剥がれる
お待たせしました
「くそっ!!くっそぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「主様」
「白露、どうs」
頭を柔らかい物が包み込んでいた。一瞬何が起こっているのか分からなかった。だが、匂いで胸に抱き寄せられたと分かった。
「な、に……を?え?ぁ、え……?」
「よしよし……大丈夫、大丈夫ですよ。主様の格好いい所は強いところじゃなくて荒唐無稽で無理そうな事でも目的に据えた事項を実践できる所と、目の前の人をいたわれる優しさです。私が主様を好きになった理由はそういう優しくて、肩を並べて戦ってくれるだけで私は幸せなんです。だからそんなに落ち込まないで。弱くていいんです、賢くなくったっていいんです……私がずっっと守ってあげるから……「総員っ」邪魔だ……今主様と愛の確認作業をしてるのが見えないのか?……ぎゅうううう♡い〜こい〜こ。よしよし♡私はずっっっと一緒だから……安心して」
「……」
「よしよしよし……いいこだね〜♡いいこいいこ♡」
あ、あぁ……駄目だ。溶ける……溶けてしまう。こんな事を言われたら、もう立てない。立たないと、いけないのに。
立って剣を振って敵を殺して擬人を放逐して世界を健全な状態に戻さないといけないのに。立てない……。
「ん……ちゅ♡ちゅ♡」
「え……ぁ……ぅ」
キリが悪いので直ぐに次だします