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甘美な停滞

お待たせしました

「はい、あーん」

「ん……」

「はむ……すっかり冷めちゃいましたね」

「そうだね……おいしいけど」

「当然です!……私が作ったんですから」


 主様が笑ってる。好き……年相応というか年よりも幼い、ちょっと変な笑顔……はっ!

 主様の人生、笑う機会なんてあった……?記憶を無くした時は笑ってることはあった。でも、その後は?

 復讐を思い出して、私と一緒に戦ってる時は……?笑ってない……こんな顔で笑ってるのなんて見たことない。

 主様が自然に笑えるようになるまで……いえ、笑えるようになっても……ずっっっっっっと主様の隣は私のもの。

 誰にも渡さない……私の……私だけの主様。どうして好きになったんだっけ……色々あったはずなのに……何が決定打だったっけ……

 そんなことどうでもいいか。どうして好きになったのか、なんてさして大事なことじゃない。大事なことは……


「主様」

「……食べ残し付いてた?」

「愛しています……心から♡」


 この事実だけ。なんで?とかいつから?とかそんなの覚えてなくていい。ないと主様を愛していることにならない?

 そんなわけない。今こうして愛し合ってること以上に大事なことなんてあるわけない。


「おぉうっ」

「ご飯パパッと済ませて……また、愛しあいましょう……?」

「あ……うん」


 手早く咀嚼を済ませ料理を飲み込み主様へのあ~んに全力を注ぐ。角度……目線の向け方……全てに色気を出す。

 料理の味が劣化した?なら色気でカバーするまで。それに……こうすれば早く回復するし一石二鳥♡


「どうしたんですか♡美味しくなかったですか……?」

「そんなことない。ん、美味しい」

「……よかった」


 ん……?もう無くなってる。もしかして結構な量口移ししちゃった?いっぱい頬張る姿見られてた?恥ずかしい……。


「主様……んちゅ♡ちゅっ……ちゅぱっ♡」

「ん……んふ……っ!?」

「んちゅるるるるっ♡れろちゅぱっ♡れろれろれろれろ♡ぷはぁ……♡」

「びっくりした……」


 びっくりしすぎ……主様ったら怖がりなんだから♡寝るときにも使う布団だけど、主様の体液は汚れじゃないから大丈夫だよね♡


「ん……♡当たってますよ♡」

「こんなに積極的に攻められたら誰で……」

「私が!攻めたから!こんなになってるんですよね♡」

「う、うん……そうだね」


 っと……交尾の直前に気迫を出して、主様のおちんぽが萎える可能性に気付かないなんて……ちょっとがっつきすぎちゃった。


「主様……キス♡ん……」

「ん……」

「ちゅっ……ちゅっ……♡れろ……♡ちゅぱっ♡んちゅるっ♡」


 ────


 らめぇぇええぇっ!意識トぶっ!トぶぅうぅっ!明日もっ!明後日もっ!ずーっと一緒にゃ──


なるべく早めに出します

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