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星辰のマギウス  作者: 空蝉
第二章 彷徨う凶星
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2-22 彷徨う凶星 其之六

「アフターサービスは無しか、あの女……!」

 重力に引かれて墜落する。頭から地面に激突する寸前で、ヘイズは何とか『減速』の魔術を起動した。肉体にかかった慣性が緩和され、無事に着陸する。

 飛ばされた距離からして、都市の外縁に位置する森の一画なのだろう。生い茂る木々の向こう側に、摩天楼が覗いている。

 対照的にヘイズが立つ場所の付近は、緑より土壌が占める割合が大きく荒涼としていた。

 円形に繰り抜かれた空白の領域は、さしづめ闘技場といったところか。自然発生したものでないことは明白だった。

「やあ、怪我はないようだね。良かった良かった」

 そこに爽やかな声音を伴って、人影が舞い降りる。

 赤錆色の髪に、咲き誇るような華麗なかんばせ。ヘイズをここまで強制的に運んできた張本人だった。

「ここは公社が用意した魔導士マギウス達の決闘場の一つだよ。君も、そういう制度があることは聞いたことあるんじゃない?」

 仕事は仕事と割り切るべし、日常に禍根を持ち越すなかれ。

 この暗黙の了解を共有するマルクトの魔導士達は、基本的に私闘を行うことはない。

 しかし人間である以上は時に信条の衝突は避けられず、ただの論争が血を見るような結果を生むことも起こり得る。そうなれば真っ先に被害を受けるのは力無き一般市民だ。

 ゆえに公社は決闘を正式な制度として認可することにより、魔導士達に不満の捌け口を提供したという訳だった。

 尤もその涙ぐましい努力が報われているかは、疑問の余地が残るのだが。

「解説どうも。一応聞いておくんだが、俺を逃がす気は無いと思って良いな?」

「うん。君を引き留めることが、私の仕事だからね」

「ああそうかよ――術式起動ブート

 肩を竦めると同時に、ヘイズは呪文を囁いた。術式にくべられた霊素エーテルを糧に、妖しき鬼火が顕現する。

 足元から一気呵成に広がる焔はさながら洪水だった。地を焦がしながら疾走し、女の影を呑み込んでいく。

 森の中であることも度外視した、問答無用の魔術行使である。しかし。

「意外とせっかちなんだね?」

 次の瞬間、焔が内側から弾け飛ぶ。燃え殻が宙を踊る中、女は悠々とした姿勢のまま佇んでいた。

 あれほどの熱波を正面から浴びながら、煤の一つも被っていない。肌はおろか衣服の端に至るまで、全くの無傷である。

 やはり小手先の不意打ちが通じる相手ではないか。冷静に分析しながら、ヘイズは剣を構えた。

「そう邪険にしないでよ。折角の初対面な訳だしさ。まずは肩の力を抜いて、会話を楽しもうよ」

「知るか。話がしたいなら余所を当たれ」

 女の言葉をにべもなく切り捨てる。現時点における最優先事項は、イヴと合流を果たすことだ。

 ヘイズはまだ一端しか知らないが、彼女の実力の高さはセリカ達が寄せる信頼が物語っている。ゆえにエドワードとの闘いにおいて、遅れを取るとは微塵も思っていなかった。

 では何を懸念しているかと言えば、敵の手中に渡った"アーク"である。

 曰く付きの来歴といい、亡霊を生み出す機構といい、あの奇物にはどうにも不穏な印象を覚えてならない。不測の事態が起きる前に、早急に旧市街へと戻る必要があった。

 しかしながら目の前の女は相当な手練れで、無視して離脱するのは困難を極めよう。よって、

「おい、いつまでそんな気色の悪い仮面を被っているつもりだ?仕事だの義理だの、思ってもいないことを口にするなよ」

 自ら状況を推し進めるべく、口舌の刃を以てヘイズは女の懐へと切り込んだ。

「……ふうん?断言するんだね」

 女の瞳に期待の色が混じる。さながらおとぎ話の続きをせがむ子供のような眼差し。

 それに応える形になるのは不本意だが、ヘイズは言葉を重ねた。お前の底など知れているのだと、失笑を添えて。

「あれだけ露骨にアピールされれば嫌でも気付く。でもって、ここに立っているのがイヴじゃなくて俺の時点でもう確定だ」

 本人が言及する通り、女と顔を合わせるのは今回が初となる。しかしこれまでにも彼女は折に触れ、ヘイズに接触を図っていた。

 一度目はテオドア達と宴を開いた帰り道。あの時襲撃してきた不審者は、彼女の部下だったのだろう。闘いを終えた後、背中に妙な視線を感じたことをよく覚えている。

 二度目は競売会の夜だ。わざわざ槍を剣に持ち替えてまで、女は直接ヘイズと矛を交えた。

 何れも中途半端な終わり方をした出来事であったが、今ならそれにも合点がいく。

 要は試されていたのだ。獲物の肉付きを見定める狩人よろしく、ヘイズ・グレイベルという男の力量は如何程であるのかを。

 そしてその結果は、先に述べた通りである。即ち。

「アンタはただ、俺と闘いたいだけなんだろ?なら眠たいこと抜かしてないで、さっさとかかって来いよ」

 内心の億劫さを隠そうともしない、ぞんざいな誘い文句。端からは侮辱としか見えぬ態度であったものの、受けた女は嘆きも憤りもしなかった。

 それどころか一瞬だけ呆けた表情を見せたかと思うと、

「ああ――うん。そう、そうなんだよ」

 凄絶に、口角を吊り上げたのである。

