたんですか?」
「ただいま」
「お帰り」
た、助かった。これで怒られずに済む。でも純粋に考えて息子の女性関係深掘りって良くないんじゃない?
「お〜、美味しそうなお魚ですね」
「そうでしょ?」
「鯖だね。油乗ってて美味しいよねぇ」
「そうだね」
肉じゃない、だと!?嗅覚が全く信用出来なくて草も生えない。あ、鯖は大好きです。ありがとうございます。
「「「「「いただきます」」」」」
ご飯は美味しい。一汁三菜って言うんだっけ?それが守られるからか色鮮やか見てて飽きない。
「二人が来てもう5年になるのね······」
「あぁ、それくらいだな」
「なんで来たんだっけ?」
「忘れたの?」
5年前ってあれだよ?5歳児だよ?5歳児の時の記憶なんてそうあるものじゃないでしょ。
「いい、よく聞くのよ?」
──5年ほど前、サリア──
「はぁ······はぁ······はぁ······。何でこんな事になるのよ!!有沙様、大丈夫ですか!?」
「うん、サリアは······?」
「なんとか。とにかく逃げましょう」
なんでこんな事になるんだよ!有沙様を護衛するだけの簡単なお仕事と聞いたのに!!
こんな所で終わってたまるか!私は巫女の護衛としてハーレムを作って穴に困らない生活を······!!
「はぁ······はぁ······はぁ······お前ら!うまくやりなさい!!奴隷長も夢じゃないわよ!!」
「い、いやだ」
「し、死にたくない」
「お前ら······?」
なんで武器を持って私に迫ってくるのよ。やめろ!私は護助祭官サリア様なのよ!!こんな、こんなところでぇ!!
「ぎゃぁぁあぁあ!!」
「う、うわぁぁぁあぁぁぁあ!!」
「デビル······ローチ。逃げるわよ!!」
「さ、サリア!?」
有沙を抱えて逃げる。兎に角森の奥に走っていく。死ぬ訳にはいかない。こんなところで·······
「ぎゅるるるるるるるる!!」
「チッ、しつこい!!」
「ぎゅるるるる!!」
「ふんっ!!あ、こいつあんまり美味しくないんだよな〜」
私は何を見ているの······?あの“死神”と呼ばれるデビルローチを一瞬でこの男が?
劣等種である男が討伐に正規一個小隊を要するデビルローチを一瞬で······?
「またこれ?栄養はあるけど嫌がるのよ」
「そんな事言ってもなぁ〜、ん?」
「外界からのお客さんですね!」
「あ······い、そうです」
この二人に逆らってはいけない。本能がそう告げていた。そして女魔人に連れられた子供。
そいつが一番やばい。有沙の恩寵をゆうに超えるオーラを感じる······正直関わりくない。
「腰が抜けてるの?ほら、彼方。こんな時はどうするの?」
「ん······」
「ひっ──」
股から何か温かいものが······失禁?この私が?こんなガキごときにビビってるの?
はい、ビビってます。怖すぎてさっきから震えがとまりません。なので離れてくださ······
「お母さん、なんか白目剥いてる」
「あの······ビックリしてるだけだと思います」
「e──」
次はR18的なシーンをカットし短くなった回かもしれない。