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ひたすらの苦痛

前回のあらすじ

捕まって男娼にされた。


「起きろっ!」

「ぐぅっ!」

「さっさとここに乗れ!」


 この機械はエレベーター?初めて見た。できる事なら他の場所で見たかった。大型店とか大型店とか大型店とかね。


「ぎゃぁあぁぁぁあ!!」

「ぐわぁあぁあ!」


 エスカレータから叩き出された先では四足歩行の獣に奴隷達が食い荒らされている。

 この状態で獣達を殲滅しなくちゃいけないのか······頑張らないと。武器も······なし。


「ギィィイィィィイィィィイ!!」

「おらぁあぁぁぁあ!!」

「ギ、ギギッ」


 よし、突きのパワー自体はそこまで落ちてない。動きが鈍いだけだ。これならまだ希望はある。


「さて······」


 こいつ、美味しいのかな?美味しくなくても食べるしかない。肉は······柔らかい。う〜ん、デビルローチ級。


「疲れた······」

「ギィィイィィィィィイィィィイ!」

「泣きっ面に蜂が来たよ······」


 体が動かない。矯正帯(オーソドニティクアプライアンセス)、恐ろしい効果だ。だが、こんな所で死ぬわけにはいかない!!


「ギィィイィィィィィイィィィイ!」

「ふん!」


 口内に入った瞬間、脳味噌に手を突き刺す。素手で内蔵を触るのは嫌いだが命には代えられない。


「ギ、ギ······」

「来なよ」


 周りの獣達が後ずさりをしている。所詮は獣、大したこと無かった。長生きね······してやるよ。


「グゲェェェェェェエ!!」

「大きい」


 疲れも取れてきた。肩慣らしにはちょうどいいだろう。それに、あれが単体にも通用するか試したかった。


「はぁ!ふんっ、たぁっ!!」


 腹を突き破るっ、背中を切り裂き勢いそのまま肩を突き破るっ!顔に腕を投げつけ、よしっ!とどめぇっ!!


「グ、ゲ······」

「はぁ······はぁ······はぁ······」


 勝った。しかし、この獣はなんだ?肉はきちんと生体なのに皮と金属が融合してる。人工生命体か?


「ゲ、ゲゲーーーーーーッ!!」


 獣達が帰っていく······?まだ夕焼けくらいなのに。エネルギー切れ間近だからか?

 なら時間にムラがあるはず······分からん。明日以降実験していくしかないか。


「おわっ!」


 地面が下がっていき、牢屋に戻ってきた。適当に戻すから牢屋に私的な品がなにもないんだろうな。


「来いっ!」

「うぐっ······」


 頭を掴まれて、例の場所に引きずられた。またか······。またあんな目に遭わなくては行けないのか······!!

次もカットシーンがあると思います。

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