「私はこれでも団を率いる側の人間でね。部下達に示しをつけるためにも、あんまり好き勝手振舞う訳にはいかなかったんだ。……でも、そんな窮屈な時間ともおさらばだ」

 槍を構えた瞬間、女の纏う雰囲気が一変した。

 颯爽とした趣は露と消え、禍々しい殺意が燃え滾る。にも拘わらず麗しき顔には邪気など欠片も見当たらず、大輪の笑みが咲いていた。

 戦場をこそ楽園と尊び、死の香りに酔い痴れたくて堪らない。傭兵という枠組みすらも生温い、どこまでも苛烈で純粋な闘争の探究者――それがこの女の正体だ。

「さあ闘おう、殺し合おう。君の噂を耳にした時から、私はこの時をずっと待ち侘びていたんだ!」

「……噂?」

「不死の男を殺したんだって?」

 女の台詞に、ヘイズは思い切り顔を顰めた。一月経ってようやくほとぼりが冷めたかと思えば、こんな場面で蒸し返されることになろうとは。

 つまり今回の事態を招いたのは、公社が自分を囲い込むために流した話が原因らしかった。

 先月の借金よろしく、身から出た錆は自分で濯げという女神からのありがたいお達しなのだろう。その考えには心の底から同意するが、時と場合を考えて欲しい。

 何よりヨハネスを討った事実を功績のように語る女の口振りが、苦々しさに拍車をかけていた。

「あれ、何だか意外な反応だね?誰にでも出来ることじゃないよ。もっと胸を張ったら良い」

「生憎、俺に人殺しを自慢する趣味はない」

 なるほど、確かに不死を破った魔導士というのは貴重な存在かもしれない。こちらの実力を高く見積もられるのも頷ける範疇だ。

 しかしヘイズにとってかの錬金術師に勝利したことは、誇らしくも何ともなかった。

 何故なら彼が成し遂げたこととは、とどのつまり単なる人殺しなのだから。

 選んだ結末に悔いはなくとも、それはヘイズが背負うべき業である。だから名誉も称賛も一切無用で、美談のごとく吹聴されるのも正直煩わしくて堪らなかった。

「なるほど、君はそういうタイプなんだね。ますます興味をそそられるなぁ」

 貴方のことが知れて嬉しいとでも言いたげに、女が朗らかに目を細める。

 それでいて闘気はより凶悪に膨れ上がるものだから、相対する側としてはもう訳が分からない。

 確かなのは、彼女が途方もなく危険な相手であるということ。

 一度矛を交えたが最後、空前絶後の暴虐に晒されることになるのは火を見るよりも明らかだった。

 では臆するかと問われれば、ヘイズの答えは断じて否である。

 為すべきことを定めた以上、彼に退却の二文字は存在しない。ゆえに気だるげなまま、不敵に手招きするのだ。

「御託は終わりか?これ以上時間を無駄にしたくないんだがな」

「つれないなぁ。――ま、私もそろそろ我慢の限界だったから丁度良いや」

 女が苦笑した瞬間だった。視界から赤錆の影が消え失せる。

 ヘイズは反射的に剣を振り下ろした。

 直後にぶつかる鋼と鋼が激しく火花をまき散らす。

 視線を移せば、地面すれすれまで身を低くした女が、槍を突き出したまま微笑んでいた。明らかに無理な姿勢から繰り出された一撃にも関わらず、腕に伝う感触は酷く重い。

「『不凋の薔薇(アダマス・ローズ)』が副団長、マリアン・ルベリウス。いざ尋常に勝負」

「あんたのような馬鹿に教える名前はない。後々が面倒だからな」

 一方通行の名乗りを以って、闘いの火蓋は切って落とされた。

 女の槍が閃く。間髪おかずに放たれたのは怒涛の三連突き。

 本来の得物に持ち替えたがゆえに、技の冴えは競売会の夜とは比較にもならなかった。

 対するヘイズもまた、あの時とは状況が異なる。エドワードの罠に乗ったお陰で、彼の精神と肉体は既に臨戦態勢へと切り替わっていた。

 腹、胸、喉。最短の経路を黒鉄の剣が走り抜け、刺突を全て弾き返す。

「良いね!」

 マリアンが喜悦の快哉を上げる。何れも絶命に足る攻撃だったが、彼女からすればほんの挨拶代わりに過ぎなかったのだろう。

 よって本番はここからだと、ヘイズは嵐に飛び込む覚悟を決めた。

 風が逆巻く。そよぐ微風はすぐに突風へと変じ、更に轟々と唸る暴風へと拡大した。

「全力を出してよ!きっと退屈はさせないからさ!」

 大気が絶叫する中で、戦への慕情が木霊する。

 際限なく高まり続ける死の気配は、猛毒も同然だった。受けた相手の生存本能を刺激して、否応なく殺戮の宴へと駆り立てる。

 まさしく魔性である。この狂熱を直に浴びせられながら、平静を保てる者は果たしてどれだけいるだろう。幾多もの修羅場を制してきたヘイズですら、己が意に反して剣を握る手に自然と力が籠る有様だった。

 だがそうした道理を撥ね退けて、我を貫き通すのが彼を彼たらしめる所以。

「鬱陶しい、これだから魔導士って奴は……」

 吐き捨てられた台詞には、全くと言って良いほど温度が篭っていなかった。理性を蕩かす想いの濁流を直にぶつけられながら、ヘイズは依然として平静を保っている。

 理由は至極単純で、彼にとってマリアンとの闘いは所詮本命の前座に過ぎぬため。

 彼女の希望に従ってやるつもりは毛頭なく、無邪気にははしゃぐ姿は不快とさえ感じる。

 ゆえにこそヘイズは敢えて宣誓した。

 作業内容を反芻するように淡々と、されどその内側に反骨の業火を滾らせて。

「決めたぞ。お前は叩きのめす」


 ◇◇◇


 竜血の加護(ドラゴン・ブラッド)

 それがテオドア・シュレーゲルが扱う魔術の名であった。

 能力を端的に記すなら、術者を人の形をした"竜"へと変じるというもの。

 皮膚は鋼鉄を凌駕した硬さを宿し、四肢は天地を揺るがす怪力乱神を顕現する。

 人ならざる存在へ己を置き換えるという点を踏まえると、区分としては獣性魔術に分類されるかもしれない。

 だがあくまでも似て非なるものであり、根本の仕組みについては全く違っていた。

 獣性魔術の本質は、人以外の形を纏うことにある。謂わば外装を換える業であり、体表を覆う材料として牙や毛皮といった触媒が不可欠だった。

 対してテオドアの場合はそうした道具を必要としない。彼にとって神秘の行使は元々備わった機能を解放する感覚で、術式はそれを促す点火装置のようなものだった。

 要するに変化の起点が外にあるか、内にあるかという話なのだが、ならば何故このような差異が生じているのか。

 理由はテオドアの術式が冠する名前を見れば瞭然だった。

 即ち、彼の肉体には竜の血が混じっている。

 かつて寝物語に聞かされた限りでは、遠い祖先が邪竜を殺した折、その血を浴びたことで授かった力なのだとか。

 何とも胡散臭い由来ではあるが、現時点において真偽の程は重要ではない。

 とにかく結論としては、戦闘態勢に入ったテオドアは最上級の神秘の化身に他ならず。

 ゆえに彼と互角に渡り合える者とは、総じて熟練を越えた魔人であるということだった。

「おっと危ねぇ」

 サルバトーレの姿が視界から消え、気付けば視界が逆転する。足元を掬われたのだと即座に理解して、テオドアは宙に浮いたまま虚空目掛けて腕を振り抜いた。

 直後飛来したか細い煌めきが、手の甲と衝突して耳障りな音を響かせる。肌に残る擦過の痕は薄いながらも血を滲ませ、同時に見るからに毒々しい瘴気を立ち昇らせていた。

 凝縮された呪詛を編み込んだ糸。それがテオドアを襲ったものの正体だった。

「うぜぇ……!」

 声だけで傷口を苛む怨念を払い落とし、着地と同時にテオドアは猛然と敵の影を追う。

 地下通路は既に霊糸が支配する領域と化していた。迂闊に飛び込んだ者はたちまち雁字搦めにされて、死を待つだけの餌となろう。

 当然突進するテオドアの元にも無数の糸が絡みつくが、彼は一顧だにしなかった。

 無尽の膂力に任せて束縛を引き千切り、より速度を増した拳打を見舞う。

 しかし結果は先程の繰り返しだった。触れたと思った矢先に手応えが失せ、無様に体勢を崩されては斬撃を叩き込まれる。

 都合何度目にしたかも分からぬ光景に、さしものテオドアも辟易を禁じえなかった。

「気色悪ぃ動きしやがって。大人しく殴られやがれ」

「文句を言いたいのはこっちの方だっての」

 テオドアの愚痴に対し、不服げな声が頭上から落ちてくる。見上げた先、天井に二本の足で立つ男の姿があった。

 サルバトーレ。『ゴスペル』なる結社の幹部にして、テオドアが討つべき敵である。

「お前さんちょっと堅すぎねぇ?あんだけ攻撃をぶち込まれておいて擦り傷でお終いとか……マジでやってらんねぇぜ」

 冷や汗を浮かべながら肩を竦めるサルバトーレ。だが卑近な態度を取りながらも、彼が目立った痛痒を負った気配はない。

 実際、戦端を開いてからというもの、テオドアの攻撃が真面に入った試しはなかった。原因は偏に敵の立ち回りの異質さゆえに。

 壁や天井を自在に足場とし、霊素の糸を武器とする。サルバトーレの戦法はまさしく蜘蛛そのものといった所で、なるほど常人には真似できぬ芸当だろう。

 だがテオドアをして奇怪と思わせた点は、彼が随所で披露する技巧にあった。

 自身に向かう力を逸らす、受け流す、或いは逆に破壊に転じる。一定の理合いの下に洗練された体捌きは、紛れもなく武術を修めた者のそれだった。

 サルバトーレに対して抱いていた印象が覆されたようで、だからこそテオドアは改めて問わずにいられない。

「お前、何者だ?」

「おいおい、ついこの間名乗ったばかりじゃねぇか。俺はサルバトーレ、どこにでもいる博打好きの遊び人さ」

 こちらの疑念を見透かしたように、サルバトーレが白々しく嘯く。

 尤も彼の来歴を確かめた所で、膠着した戦況が覆ることはない。

 認めるのは癪だが白兵戦の腕において劣っている以上、闇雲に攻めるのは愚策に過ぎる。勝利を手にするためには、闘い方を変える必要があった。

「……この手の細工は苦手なんだが、仕方ねぇ」

 嘆息を交えつつ、テオドアは左手を強く握り込んだ。掌に食い込む爪が皮膚を破り、少なくない量の血液が地面に落ちる。

 事情を知らぬ者からすれば、唐突に自傷行為へ走ったようにしか見えぬだろう。現に天井からこちらを見下ろすサルバトーレも、訝し気に眉を顰めている。それでも速やかに霊糸を伸ばし始めた辺り、お道化た言動に隠された彼本来の慎重な性格が窺えた。

 やはり油断ならぬ男だと再認識し、テオドアは足元に転がる瓦礫の欠片を拾い上げた。

 それに自らの血をべったりと張り付け、大きく振りかぶる。そして、

「んじゃまあ――プレイボールだ!」

 全力で、投擲した。

「……っ!?」

 サルバトーレの対応は素早かった。

 束ねた霊素を格子状に絡ませ、自身の正面に張り巡らせる。放たれたのが単なる銃弾であれば、それで受け止めることができただろう。

 だがこの場においては甘いと言わざるを得なかった。竜のもたらす災厄は、人の知恵など塵のように吹き飛ばす。

 ゆえにテオドアが投じた礫もまた、霊糸の網を容易く振り切り、その向こうに隠れた男へと着弾した。

 大砲の一射もかくやといった衝撃が、地下通路を激震させる。拳大の石をぶつけただけとは思えない、常軌を逸した破壊力だった。

 ならば一体何が起きたのかという疑問が持ち上がるのだが、種明かしをすれば単純な話である。

『竜血の加護』の力は、術者の血を受けた物体にも影響するのだ。

 例えば付与される対象が紙ならば不壊の盾に、木の枝ならば無双の棍棒に。そして石くれならばこのように、至高の弾丸と化すのだ。

「くそ、滅茶苦茶やりやがる……!」

 砂塵の帳を突き破り、サルバトーレが姿を見せる。投擲は確実に命中したと思われたが、依然として彼は無事のまま。

 つまり魔術によって窮地を凌いだということなのだが、テオドアはふと違和感に気が付いた。

 サルバトーレを派手派手しく飾っていた首飾りが一つ、消えている。それに合わせて彼が纏う不吉な気配も、幾らか薄まったようだった。

「なるほどな……」

 絡繰りの正体を悟り、テオドアは獰猛に笑う。今まで散々翻弄されてきたが、ここから先は自分の手番だ。

「手応えあったぜ、サルバトーレ。そろそろその透かした面に、一発良いのをぶちこんでやらァ」

「ちっ……これだから才能のある奴は嫌なんだよ」

 相反する反応を見せながら、福音の使徒と邪竜の化身は最後の攻防へともつれ込んでいく。

 決着の時は近い。

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[良い点] 最新話まで読了いたしました めちゃくちゃ面白かったです
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